インディーズで短編を発表してきた井坂優介監督の初長編となる『シャーマンの娘』が、11月19日より2週間にわたり池袋シネマ・ロサで上映されることが決定し、予告編が解禁されました。
著名クリエイターが絶賛! 木原渚さん主演の井坂優介監督初長編『シャーマンの娘』11月公開
『シャーマンの娘』は、恋人を亡くした青年が祈祷師の娘である女子高生と出会い、女子高生の父親である祈祷師の力により幽霊が見えるようになり幽霊の恋人との共同生活を始めていくが……という、ホラーなのか、ヒューマンドラマなのか、ファンタジーなのか、はたまたコメディなのかジャンル特定不可、予測不能の新感覚エンターテイメント。
アニメ制作会社に勤務しながら制作した初監督短編『幽霊アイドルこはる』(2015年)がぴあフィルムフェスティバルPFFアワード2015に入選、以降も短編を制作し海外の映画祭などでも評価されてきた井坂優介監督が、7年間あたためてきた企画を実現させた初長編作で、制作に向けて実施したクラウドファンディングでは目標額を大きく越える250万円超を達成、カナザワ映画祭2021「期待の新人監督」部門にも選出されるなど、すでに話題となってきた中での待望の劇場公開となります。
祈祷師=シャーマンの娘である主人公の女子高生・海花(うみか)を演じるのは、女優として映像作品や舞台に出演するなど多彩な活動をおこない、これが映画初主演となる木原渚さん。
そして、海花との出会いをきっかけに幽霊の恋人との生活を始める健悟には多くの作品に出演する長野こうへいさん。
健悟の恋人で幽霊になったさゆりにはCMなどで活躍する佐藤あかりさん。
海花と同じ高校に通う可奈には、アイドルとして活動し演技初挑戦となる倉上桃圭さん。
さらに、かつて自主映画シーンを牽引し、商業映画の世界でも映画監督に留まらない活動を見せてきたヴィジュアリストの手塚眞さんが、海花の父親である祈祷師・哲史役で出演。
そのほか、小野孝弘さん、泉水美和子さん、大須みづほさん、池上恵さん、上埜すみれさんら、数々の作品に出演する実力派が集結しています。
音楽は、2005年に結成され国内外で熱狂的な支持を集めるシューゲイザーバンド・僕の死んだ彼女が担当。主題歌や劇中音楽は『シャーマンの娘』のために書き下ろされており、音楽面でも注目の作品となっています。
劇場公開に向けた予告編は、恋人・さゆりと健悟の別れのシーンで幕を開け、不思議な雰囲気を放つ海花の姿や、健悟とさゆりの幸せそうな生活、祈祷師・哲史のエキセントリックな表情や不穏さを感じさせる場面などが次々と映し出されていき、どんな物語なのか予測もできないまま作品の世界へ引き込まれていく映像となっています。
また、著名クリエイターが絶賛コメントを寄せています。
コメントを寄せているのは、ホラーの歴史を変えた『リング』シリーズの脚本家であり上映中の最新監督作『ザ・ミソジニー』(2022年)も話題の映画監督・脚本家の高橋洋さん、テレビアニメ「四月は君の嘘」(2014年~2015年)や劇場アニメ『サイダーのように言葉が湧き上がる』(2021年)などのアニメーション監督・イシグロキョウヘイさん、テレビアニメ「僕だけがいない街」(2016年)劇場アニメ『劇場版ソードアート・オンライン -オーディナル・スケール- 』(2016年)『HELLO WORLD』(2019年)などのアニメーション監督・伊藤智彦さんの3人。
高橋洋さんが「大河ロマンのような風格が漂う」と評するなど、それぞれの観点で作品に賛辞を送っています。
映画監督・脚本家:高橋洋さんコメント
ゆったりと静かに、どこに向かっているのか判らない、しかし確実に何かが進行している、そういう大河ロマンのような風格が漂う。
セルジオ・レオーネの『ウエスタン』みたいな心霊映画。
そういえば復讐の物語でもある。
が、何よりも見て欲しいのは、“永遠”はあり得ないというシャーマンの娘だけが見抜いている哀しみがラストカットに至るまで全編に張りついていることである
アニメーション監督:イシグロキョウヘイさんコメント
本気かどうかは作品を見ればわかる。井坂監督が滲み出ている。
数多ある選択肢の中から選び取ったものの積み重ねが監督の色として作品を形作っているからこそ、そう感じる。
これにはとても勇気が要る。その勇気がとても、羨ましい
アニメーション監督:伊藤智彦さんコメント
かつて行われていた演出講座で一人自分の世界を見せつけていた男が、実写の世界で長編監督デビュー。
凄いよ井坂! この、ハマる人には強くハマるであろう独特な作風は変わらず。
アニメ業界には彼のセンスは狭すぎた、ということかもしれない・・・!
池袋シネマ・ロサでの上映は、11月19日土曜日より12月2日金曜日までの2週間限定レイトショー。上映期間中には舞台あいさつがおこなわれるほか、劇場ロビーにてパンフレットやオリジナルサウンドトラックなど関連商品を豊富に揃えた物品販売もおこなわれる予定となっています。
気鋭の監督が心霊映画の新たなページを開く『シャーマンの娘』に注目です。
『シャーマンの娘』劇場上映
- 日程:2022年11月19日(土)~12月2日(金)
- 会場:池袋シネマ・ロサ
- 前売券:1500円(池袋シネマ・ロサ窓口にて販売)
- 当日料金:一般1800円(※リピーター割引実施:『シャーマンの娘』版権提示で1000円)
- 上映期間中、舞台あいさつ開催・劇場ロビーにてパンフレットやサウンドトラックなどを販売
『シャーマンの娘』ストーリー
恋人さゆりを事故で亡くして悲しみに暮れる健悟は、風変わりな女子高生の海花と出会う。
彼女の父である祈祷師の哲史によって健悟はさゆりの霊が見えるようになり、再びさゆりとの同棲生活が始まる。
さゆりは可愛い。幽霊なのにちっとも怖くない。それどころか料理の作れない健悟に熱心にレシピを伝授し、すっかりさゆりと同じ味を再現できるまでになる。
音楽の夢も、恋人の霊も、こんなにはっきり見えるのに、まるで掴み取ることができない。
そんな歯痒い日々が、それでも彼は幸せだった。
しかしある日、祈祷師の娘海花が健悟のことを好きだと言う、いわゆる三角関係事案が発生。
海花は悪霊だろうが心優しき霊だろうが何でも除霊してしまう悪趣味の持ち主だった。
シャーマンの娘
- 木原渚 長野こうへい 佐藤あかり 倉上桃圭 手塚眞
小野孝弘 泉水美和子 大須みづほ 池上恵 上埜すみれ 山本泰弘 小夏いっこ 井坂優介 荒川ヒロ子 多田智美 椿かおり ひと:みちゃん 神崎菜緒 流結唯奈 鏑木悠利 - 監督・脚本・編集:井坂優介
- 撮影:吉田良介
- 照明:南部智則
- 録音:黒石光也
- ヘアメイク:田部井美穂/鎌田英子
- 特殊メイク:ゼライ直井
- 助監督:山口通平/菊嶌稔章
- 制作:福島隆弘/野間清史/堀越桐郎
- VFX:荒木憲司
- 撮影助手:熊澤匡平
- アフレコ監修:藤田倫子
- 題字:のの
- 英語字幕:松田慎介
- 2021年/カラー/16:9/ステレオ/139分
2022年11月19日(土)より池袋シネマ・ロサにて2週間限定レイトショー上映