福岡インディペンデント映画祭2022でグランプリ、SKIPシティ国際Dシネマ映画祭で観客賞を受賞した注目の短編『ストレージマン』(萬野達郎監督)が、5月20日より池袋シネマ・ロサほか全国順次公開されることが決定し、新たなポスターヴィジュアルと場面写真が解禁されました。
『ストレージマン』は、コロナ禍の中で職を失い妻子とも別れざるを得なくなった男が、寝泊まりが禁じられている収納用レンタルスペール=トランクルームでの生活を始めるというストーリー。
メガホンをとったのは、優生保護法を題材とした短編『Motherhood』(2019年)が国内外の20を越える映画祭で入選するなど高く評価された萬野達郎(まんの・たつろう)監督。アメリカで映画制作を学び、日本で映像制作に携わりつつインディペンデントで監督作を発表する俊英が、現代の社会状況を上映時間39分の短編へと反映させました。
トランクルームで生活を始める主人公・森下を演じるのは、『ラ』(2019年/高橋朋広監督)『もうひとつのことば』(2020年/堤真矢監督)などの映画や舞台に出演する連下浩隆(れんげ・ひろたか)さん。連下さんは主演に加えプロデューサーを兼任し、キャストとスタッフの双方で作品に欠かせない役割を担いました。
そして、森下の妻・晶子と晶子に瓜ふたつな女性・由美子を一人二役で演じるのは『愛の小さな歴史 誰でもない恋人たちの風景vol.1』(2019年/越川道夫監督)『クレマチスの窓辺』(2022年/永岡俊幸監督)主演などで知られる瀬戸かほさん。
そのほか、『宮田バスターズ(株) 大長編』(2020年/坂田敦哉監督)主演の渡部直也さん、舞台などで活躍する矢崎広さん、萬野監督作品には『Motherhood』に続いての出演となるしじみさん、さらに2022年に惜しまれつつこの世を去った渡辺裕之さんらが共演しています。
2022年12月には池袋HUMAXシネマズで3日間限定先行上映された『ストレージマン』が、いよいよ劇場公開決定。
新たに製作されたポスターヴィジュアルは、主人公の森下と、同じ顔をしたふたりの女性・晶子と由美子の写真が配され、スリリングでミステリアスな雰囲気を漂わせるものとなっています。
また、解禁された6点の場面写真は、トランクルームの森下と由美子など、登場人物のさまざまな状況が写し出され、作品への期待を高めます。