『夏への扉 ―キミのいる未来へ―』『サマータイムマシン・ブルース』など「時間」を題材にした作品を集めた<時間映画>特集が10月2日より下北沢トリウッドで開催されます。
タイムトラベル、タイムリープ、タイムマシンなど、さまざまなかたちで“時間を越える”というモチーフは数多くの作品で扱われ、SFファンをはじめ多くの観客を魅了してきました。
そんな古今東西の<時間映画>9作品を集めた特集上映が、10月から1ヶ月以上にわたって下北沢トリウッドで開催されます。
上映される9作品のうち、日本映画は4作品がラインナップ。
まず、SF作家ロバート・A・ハインラインによるタイムトラベルSFの古典的名作を山崎賢人さんを主演に三木孝浩監督のメガホンで映画化、今年公開されたばかりの『夏への扉 ―キミのいる未来へ―』(2021年)。
そして、人気劇団・ヨーロッパ企画の同名舞台劇を同劇団主宰の上田誠さんが脚本を担当して映画化し、公開以来根強い人気を保つ『サマータイムマシン・ブルース』(2005年/本広克行監督)。
やはり上田誠さんが脚本作を担当し今回のラインナップの中では変化球的な作品となる劇場用長編アニメ『夜は短し恋せよ乙女』(2017年/森見登美彦原作・湯浅政明監督)。
さらに、ヨーロッパ企画が初めて劇団全員で取り組んだオリジナル長編映画で、海外17の映画祭で上映・受賞し台湾や北米での公開も決定している『ドロステのはてで僕ら』(2020年/山口淳太監督)。
上田誠さん脚本作品が3作品上映されるのも注目です。
海外作品も、時間SFのみならず娯楽映画を代表する作品といえる『バック・トゥ・ザ・フューチャー』三部作(1985年~1990年・米/ロバート・ゼメキス監督)、サンダンス映画祭で史上最高の落札額を記録し話題となった『パーム・スプリングス』(2020年・米,香港/マックス・バーバコウ監督)、中国圏を代表する映画賞・金馬奨で五冠に輝いた『1秒先の彼女』(2020年・台湾/チェン・ユーシュン監督)と、映画史に残る名作から近年の話題作まで充実のラインナップとなっています。
「時間」というモチーフにそれぞれの作品がどんなアプローチをしているかを楽しめるトリウッドの<時間映画>特集は、10月2日より11月12日まで開催(毎週火曜定休)。料金は上映作品によって異なり、詳しいタイムテーブルは後日されます。