東京・大阪での上映で好評を博した上原実矩さん主演の淺雄望監督初長編『ミューズは溺れない』が、11月19日より大阪・京都・名古屋で単独公開されることが決定し、上原さんと淺雄監督のコメント、映画監督・今泉力哉さんの応援コメントが公開されました。
映画祭6冠獲得の青春ストーリー『ミューズは溺れない』11月19日より大阪・京都・名古屋で公開
『ミューズは溺れない』は、助監督として大九明子監督や万田邦敏監督の作品に参加しつつ自主制作で短編・中編を送り出してきた淺雄望(あさお・のぞみ)監督の初の長編作品。
高校で美術部に所属する主人公・朔子と、誤って海に落ちてしまった朔子の姿を絵に描いた美術部員・西原(さいばら)のふたりを中心に、クラスメイトとの関係や家庭環境の変化、将来への不安などに揺れながら「創作する」10代の姿が描かれていきます。
主演作『この街と私』(2019年/永井和男監督)などで注目される上原実矩(うえはら・みく)さんが朔子を演じ、周囲と馴染まない美術部員・西原役には『ジオラマボーイ・パノラマガール』(2020年/瀬田なつき監督)などの若杉凩(わかすぎ・こがらし)さん、、朔子の親友の栄美役には主演作『わたしの見ている世界が全て』(2022年/佐近圭太郎監督)の公開が待たれる森田想さんと、その活躍から目が話せない若手女優たちが豪華に共演。
さらに、SF研究部員役に桐島コルグさんと渚まな美さん、朔子の父親に川瀬陽太さん、朔子の義母に広澤草さんと、若手からベテランまで幅広いキャストが揃っています。
2021年開催の第15回田辺・弁慶映画祭でグランプリ・観客賞・フィルミネーション賞・俳優賞(若杉凩さん)の4冠を獲得、同じく2021年開催の第22回TAMA NEW WAVEでグランプリとベスト女優賞(上原実矩さん)の2冠を獲得と、新たな才能を見出すことで定評のあるインディーズ映画の登竜門的なふたつの映画祭で6冠を獲得し旋風を巻き起こした『ミューズは溺れない』は、田辺・弁慶映画祭受賞作を劇場上映する特集企画「田辺・弁慶セレクション2022」で今年9月から10月にかけて東京で1週間、大阪で2日間上映され、東京のテアトル新宿では1日1回のレイトショー上映ながら満席の回も含めて1週間で900人を越える動員を記録しました。
映画監督の内田英治さんが「はっきりいって傑作。」と評する(公式ツイッターアカウント掲載のコメントより抜粋)など、多くの絶賛が寄せられてきた新たな青春映画の傑作が、ついに大阪・名古屋・京都3都市での単独公開されることが決定。
大阪はシネ・ヌーヴォ、京都は出町座、名古屋はシネマスコーレで、11月19日土曜日より3館一斉公開されます。
『ミューズは溺れない』大阪・京都・名古屋公開
大阪・京都・名古屋での公開に際し、淺雄監督と主演の上原実矩さんは下記のようにコメント。映画監督の今泉力哉さんが応援コメントを寄せています。
主演:上原実矩さんコメント
新宿、大阪でのセレクション上映に引き続き、大阪、京都、名古屋での単独公開決定おめでとうございます!
レイトショー上映に立ち会う中で、これからもっと広がると良いね、というお声をたくさん掛けていただいたり、わたしの地元にも来てください!というお言葉をいただいていたところにこうしてお知らせできることがとても嬉しいです。
そして大阪シネ・ヌーヴォ、名古屋シネマスコーレ、京都出町座と、憧れのミニシアターで掛けていただけること、本当に光栄に思います。ひとりでも多くの方のもとへ広がり、届きますように。作品を気にかけていただくと共に、映画館へ行くきっかけとなれたら嬉しいです。
淺雄望監督コメント
自分にできることは何もない、と思い込んでいた私を救ってくれたのは映画でした。映画をつくって観てもらうという夢をたくさんの方の力で叶えてもらいました。
今、自分にできることは、この大切な映画をひとりでも多くの方のもとへお届けすることしかないと思っています。その先で、この映画を観てよかったと思われた方と出会えたら・・・、そんな新しい夢への門出に胸が高鳴っています。小さな映画ですが、見つけていただけたら嬉しいです。どうか、よろしくお願いいたします。
映画監督:今泉力哉さんコメント
とてもいい映画でした 3人の場面 触れる場面 自分にはつくれないやりとり
想像と違う感情の動き 少しだけ泣きました
青春期の創作への衝動を瑞々しいタッチで描く青春エイターテイメント『ミューズは溺れない』は、11月19日より大阪・京都・名古屋で公開されるほか、全国順次公開予定です。
『ミューズは溺れない』ストーリー
美術部に所属する高校生の朔子は、船のスケッチに苦戦している最中に誤って海に転落。それを目撃した美術部員の西原が「溺れる朔子」の絵を描いてコンクールで受賞、絵は学校に飾られるハメに。悔しさから絵の道を諦めた朔子は、代わりに新たな創作に挑戦しようとするが、ある日、西原から次回作のモデルを頼まれてしまい・・・。
思春期のもがき、アイデンティティのゆらぎ、創作をめぐる葛藤—
社会の海へ漕ぎ出そうとするふたりの、高校最後の夏を瑞々しく鮮烈に描き切った青春エンタテインメントが誕生した。
ミューズは溺れない
- 上原実矩 若杉凩
森田想
広澤草 新海ひろ子 渚まな美 桐島コルグ 佐久間祥朗 奥田智美 菊池正和 河野孝則
川瀬陽太 - 監督・脚本・編集:淺雄望
- 撮影監督:大沢佳子(J.S.C)
- 制作担当:半田雅也
- 照明:松隅信一
- 美術:栗田志穂
- ヘアメイク:佐々木ゆう
- 監督助手:吉田かれん
- 撮影助手:岡田拓也
- 録音:川口陽一
- 整音:小宮元、森史夏
- カラリスト:稲川実希
- スチール:内藤裕子
- 音楽:古屋沙樹
- 音楽プロデューサー:菊地智敦
- 油絵:大柳三千絵/在家真希子
- 企画・制作・プロデュース:カブフィルム
- 配給宣伝:カブフィルム
- 2021年/カラー/16:9/82分
2022年11月19日(土)より 大阪 シネ・ヌーヴォ、京都 出町座、名古屋 シネマスコーレにて3館一斉公開 ほか全国順次公開予定