埼玉県入間市を舞台に、井上小百合さん、長妻怜央さんや埼玉県出身俳優が出演し入間市出身の監督がメガホンをとる青春ジュヴナイル『ラストサマーウォーズ』の制作が決定し、映画公開を支援するクラウドファンディングもスタートしました。
井上小百合さん長妻怜央さんら出演 埼玉県入間市が舞台の青春映画クラウドファンディングスタート
狭山茶の産地として知られる埼玉県入間市が舞台となる『ラストサマーウォーズ』は、映画好きの内気な小学6年生男子を主人公にした青春ジュヴナイル。
好きな女の子が引っ越すと知った主人公が、その子をヒロインに自主映画を作ろうと奮闘する姿が描かれていきます。
主人公ら子どもたちを演じるキャストは現在おこなわれているオーディションで決定されることになっており、今回の発表では主人公たちの周囲の大人たちのキャストが発表されました。
主人公を見守る若手担任教師役には、アイドルグループ・乃木坂46を卒業後、舞台を中心に女優として活躍する井上小百合さん。
主人公の兄役には、今年1月にメジャーデビューと武道館公演を果たしたバンドスタイルのユニット・7ORDERのメンバーで舞台「タンブリング」など俳優としても活躍中の長妻怜央さん。
さらに、主人公の父親役には『かくも長き道のり』(2020年/屋良朝建監督)など俳優・タレントとして活躍しラーメン店店主の顔も持つデビット伊東さん、主人公の母親役には映画やテレビドラマなど数多くの作品に出演する櫻井淳子さん。
井上さんは埼玉県本庄市出身で本庄市広報観光大使をつとめており、デビット伊東さんは映画の舞台である埼玉県入間市出身、櫻井さんは埼玉県鶴ヶ島市出身と、埼玉県ゆかりの俳優を中心に豪華なメンバーが揃いました。
メガホンとるのは、やはり埼玉県入間市出身で、萩原みのりさんを主演に迎えた『成れの果て』公開も控える宮岡太郎監督。2014年に遠藤憲一さんと松井玲奈さん主演の『Gift』で商業監督デビューして以降、数々の劇場用映画やドラマを手掛けてきた1988年生まれの新鋭監督が、小学生時代に初めて映画を撮った故郷の町での映画作りに臨みます。
9月下旬に予定されているクランクインを前に、井上小百合さん、長妻怜央さん、デビット伊東さん、櫻井淳子さん、宮岡太郎監督はコメントを発表しています。
主人公の担任教師役:井上小百合さんコメント
役者を目指し始めたのは中学生のとき。
色んな過程を経て16歳で一人、東京に出てきました。
辛いことも沢山経験し、傷付かなかったというと嘘になるけれど、それでも『夢』という希望がいつも私の中の光となって、生きる糧になっていました。
ただ、そうして夢に立ち向かおうとする度に、それをさまたげる大人たちがいたことも思い出します。
幼い自分に対して愛情あってのことだというのは重々承知でしたが、自分を否定されるような感覚になったことは確かでしたし、それが何よりも傷付いたのも、確かでした。
大人になってみて、諦めないで良かったとつくづく思うことが沢山あります。好きなことに全力でぶつかれるほど充実した日々はないです。
例え打ちのめされても、やりたいことを否定されることのほうがずっとずっと悲しかったので、今の私は、努力する人を応援してあげられるような、誰かに夢を与えられるような存在になりたいと思っています。
この脚本を読んだとき、何よりもそんな自分とリンクして…純粋に沢山の人に届けたい映画だなと思いました。
宮岡監督の、映画への愛もとても感じており、そんな方の元でものづくりができるという事を本当に有難く思っています。
ご時世柄、世の中は暗いニュースで溢れていて、こんな時代に希望を持つことは容易いことでは無いのかも知れません。
が、子供たちはこんな世の中でも生きていかなければ、未来をつくっていかなければなりません。ここに登場する少年少女たちを通して、何か伝えられるものがあると信じています。
ぜひ子供から大人まで、あるいは現在夢を追いかけている人や、もしかしたら今何かを諦めようとしている人、色々な人に見ていただきたいです。
主人公の兄役:長妻怜央さんコメント
ひとつのことに熱中できることほど幸せなことはないと思わせてくれる作品です。
僕も普段の活動でさまざまな取り組みをしていますが、仲間や、周りに居てくれる沢山の方々に助けてもらっているから、今の仕事や活動がしっかりできてるんだと、この作品に触れて改めて感じました!!
助けてもらう方ではなく、この作品では夢を追いかける小学生のお手伝いができることを本当に楽しみにしています!!
主人公の父役:デビット伊東さんコメント
自転車でひたすら北に北に走り
川があったら飛び込んで、手掴みで魚を捕まえ、掴んだ魚が黒い魚影
「ナマズだ〜!」
「すげ〜」
「地震が起こるから気をつけろー」
一瞬黙る。みんな。
ナマズを見ながら笑う。
夢や希望は毎日生まれる。
僕が子供の時描いた夢は、今大きく育ってます。
明日の子供達も、この入間市で夢を描いて欲しい。
その為の努力なら協力はおしまないです。
主人公の母役:櫻井淳子さんコメント
小学校最後の夏休み、試行錯誤しながら夢に向かって突き進むギャングエイジの子供達…
忘れかけていた、何事にもチャレンジしていく気持ち、夢や希望の大切さを思い出させてくれる…
そんな作品に参加出来ることを楽しみにしています。
宮岡太郎監督コメント
小学生の頃から、映画が大好きでした。
小6の夏、友達を集めて、親のハンディカムを使って裏山で初めて自主映画を撮りました。
以来、今に至るまでの20余年、映画の監督として魅力的な作品を観客に届けたいという思いは、常に私の中心にあり続けています。
少子高齢化が進行したこの時代、子供たちを主役にした実写映画はほとんど作られなくなってきています。
だからこそあえて今、彼らの元気なパワーが十分に炸裂するような、胸を熱くさせる少年少女の群像劇を実写で誕生させたいと思っています。
今回、自分の生まれ育った埼玉県入間市という場所で本作を撮影させていただくことになりました。
慣れ親しんだ入間の景色を映画に綴じ込められる喜びを感じながら、映画で故郷を盛り上げて、その輪を全国へと広げてゆきたいと願っています。
2022年の劇場公開を目指し、映画をより多くの方々に届けるのを応援するクラウドファンディングもスタートしました。
映画関連のクラウドファンディングに豊富な実績を持つモーションギャラリーでおこなれれるクラウドファンディングは、エンドロールへの名前掲載、作品のBlu-ray進呈、完成披露試写会への招待など、豊富なリターン特典が揃えられています。
発表に合わせて映画の情報を知らせる公式ツイッターも解説されました。監督とキャストの想いを乗せてスタートする『ラストサマーウォーズ』。子どもたちの真っ直ぐな想いを現代へと届けるジュヴナイルの今後の展開に注目です。
ラストサマーウォーズ
- 井上小百合
長妻怜央
デビット伊東 櫻井淳子 ほか - 監督:宮岡太郎
- 配給:「ラストサマーウオーズ」製作委員会
- ©「ラストサマーウオーズ」製作委員会
2021年9月下旬より埼玉県入間市で撮影スタート