初監督作『Noise ノイズ』が世界各国の映画祭を席巻した松本優作監督の商業デビュー作となる『ぜんぶ、ボクのせい』が8月11日より新宿武蔵野館ほかにて全国順次公開されます。
主演の白鳥晴都(しらとり・はると)さん、ヒロインを演じる川島鈴遥(かわしま・りりか)さんの若手ふたりに加えオダギリジョーさんが出演。また、故・大滝詠一さんの名曲「夢で逢えたら」がエンディングテーマとして使われます。
松本優作監督商業デビュー作『ぜんぶ、ボクのせい』8月11日公開決定 主演は白鳥晴都さん
『ぜんぶ、ボクのせい』は、児童養護施設を抜け出した少年と軽トラックで暮らすホームレスの男、家庭は裕福だがどこにも自分の居場所がない少女という孤独を抱えた3人の絆と少年の成長をリアルな日本社会を背景に描く長編作品。
メガホンをとりオリジナル脚本も執筆した松本優作監督は、秋葉原無差別殺傷事件をモチーフに絶望の中で生きる人々の姿を描いた長編『Noise ノイズ』を自主制作作品として2017年に完成させ、同第41回モントリオール世界映画祭正式上映、第25回レインダンス映画祭作品賞ノミネート、SKIPシティ国際Dシネマ映画祭2017正式上映など、国内外の多数の映画祭への出品を経て2019年には国内全国劇場公開を実現させました。また『Noise ノイズ』国内公開に先駆け2018年にはアイドルグループ・ゆるめるモ!とコラボレーションした短編『日本製造/メイド・イン・ジャパン』が音楽×映画の祭典「MOOSIC LAB2018」で上映され3冠を獲得、翌年に短編としては異例の単独劇場公開されています。
現在の日本を鮮烈に捉え注目を集めている1992年生まれの駿才が、待望の商業映画デビューを果たします。
主人公の少年・優太役には、現在公開中の瀬々敬久監督『とんび』(2022年)でスクリーンデビューし演技未経験ながら強い印象を残している新人の白鳥晴都さんがオーディションにより起用され、瑞々しくも堂々とした演技を見せます。
ヒロインの詩織を演じるのは、オダギリジョー監督の初長編『ある船頭の話』(2019年)でヒロインに抜擢され注目を集めた川島鈴遥さん。
そして、NHK連続テレビ小説「カムカムエブリバディ」出演も話題になるなど日本エンターテイメント界で比類なき存在感を発揮する俳優であり、初監督長編『ある船頭の話』が゙第76回ヴェネツィア国際映画祭に出品され、脚本・演出・出演・編集をつとめたNHKドラマ「オリバーな犬、(Gosh!!)このヤロウ」(2021年)は続編が決定するなど、多彩な活躍を見せるオダギリジョーさんがホームレスの男・坂本を演じ、若いふたりを支えます。
さらに、エンディングテーマには、日本ポップス史に燦然と名を残す故・大滝詠一さんの「夢で逢えたら」が決定しました。
大瀧詠一さんの作詞・作曲・プロデュースによる「夢で逢えたら」は1976年に初発表以降、多くのアーティストにカバーされてきた名曲。今回作品のエンディングを飾るのは大滝さん本人の歌唱によるバージョンで、映画公開に先駆けて8月3日に透明盤仕様の7インチアナログレコードがリリースされます。
期待の駿才と注目の俳優陣、そして日本ポップス史に残る名曲が集結した『ぜんぶ、ボクのせい』は2022年8月11日木曜日(祝)より新宿武蔵野館ほか全国順次公開。今後の情報にも注目です。
『ぜんぶ、ボクのせい』ストーリー
児童養護施設で母の迎えを待ちながら暮らす優太(白鳥晴都)。ある日、偶然母の居場所を知った優太は、会いたい一心で施設を抜け出した。しかし、 そこにいたのは同居する男に依存し自堕落な生活を送っている母だった。絶望した優太は、当てもなく海辺を歩いていると、軽トラで暮らすホームレ スの男・坂本(オダギリジョー)に出会う。何も聞かず自分を受け入れてくれる坂本。二人はわずかな金銭を稼ぎながら寝食をともにする。 裕福な家庭に育つも、家にも学校にも居場所がない少女・詩織(川島鈴遥)とも顔見知りになる。優太は、自分と同じ寂しさを抱えながらも心優しい詩 織に惹かれていく。
しかしそんな穏やかな日々もある事件によって終わりを告げる――
ぜんぶ、ボクのせい
- 白鳥晴都 川島鈴遥 / オダギリジョー
- 監督・脚本:松本優作
- 製作:スタイルジャム/クロックワークス/ビターズ・エンド/グラスゴー15/ミッドシップ/コンテンツ・ポテンシャル
- 制作プロダクション:スタイルジャム
- 配給:ビターズ・エンド
- 宣伝:ミラクルヴォイス
- © 2022『ぜんぶ、ボクのせい』製作委員会
2022年8月11日(木・祝) 新宿武蔵野館 ほか全国順次公開