兎丸愛美さんと大門嵩さんがダブル主演をつとめる川延幸紀監督の劇場デビュー作『「16」と10年。遠く。』(川延幸紀監督)が2022年2月に池袋シネマ・ロサで再公開されます。
兎丸愛美さん大門嵩さんダブル主演で「再生」を描く『「16」と10年。遠く。』2月に池袋で再上映
映画制作チーム・Backlight Film Co.を率いて『35mm』(2016年)『17歳の音。夏のむかえ。』(2017年)と長編2作品を監督してきた川延幸紀監督が脚本・監督をつとめた『「16」と10年。遠く。』は、東京と新潟を舞台に、幼なじみである馨(かおる)と雪那の男女ふたりの再生を高校時代と26歳となった10年後のふたつの時間を交差させて描いていく作品。
新潟県と東京を行き来し1年間を通して撮影をおこない、劇中に四季の移ろいを映し出した作品となっています。
ヒロインの神田雪那を演じるのは、ヌードモデルとしてデビューし『シスターフッド』(2019年/西原考至監督)で主演をつとめるなど女優にも活躍の場を広げ、本年11月に公開された日本・マレーシア合作映画『COME&GO カム・アンド・ゴー』(リム・カーワイ監督)も話題の兎丸愛美(うさまる・まなみ)さん。
10年の時間を経て雪那と再会を遂げる進藤馨役には、俳優に留まらず監督・プロデューサーとしても活躍し、監督・出演作『徒然甘々』(2021年)がショート ショート フィルムフェスティバル & アジア2021で「もっともハッピーを体現した作品」に贈られるHOPPY HAPPY AWARDを受賞した大門嵩(おおかど・たかし)さん。
ダブル主演のふたりが16歳の高校時代と26歳のふたつの時代を見事に表現しています。
そのほか、アイドル活動を経て女優として活動し鉄道系YouTuberの顔も持つ三江彩花さん、2018年のポカリスエットCM「アオくなれ。」などCMや映画、テレビドラマで活躍する森脇ななさん、バラエティ番組出演や音楽活動などマルチに活動するぱいぱいでか美(2021年12月に「でか美ちゃん」に改名)さんらが出演しています。
劇場公開に向けたクラウドファンディングで目標額を達成し、2021年5月に池袋シネマ・ロサで上映され初日満席の盛況となった『「16」と10年。遠く。』が、好評を受けて池袋シネマ・ロサでの再上映が決定しました。
再上映は2022年2月19日土曜日より25日金曜日までの1週間レイトショーでおこなわれます。
映像ソフト化や配信などにより公開期間後も容易に鑑賞できるメジャー作品と異なり、鑑賞の機会が限られることも珍しくないインディーズ作品。2021年に多くの観客の支持を集めた作品の再上映は、再鑑賞はもちろん、新たに作品に触れる貴重な機会となることでしょう。
『「16」と10年。遠く。』あらすじ
中学三年生の冬に両親が他界し、地元の大地主に養子として引き取られた雪那(ゆきな)は、高校生活が始まると 同時に学校を休みがちになる。雪那の異変に気付いた幼馴染の同級生・馨(かおる)は、雪那を取り巻く現実を知り自分の無力さに苛まれていた。
16歳の夏。
田舎町を少し外れた夕暮れの道路で、雪那は交通事故に遭ってしまう。彼女が目を覚ましたと聞き病院に駆けつけた馨が目にしたのは、記憶を失った幼馴染の姿。
10年の歳月が経った冬の東京。 喪失感と後悔を胸に秘めたまま、一人暮らしていた馨は、偶然雪那と再会する。「私と一緒に、嘘をついてくれませんか?」。全てを抱えたまま生きてきた青年が、全てを忘れてしまった幼馴染と再び故郷へ帰る。 ひとつの嘘と共に――