髙石あかりさん、北浦愛さんら10人の俳優と大崎章監督、井上康平監督が全編台本なしの即興演技で作り上げた2作品からなる異色作『ハッピーエンディングス』が、11月に下北沢と横浜で上映されることが発表され、ポスターと特報、両監督と髙石さん、北浦さんのコメントが解禁されました。
『ハッピーエンディングス』は、初長編監督作『ドンテンタウン』(2019年)が第33回東京国際映画祭で上映されるなど高く評価された1993年生まれの新鋭・井上康平監督と、第37回ヨコハマ映画祭で4冠を受賞した『お盆の弟』(2015年)や全編即興演技で撮影された『無限ファンデーション』(2018年)などの大崎章監督がメガホンをとり、参加者400人を越えるオーディションで選ばれた10人の実力派俳優が出演して、台本なしの全編即興演技で『鳥を見にいく』『はじめての映画』のふたつのエピソードを作り上げた異色の映画プロジェクト。
『ハッピーエンディングス』#1『鳥を見にいく』より
湖にバカンスにやってきた4人の男女の生々しい恋愛模様を見つめる井上康平監督の『鳥を見にいく』は、映画やドラマ・舞台で活躍する北浦愛さん、主演作『傀儡』(2017年/松本千晶監督)や『幕が下りたら会いましょう』(2021年/前田聖来監督)などの木口健太さん、MOOSIC LAB 2018準グランプリ作『暁闇』(2018年/阿部はりか監督)で鮮烈な印象を残した中尾有伽さん、演劇のフィールドで活躍する細井じゅんさん、『無限ファンデーション』や『左様なら』(2018年/石橋夕帆監督)などの日高七海さんが出演。
高校生たちが映画制作に奮闘する大崎章監督『はじめての映画』は、ロングヒットを記録した主演作『ベイビーわるきゅーれ』(2021年/阪元裕吾監督)でブレイクし『とおいらいめい』(2021年/大橋隆行監督)など出演作公開が続く髙石あかりさん、舞台を映画化した『アルプススタンドのはしの方』(2020年/城定秀夫監督)で注目を集めた西本まりんさん、『茜色に焼かれて』(2021年/石井裕也監督)で次世代を担う俳優として注目を集める和田庵さん、舞台でも活躍する期待の新鋭・下川恭平さん、自身も映画監督としても活動する日下玉巳さんが出演しています。
『鳥を見にいく』は、バンド・SAMOEDOで活動し『ドンテンタウン』でも井上監督と組んでいる菅原慎一さん、『はじめての映画』はシンガーソングライターの大槻美奈さんと、それぞれ気鋭のミュージシャンが音楽を担当しているのも注目点です。
『ハッピーエンディングス』#2『はじめての映画』より
2021年12月に開催された音楽×映像の祭典「MOOSIC LAB [JOINT]2021-2022」でお披露目された『ハッピーエンディングス』待望の劇場上映がついに決定しました。
11月4日金曜日より17日木曜日まで東京・下北沢のシモキタ - エキマエ - シネマ『K2』にて、11月19日土曜日より25日金曜日まで神奈川・横浜の横浜シネマリンで、それぞれ上映されます。
劇場上映決定にあたり、真っ赤な背景に配置されたそれぞれの作品の劇中場面が印象的なポスターヴィジュアルと、ピアノの静かな旋律に乗せて劇中の場面が次々と映し出されていく特報が解禁。
出演者の髙石あかりさんと北浦愛さん、井上監督、大崎監督それぞれのコメントも発表されました。
即興演出がもたらす瑞々しさと生々しさが、この作品でしか味わえない感情を伝える『鳥を見にいく』と『はじめての映画』。まったく違っているようでそれぞれの作品の世界がどこかで重なっていくのも魅力となっており、劇場での鑑賞は特別な「体験」となることでしょう。
上映期間中にはスタッフ・キャストによる舞台あいさつなども予定。劇場公開に向けた最新情報は、ツイッターの公式アカウントで告知されていきます。