日本映画専門情報サイト:fjmovie.com

fjmovie.comトップページニュース一覧>髙石あかりさん・吹越ともみさん・田中美晴さんが三姉妹を演じる『とおいらいめい』8月27日公開

髙石あかりさん・吹越ともみさん・田中美晴さんが三姉妹を演じる『とおいらいめい』8月27日公開

記事写真

『とおいらいめい』ポスターヴィジュアル ©ルネシネマ(※クリックで拡大します)

 『べいびーワルキューレ』主演で注目を集めた髙石あかりさんをはじめ、吹越ともみさん、田中美晴さんがトリプル主演で姉妹を演じる『とおいらいめい』(大橋隆行監督)が8月27日より4週間、池袋シネマ・ロサで上映されることが発表されました。

 日本映画界に旋風を巻き起こした『カメラを止めるな!』(2017年/上田慎一郎監督)で主人公の妻を演じブレイクしたしゅはまはるみさんと、俳優の藤田健彦さん、舞台演出家・デザイナーの長谷川朋史さんが結成した自主映画制作ユニット・ルネシネマが、第一弾『かぞくあわせ』(2019年/長谷川朋史監督・大橋隆行監督・田口敬太監督)、第二弾『あらののはて』(2020年/長谷川朋史監督)に続く新たな作品を送り出します。

 ルネシネマ長編第一弾となる『とおいらいめい』は、彗星の衝突による人類の滅亡まであと数ヶ月と迫った2020年の瀬戸内を舞台にした三姉妹の物語。
 長女の絢音、次女の花音、母親の違う三女の音が共同生活を始める「世界の終わりまで数ヶ月の2020年」と、絢音と花音が小学生だった「ノストラダムスが世界の終わりを予言した1999年」という、ふたつの「世界の終わり」を並行して語りながら、バラバラだった三姉妹がゆっくりと“家族”になっていく姿が描かれていきます。

 三女の音を演じるのは、初主演作『ベイビーわるきゅーれ』(2021年/阪元裕吾監督)が半年以上上映が続くロングヒットとなった髙石あかりさん。人気コミックを舞台化した「鬼滅の刃」シリーズではヒロイン・竈門禰豆子(かまど・ねずこ)を演じるなど、いま注目の若手女優が、母親の違う姉ふたりとの初めての共同生活に戸惑いながら、ときには10代らしい天真爛漫さも見せる三女を繊細に演じています。

 そして、彗星衝突に備えたシェルター設計に携わる長女・絢音役には、SKIPシティ国際Dシネマ映画祭2019上映作品『避雷針』(2019年/中村貴一朗監督)で主演をつとめ、人気ドラマのスピンオフ作品「狙われた半沢直樹のパスワード」(2020年)やCMなどに出演する吹越ともみさん。

 妻子持ちの同級生に近づいてしまう次女・花音役には、日仏合作ショートフィルム「MINORI」(2019年/フランソワ・デクラク監督)に出演しフランスで話題となり、日本でもコミックを映画化した『Z~ゼット~果てなき希望』(2014年/鶴田法男監督)、オムニバス『TOKYO CITY GIRL』(2015年)の一編「17歳、夏」(藤井道人監督)などに主演する田中美晴さん。

 それぞれ多彩な活躍を見せる3人の女優がトリプル主演に揃いました。
 劇中では、日没が近づきやり直しができない状況下で3人が一発勝負で挑んだ12分間の長回しもあり、見どころのひとつとなっています。

 公開決定に合わせて解禁されたポスターヴィジュアルは、三姉妹の顔とシルエットに「世界は 簡単には 終わらない」という印象的なコピーが添えられ、作品への期待を高めるものになっています。

 監督・脚本は、短編『押し入れ女の幸福』(2013年)でSKIPシティ国際Dシネマ映画祭2014短編部門最優秀作品賞を受賞するなど数々の受賞歴を持ち、オムニバス『かぞくあわせ』では第2話「最高のパートナー」を手がけた大橋隆行監督。
 大橋監督は、新型コロナウイルス感染症蔓延によるロックダウンや、ロシアのウクライナ侵攻など世界が大きく揺れる中での公開決定に「いまの現実の厳しさと比べてしまうと劇中流れる時間は世界の終わりというには穏やかすぎるかもしれません。しかし、だからこそ掛け替えのない穏やかな日常への祈りや願いのようなものを感じていただけるのではないかと思います。」とコメントを発表しています。(監督コメント全文は記事最後に掲載)

 また『とおいらいめい』は、2004年に上演された長谷川朋史さん作・演出、しゅはまはるみさん主演の同名舞台劇が原作。今回の映画版では長谷川さんは撮影監督をつとめしゅはまさんも出演しており、10数年を経てルネシネマを結成したふたりが原作舞台とは違ったかたちで作品に携わっているのも注目点です。

