笠松将さんを主演に迎えた金子雅和監督の新作長編『リング・ワンダリング』が2月19日に公開されるのを前に、映画本編より安田顕さんらが出演する“一家団欒シーン”の映像が公開されました。
前作『アルビノの木』が世界各国の映画祭で20冠を獲得した金子雅和監督が送り出す『リング・ワンダリング』は、東京の下町を舞台に、絶滅したニホンオオカミに興味を持つ漫画家志望の青年・草介が、不思議な女性・ミドリとの出会いをきっかけに東京の土地に刻まれた記憶や命の重さを知っていくという一夜の幻想譚。
主演作『花と雨』(2019年/土屋貴史監督)など出演作の公開が続く笠松将さんが主人公の青年・草介を演じ、ヒロインのミドリを演じるのは『孤狼の血』(2018年/白石和彌監督)などの阿部純子さん。さらにミドリの母親・藍子を片岡礼子さん、父親の青一を安田顕さんが演じています。
公開された本編映像は、足を痛めたミドリを自宅まで送り届けた草介が、ミドリの家族と食卓を囲むことになる一家団欒シーンの一部で、笠松将さん、阿部純子さんと片岡礼子さん、安田顕さんの4人が揃って出演する映像。夕食の「どじょう鍋」に馴染みがなくなかなか箸を付けられない草介に、安田さん演じる青一がどじょう鍋の魅力を説く、和やかな一場面となっています。
笠松将さんは安田顕さんとの共演について「撮影中は何か盗めるものはないかと、安田さんの立ち振る舞いを見ていました。安田さんは監督とも話し合われて意図を汲み、すぐに自分の演技に取り込んでいたり、自分の中から生まれた感情をこれ以上ない形で表現されていたりと、勉強になることが多かったです。」と、得るものの多い共演だったとコメント。
ミドリ役の阿部純子さんは「たった一言のセリフだけでもそのキャラクターの物語が透けて見えてくるというか、立ち振る舞いやミドリに見せる背中から役柄の重みを感じました。」と、家族という役からの視点で印象を語っています。