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女性たちの近未来ダークファンタジー『CODE-D魔女たちの消えた家』池袋シネマ・ロサて3月上映

 全国民が階級に分けられ管理されるようになった近未来の日本を舞台に8人の女性が繰り広げるダークファンタジー『CODE-D魔女たちの消えた家』が3月5日より2週間、池袋シネマ・ロサで上映されます。

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『CODE-D魔女たちの消えた家』イメージヴィジュアル

 『CODE-D魔女たちの消えた家』は、全地球規模の災害により人間が生活できる土地と人口が激減し、国民保護の名目で全国民がAからEまでの5階級に分けられ管理されるようになった2057年の日本が舞台。移動の自由すら認められないDクラスの女性8人が一軒の山荘で暮らす中で起きる、残酷な人間ドラマが描かれていきます。

 メガホンをとったのは古本恭一(こもと・きょういち)監督。『アンゴウ』で2000年PFFアワード審査員特別賞を獲得以来、多くの作品を発表し、世代の異なる4人のヒロインを描いた『不完全世界』(2019年)が2020年スイス国際映画祭(Switzerland International Film Festiva)最優秀外国映画賞など海外の映画祭で8冠を獲得するなど、高い評価を得ている“インディーズ映画の鬼才”が、独特な設定のもとで女性たちのドラマを描き出します。

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『CODE-D魔女たちの消えた家』より

 出演は、見たものを写真のように精緻な絵で再現する力を持つが知能は10歳程度のマリナをドラマ・映画・舞台やテレビ番組の再現VTRなどで活躍する水津亜子(すいず・あこ)さん、姉のマリナを献身的に支えるチアキを子役時代から永いキャリアを持つ新宮明日香さん、中性的なケイをショーレストラン「美少女戦士セーラームーン -SHINING MOON TOKYO- 」タキシード仮面役や短編『迷子』(2021年/山本大策監督)主演のSufa(すふぁ)さん、口数少なくいつも編み物をしているトモをソウル五輪代表の経験を持つ元・水泳選手で『許された子どもたち』(2020年/内藤瑛亮監督)準主演の黒岩よしさんと、古本監督の前作『不完全世界』出演のキャストが再集結し、水津さんは『不完全世界』に続いて脚本も担当。

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『CODE-D魔女たちの消えた家』より。水津亜子さん演じるマリナ

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『CODE-D魔女たちの消えた家』より。Sudaさん演じるケイ、新宮明日香さん演じるチアキ、黒岩よしさん演じるトモ(左より)

 さらに、まひろ玲希さん、藤生眞有さん、石月かなでさん、Jillさんが山荘で暮らす女性たちを演じ、俳優としても活躍し『巻貝たちの歓喜』(2019年/齋藤新監督)で海外の映画祭で優秀男優賞を獲得している古本監督も山荘にやってきた男役で出演するなど、多彩なキャストが揃っています。

 撮影は『花筐/HANAGATAMI』(2017年)『海辺の映画館ーキネマの玉手箱』(2019年)と、故・大林宣彦監督の近年の作品を支えたカメラマン・三本木久城さんが『不完全世界』に続いて担当しています。

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『CODE-D魔女たちの消えた家』より。まひろ玲希さん演じるナオ(左)と藤生眞有さん演じるレナ

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『CODE-D魔女たちの消えた家』より。古本恭一監督が演じる男

 どこにも行くことができない抑圧的な状況の中で女性たちが抱える愛情や友情、憎悪、嫉妬などの感情を、SF要素を盛り込んだ設定とロケーションを活かした映像、繊細な演出と女優陣の力のある演技で描いていく『CODE-D魔女たちの消えた家』は、すでにロンドン国際月間映画祭(London International Monthly Film Festival)で最優秀長編映画賞を受賞したのをはじめ、ユーラシア国際月間映画祭(Eurasia International Monthly Film Festival)とグローバルインド国際映画祭(Global India International Film Festival)で最優秀監督賞を、パリシネマアワード(Paris Cinema Award)とベスビウス国際映画祭(Vesuvius International Film Fest)で最優秀女優賞(水津亜子さん)を受賞するなど海外の映画祭で9冠を獲得。海外での高評価を得て3月5日(土)より18日(金)までの2週間にわたり、池袋シネマ・ロサにて上映されます。

※記事初出時の内容に映画祭受賞情報を追記して更新しています。(2月2日更新)

【『CODE-D魔女たちの消えた家』予告編】

『CODE-D魔女たちの消えた家』ストーリー

2057年。
国民保護法が施行され、全ての国民はA・B・C・D・Eの5階級に分けられている。
「東秩父女子D山荘」では、Dクラスの女たち8人が共同生活していた。
女たちの腕にはマイナンバーコードが刻まれ、
Dのコードでは敷地のボーダーラインの外へ出ることができない。

そこにBクラスの男が侵入して来たことで、
女たちの間に不協和音が走り始める。

そんなある日、一人の女が不審死を遂げ、
また一人、行方不明となってしまう。

「Dクラスはみんな殺される」という噂も広がり、
次々と起こる事件が女たちを追い詰めて行く。

嫉妬、友情、愛、絶望、疑い、裏切り…
生き残るための、女たちの闘いが始まる。
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『CODE-D魔女たちの消えた家』より

ポスター

CODE-D魔女たちの消えた家

  • 水津亜子 新宮明日香 Sufa
    まひろ玲希 黒岩よし 藤生眞有 石月かなで Jill
    川相真紀子 きた ショウジ 太三 齋藤忍 古澤融 緒宙美香

    古本恭一 大久保良太

  • 監督:古本恭一
  • 脚本:水津亜子
  • 撮影:三本木久城
  • 音楽:野口真紀
  • 演出補・劇中劇監督:山本大策

  • 製作:komotod’act

  • 2022年/カラー/16:9/ステレオ/108分

2022年3月5日(土)より 池袋シネマ・ロサにて2週間上映

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