 トリプル主演の3人のほか、花音の小学校時代の同級生で妻子持ちながら再会をきっかけに花音と近づいていく良平役に大橋監督の過去作『さくらになる』(2017年)など主演作も多いミネオショウさん、良平の妻・恭子役に『宮田バスターズ(株)大長編』(2020年/坂田敦哉監督)『春原さんのうた』(2021年/杉田協士監督)などインディーズ作品で活躍する大須みづほさん、1999年の小学生の絢音役に森徠夢(もり・くるむ)さん、同じく小学生の花音役に武井美優さん、さらにルネシネマメンバーのしゅはまはるみさんと藤田健彦さんも出演する『とおいらいめい』は、2022年8月27日(土)より9月23日(土)まで4週間、池袋シネマ・ロサにてレイトショー公開されます。

大橋隆行監督コメント

ロックダウンで人が消えた街、ロシアの侵攻により破壊された街、撮影当時は全く想像していなかった、まるで世界の終わりのような光景を目撃する日々が続くなか、『とおいらいめい』は公開を迎えることになりました。
彗星の衝突による人類の滅亡まで残り数ヶ月という世界を描く本作は、2004年に上演された同名舞台が原作です。作・演出を手がけた長谷川朋史さんから映画化の相談を受け企画が動き始めたのが2018年。
原作の空気を残しつつ、映画として魅力的な作品にするには?と考えながら撮影が始まる直前の2020年2月まで脚本執筆が続きました。
主演の髙石あかりさんは『かぞくあわせ』(ルネシネマ製作のオムニバス映画)の試写会でお会いして、感想をお伺いする中で17歳とは思えない落ち着いた雰囲気と声のトーンに魅力を感じて出演をお願いしました。
吹越ともみさん・田中美晴さんはまだ作品のあらすじ程度しか脚本が進んでいなかった際に開催したオーディションでお会いした瞬間に絢音と花音だ!という不思議な確信がありました。
それぞれに個性的な三人によってキャラクターに命が吹き込まれ、彼女たちが過ごす時間がとても愛おしいものになってくれたと思います。
いまの現実の厳しさと比べてしまうと劇中流れる時間は世界の終わりというには穏やかすぎるかもしれません。
しかし、だからこそ掛け替えのない穏やかな日常への祈りや願いのようなものを感じていただけるのではないかと思います。
三姉妹が過ごす世界の終わりと瀬戸内の美しい景色を、ぜひ劇場の大画面で見守ってください。

『とおいらいめい』あらすじ

彗星の衝突により人類の滅亡が数ヶ月後に迫った2020年。小学生だった1999年にノストラダムスの予言を信じ、家出をした長女・絢音と次女・花音と、その後生まれた腹違いの妹・音が、初めて一緒に生活することになる。
絢音は、彗星の衝突を前にシェルターの個室の設計を担当しており、暴力によるシェルター強奪の危険と隣り合わせの日々。花音は、帰郷を機に、妻とうまくいっていない妻子持ちの小学校の同級生・良平と再会。音は、未成年ながらひょんなことから飲み会サークルと出会い、飲んだ帰りに花音が良平にキスするのを目撃。
互いに踏み込めず、すれ違う三姉妹は、世界の終わりを前に、本当の家族になれるのか。

とおいらいめい

  • 髙石あかり 吹越ともみ 田中美晴
    ミネオショウ 大須みづほ 森徠夢 武井美優
    古矢航之介 三原哲郎 川辺純子 石橋征太郎 大田恵里圭 園山敬介 タカ海馬 荒井啓仁 舞木ひと美
    藤田健彦 しゅはまはるみ

  • 企画・製作・配給:ルネシネマ
  • 監督・脚本:大橋隆行
  • 原作:とおいらいめい(2004年上演舞台)
  • 撮影監督:長谷川朋史  音楽:上久保汐李  助監督:原啓仙/渡辺喜子
  • 録音:長沼優可/小牧将人/寒川聖美  ヘアメイク:大貫茉央/早川葵
  • 制作:藤田健彦/大原昌典  フードコーディネーター:荒井啓仁
  • アクションコーディネーター:タカ海馬  ガンエフェクト:小暮法大
  • 協力:岡山県フィルムコミッション協議会/せとうちフィルムコミッション/瀬戸内市商工観光課/備前市役所産業観光課/厚木土木事務所/相模原水系広域ダム管理事務所
  • ©ルネシネマ

  • 2022年/日本/シネマスコープ/ステレオ/150分

2022年8月27日(土)より9月23日(金)まで 池袋シネマ・ロサにて4週間レイトショー

スポンサーリンク