主演に笠松将さん、ヒロイン役に阿部純子さんを迎える金子雅和監督の最新作『リング・ワンダリング』(2022年2月公開)に、安田顕さん、片岡礼子さん、長谷川初範さんらが出演することが発表されました。
金子雅和監督『リング・ワンダリング』に安田顕さん、片岡礼子さん、長谷川初範さんらが出演
『リング・ワンダリング』は、東京の下町を舞台に、漫画家を目指す青年・草介が、不思議な女性・ミドリとの出会いを通し、東京という土地に眠る過去の記憶や命の重みを知ってゆく一夜の切ない幻想譚。
映画美学校の修了作品『すみれ人形』(2006年)が2008年に劇場公開され注目を集め、2016年に公開された長編第1作『アルビノの木』で世界各国の映画祭で20の賞を受賞した期待の俊英・金子雅和監督の待望の新作長編となります。
主演作『花と雨』(2019年/土屋貴史監督)『ファンファーレが鳴り響く』(2020年/森田和樹監督)など出演作が続く笠松将さんが草介を演じ、『2つ目の窓』(2014年・河瀬直美監督)でサハリン国際映画祭主演女優賞を受賞するなど国際的に評価された阿部純子さんがミドリと草介の描く漫画のヒロイン・梢の二役を演じることが発表されていましたが、このほど追加キャストとして、安田顕さん、片岡礼子さん、長谷川初範さん、田中要次さん、品川徹さんの出演が発表されました。
演劇ユニット・TEAM NACSのメンバーで多くの映画やドラマに出演する安田顕さんが演じるのはミドリの父親で写真館主の青一。
同じく多くの作品で存在感を発揮する実力派女優・片岡礼子さんはミドリの母親・藍子役で出演。
そして『アルビノの木』で猟師の火浦を演じ作品に重厚さをもたらしたベテラン・長谷川初範さんが、草介が描く漫画の主人公・銀三を演じて金子監督作品2作目の出演を果たしています。
さらに、日本映画界に欠かせないバイプレイヤーの田中要次さん、芸歴60年を越える演劇界の重鎮・品川徹さんが出演します。
発表にあたり、安田顕さん、片岡礼子さん、長谷川初範さんはコメントを発表。安田さんは作品出演のきっかけが酒場での金子監督との出会いであったことを明かし、片岡さんは出演者の印象をコメント。長谷川さんは金子監督の存在が“一筋の光、希望”に見えると賛辞を送っています。
青一役:安田顕さんコメント
きっかけは、居酒屋さんでした。
金子監督との酒場での出会いが、この作品への御縁をくれました。酒場に感謝。
また、金子監督の作品に過去も出演されてきた長谷川初範さんとある現場でご一緒した際、長谷川さんは「金子監督は日本の宝」と仰いました。
出演させてほしい想いがより強く湧いた次第です。
作品の公開を心待ちにしております。
藍子役:片岡礼子さんコメント
金子監督の世界は壮大な自然界ありきです。その中にどのように入っていけるのかが楽しみでした。
ミドリの母である私の役:藍子は、毎日家族を見てご飯を作ってその身を案じています。既に笠松さん、阿部さんはインから金子監督と話を重ねておられたので目の前のことに真っ直ぐで常にチームを率いてくださり、安田さん演ずる父:青一の厳格な背中が我々家族の着地場所となり壮大なお話のなかの小さな家族は楽しい時間でありました。
銀三役:長谷川初範さんコメント
金子雅和監督は、いつも静かに穏やかに疾走している。誰よりも情熱的で決して芯のブレがない。山岳現場ではまるでカモシカのように機敏に素早く動き回り、ひとりあっという間に丘の上に、滝の上まで登っている。静かなる強靭な狂人。今までの素晴らしい作品などは前哨戦。これから着実に驚くほどに個性的な作品を作っていくのだと感じられる。
この国に、この監督の存在が一筋の光、希望に見えてくるんだよ。楽しみでしょうがない。祝福が彼の作品にありますように!
多彩なキャストと気鋭のスタッフにより、独特の世界が描き出されることが期待される『リング・ワンダリング』は、2022年2月よりシアター・イメージフォーラムほか全国公開されます。
リング・ワンダリング
- 笠松将 阿部純子 片岡礼子 長谷川初範 田中要次 品川徹 / 安田顕
伊藤駿太 横山美智代 古屋隆太 増田修一朗 細井学 友秋 桜まゆみ 石本政晶
ボブ鈴木 比佐仁 山下徳久 大宮将司 平沼誠士 伊藤ひろし 納葉 川綱治加来 - 監督:金子雅和
- 脚本:金子雅和/吉村元希
- 劇中漫画:森泉岳土
- 音楽:富山優子
- 撮影:古屋幸一
- 照明:吉川慎太郎
- 美術:部谷京子
- 録音:岩間翼
- 音響:黄永昌
- VFX:高橋昂也
- スタイリスト:チバヤスヒロ
- メイク:知野香那子
- イメージボード:金子美由紀
- 助監督:土屋圭
- 制作主任:名倉愛
- アソシエイトプロデューサー:松井晶子
- ラインプロデューサー:武石宏登
- キャスティング:大松高
- エグゼクティヴ・プロデューサー:松本光司
- プロデューサー:塩月隆史/鴻池和彦
- 製作協力:中山豊/中田直美
- 製作:リング・ワンダリング製作委員会(Monkey Syndicate、ラフター、プロジェクト ドーン、cinepos、kinone)
- 配給宣伝:ムービー・アクト・プロジェクト
- ©2021 リング・ワンダリング製作委員会
- 2021年/カラー/103分
2022年2月 シアター・イメージフォーラムほか全国公開