『狂覗』『超擬態人間』と衝撃作を次々と送り出し、昨年11月に『半狂乱』が公開されたばかりの藤井秀剛監督の新作公開が早くも決定。4月2日より『猿ノ王国』が新宿K's cinemaほかにて上映されます。
藤井秀剛監督新作は現代社会の責任問題を問う“大人のおとぎ話”! 『猿ノ王国』4月2日公開
カルトな人気を集めロングヒットとなった『狂覗』(2017年)では教育現場の闇、ブリュッセル国際ファンタスティック映画祭アジア映画部門でグランプリを獲得した『超擬態人間』(2018年)では児童虐待と、社会問題をエンターテイメントの中で描いてきた藤井秀剛監督が、自らのコロナ禍での体験をもとに「大人のおとぎ話」となる新作『猿ノ王国』を生み出しました。
舞台はテレビ局。コロナワクチンのニュース特集が放送される当日、地下の編集室に監禁された3人の男女と、最上階の役員室に集まった5人の男女が繰り広げる人間模様がサスペンスフルに描かれていきます。
『狂覗』でクラスの担任教師を演じた坂井貴子さんと『半狂乱』で主人公の劇団員を演じた越智貴広さんがダブル主演をつとめるほか、種村江津子さん、分部和真さん、足立雲平さんらが出演します。
藤井監督は『猿ノ王国』について次のようにコメントしています。
「この作品はワクチンを否定する作品ではありません。都市伝説を煽る作品でもありません。ただ、決断力に欠け、責任回避しか頭にない日本の現代社会に強い怒りを感じています。社会を知れば知るほど、自らの目を覆いたくなります。社会はスリラーやホラーに満ち溢れています。」
新型コロナウイルス感染症の流行が急速に拡大した2020年、緊急事態宣言解除後にいち早くコロナウイルス蔓延後の世界を描いた配信用映画『見上げた空とマスク』を完成させた藤井監督のチームが、コロナ禍の経験をどんなかたちで作品に投影しているのか注目です。
解禁された場面写真では、緊迫感溢れる室内のカットに加え、内容を暗示するような「見ざる聞かざる言わざる」のカットも。
さらにフライヤーの裏面には「ラスト5分のカタルシス」のフレーズもあり、作品への期待を高めています。
※『猿ノ王国』フライヤー裏面はこちら!
最上階と地下という「天と地」で繰り広げられるドラマを通して「縦社会の責任問題を問う」という“復讐サスペンススリラー”『猿ノ王国』は、4月2日(土)より新宿K's cinemaほか全国公開されます。
『猿ノ王国』ストーリー
コロナワクチンのニュース特集のオンエアー日。
特集を制作したテレビ局員が監禁された。場所は、地下の編集室。監禁されたのは、ディレクターの男女と編集マンの3人。果たして、誰の仕業なのか?
時を同じくして、5人のテレビ局員が会議の為、招集されたいた。場所は、25階の取締役員室。ニュース特集に、問題が発覚した為だ。
天と地で繰り広げられる人間模様。それはやがて憎しみに満ちた復讐劇へと発展していく――