政治や社会問題を題材としたコントで人気の芸人・松元ヒロさんのドキュメンタリー『テレビで会えない芸人』(2022年1月公開)の予告編と著名人のコメントが解禁されました。
芸人・松元ヒロさんに迫るドキュメンタリー『テレビで会えない芸人』予告編・コメント解禁
『テレビで会えない芸人』は、1980年代末に社会風刺コント集団「ザ・ニュースペーパー」結成に参加してテレビで活躍しつつも、1990年後半にザ・ニュースペーパーを離れ自ら活躍の場を舞台へと移した芸人・松元ヒロさんの芸とその舞台裏に密着したドキュメンタリー。
日本国憲法を人間に見立てた演目「憲法くん」を20年以上にわたって演じ続け、立川談志さん、永六輔さんといった巨星たちから絶賛を浴びてきた松元さんは、なぜ「テレビで会えない芸人」となったのか。松元さんの故郷である鹿児島のローカルテレビ局・鹿児島テレビ放送がそのテーマに迫り多くの賞を受賞した2021年放送のテレビドキュメンタリーが、追加撮影と再編集を加え、2022年に劇場公開を迎えます。
監督をつとめたのは、鹿児島テレビに所属する四元良隆監督と牧祐樹監督。テレビドキュメンタリーの劇場公開という道を開拓し『人生フルーツ』(2016年)『さよならテレビ』(2019年)などの話題作を送り出してきた東海テレビの阿武野勝彦プロデューサーがプロデュースを手掛けています。
2022年1月の公開に向け、劇場版予告編が解禁。予告編は舞台上の松元ヒロさんの軽妙な語りとともに現在のテレビを取り巻く現状も垣間見せ、短時間の中に起伏あふれる仕上がりとなっています。
また、予告編とあわせて『A』(1998年)『A2』(2001年)『FAKE』(2016年)などのドキュメンタリー作品で知られる映画監督・作家の森達也さんや、評論家の佐高信さん、東京新聞記者の望月衣塑子さんが作品に寄せたコメントも解禁されています。
佐高信さん(評論家)コメント
テレビに媚びないヒロは、テレビで会えなくなった評論家の私の戦友である。
いま、この国で唯一のシャープなお笑い芸人の誕生の過程がこの映画で活写されている。
望月衣塑子さん(東京新聞記者)コメント
芸人もメディアも、権力の飼い犬でなく、弱者の番犬となれ。ヒロさんの生き様と覚悟を、メディアに携わる私たちこそが学ばねばならない。
森達也さん(映画監督・作家)コメント
テレビでは会えない芸人をテレビが被写体にする。しかし放送には限界がある。ならば次は映画だ。
テレビでは放送できない何をテレビマンたちは提示したのか。
松元ヒロの過去と現在に、今のテレビの矛盾と自責と覚悟が身震いしながら瞬いている。
テレビで見ることのない芸人の姿を通して、現在のマスコミが抱えるもの、社会が抱えるものを浮き彫りにしていく『テレビで会えない芸人』は、2022年1月14日(金)より鹿児島ミッテ10とガーデンズシネマ(鹿児島県)で鹿児島先行公開、1月29日(土)よりポレポレ東中野(東京)、第七藝術劇場(大阪)、京都シネマ(京都)ほか全国順次公開されます。

テレビで会えない芸人
- 松元ヒロ
- 監督:四元良隆/牧祐樹
- プロデューサー:阿武野勝彦
- 撮影:鈴木哉雄
- 編集:牧祐樹
- 音響効果:久保田吉根
- 整音:河合亮輔/宿野祐
- デザイン:黒崎佳奈
- 音楽:吉俣良
- 宣伝美術:渡辺純
- web デザイン:古谷里美
- 予告篇編集:遠山慎二
- 協力:TBS/TBSラジオ/日本テレビ/東阪企画/南日本新聞社/紀伊國屋ホール/東海サウンド/談志役場/橘蓮二/森岡甫宏
- 制作:前田俊広/山口修平/金子貴治/野元俊英/崎山雄二/荒田静彦
- クレジットアニメーション:加藤久仁生
- 製作:鹿児島テレビ放送
- 配給:東風
- 2021年/81分
2022年1月14日(金)より鹿児島ミッテ10、ガーデンズシネマにて先行
1月29日(土)よりポレポレ東中野、第七藝術劇場、京都シネマにて ほか全国順次公開