音楽と映画の祭典「MOOSIC LAB [JOINT]2020-2021」が2月27日よりK's cinema、アップリンク吉祥寺で開催されることが発表され、女優の佳山明さんが出演する予告編とポスターヴィジュアルが公開されました。(※ポスターヴィジュアルは記事最後に掲載)
気鋭の映画監督とミュージシャンがコラボレートする映画祭「MOOSIC LAB」(ムージックラボ)は、2012年のスタート以来、音楽=MOSICと映画=MOVIEの実験室=LABを意味するタイトルどおり自由な発想で幅広い作品を生み出してきました。
ミュージシャンでは大森靖子さんやBiS、監督では今泉力哉監督や山戸結希監督ら、その後ブレイクを果たす才能が初期から参加。加藤綾佳×ふぇのたす(※監督×ミュージシャンの順、以下同様)『おんなのこきらい』(2014年)、酒井麻衣×Vampillia『いいにおいのする映画』(2015年)、枝優花×水本夏絵『少女邂逅』(2017年)、穐山茉由×BOMI・入江陽『月極オトコトモダチ』(2018年)など「MOOSIC LAB」での受賞後に単独劇場公開されヒットを記録する作品も多く、映画ファン、音楽ファン注目の映画祭として定着してきました。
2020年度は新型コロナウイルス感染症拡大の影響で開催が延期となっていましたが、映像プロダクション・AOI Pro.の協賛を受け、参加監督らが共同で企画・主催する新体制で「MOOSIC LAB[JOINT]」としてリニューアルして開催が決定、これまで2月下旬とされていた開催日が2月27日(土)と発表されました。
開催日発表にあわせて公開された予告編とポスターヴィジュアルには、2020年公開の『37セカンズ』(HIKARI監督)で主演をつとめ多くの賞に輝いた女優・佳山明(かやま・めい)さんが登場。ミュージックビデオなどを手がける映像作家・エリザベス宮地さんが監督をつとめた予告編は、アイドルグループ・ヤなことそっとミュートが歌う「Passenger」に乗せて「うまく繋げない手と手で創る、記憶と未来」というメッセージが力強く打ち出されます。
「MOOSIC LAB [JOINT]2020-2021」では、コンペティション部門でコロナ禍を乗り越えて制作された8作品が上映されます。
アーティストグループ・劇団「安住の地」メンバーでマルチに活躍する岡本昌也監督×音楽ユニット。バカがミタカッタ世界の『光の輪郭と踊るダンス』。
「MOOSIC LAB 2019」短編部門上映作品『テラリウムロッカー』の監督で現役編集者でもある葛里華監督×「物語と在る音楽」をコンセプトに活動するnoto(ノート)の『さつきのマドリ』。
『疑惑とダンス』(2019年/二宮健監督)などに俳優として出演する小村昌士監督×ビートメイカー・ボーカリストのAru-2の『POP!』。
精神科医でもある副島正紀監督×音楽家・批評家でサックス奏者の大谷能生さんやヒップホップユニット・Dos Monosの荘子itらの『絶滅動物(VACATION)』。
2020年に『13月の女の子』がロングヒットとなった戸田彬弘監督×現代のポップを牽引する人気バンド・雨のパレードの『僕たちは変わらない朝を迎える』。
『ビート・パー・MIZU』で「MOOSIC LAB 2019」短編部門審査員特別賞を受賞した富田未来監督×女優・今川宇宙さん率いる今川宇宙の夢日記の『泣いたことがないなんて、嘘つきめ』。
PFFアワード2019映画ファン賞を受賞した『東京少女』の橋本根大監督×シンガー・ソングライター・珠 鈴(しゅり)さんの『アポトーシス』。
演劇ユニットのピンク・リバティ代表をつとめる山西竜矢監督×『いいにおいのする映画』で「MOOSIC LAB」に参加している異色バンド・Vampilliaでヴァイオリンを担当するrei miyamotoさんの『彼女来来』。
岡本昌也×バカがミタカッタ世界『光の輪郭と踊るダンス』
富田未来×今川宇宙の夢日記『泣いたことがないなんて、嘘つきめ』
葛里華×noto『さつきのマドリ』
小村昌士×Aru-2『POP!』
副島正紀×大谷能生・荘子it(Dos Monos)ほか『絶滅動物(VACATION)』
戸田彬弘×雨のパレード『僕たちは変わらない朝を迎える』
橋本根大×珠 鈴『アポトーシス』
山西竜矢×rei miyamoto(Vampillia)『彼女来来』
そして上記コンペティション部門上映作品に加え、特別招待作品がこのほど発表になりました。
2020年に公開された平波亘監督の4年ぶりの長編作『the believers』。
いまおかしんじ監督が阪神淡路大震災直後からあたためていた原案を映画化し震災から25年目となる2020年に公開され話題となった『れいこいるか』。
MOON CINEMA PROJECT第3回グランプリ作品であるイリエナナコ監督『愛しのダディー殺害計画』。
各地の映画祭で賞に輝いている東かほり監督『湯沸かしサナ子、29歳。』。
11名の監督が平成最後の日に撮影した短編を集めたオムニバス『#平成最後映画』から派生した平波亘監督『ワールズエンドファンクラブLP』。
2020年に『アルプススタンドのはしの方』がヒットを記録した城定秀夫監督のピンク映画最新作『花と沼』。
次世代タレント×音楽をコンセプトにYouTubeで配信され人気となったドラマを映画へと再編集しこれがプレミア上映となる田村啓介監督『DISTORTION GIRL』。
さらにシークレット作品も控えています。
充実のコンペティション部門作品と多彩な招待作品が集まった「MOOSIC LAB [JOINT]2020-2021」は2021年2月27日(土)より新宿K's cinema、アップリンク吉祥寺にて開催。多くの傑作を夜に出してきた祭典の新たな幕開けに期待です。