ネットの匿名掲示板に投稿され多くの人々を震え上がらせた、ヒッチハイクで旅する若者の恐怖体験が『ヒッチハイク』のタイトルで映画化され、7月7日に全国公開されることが決定しました。ダンス&ボーカルグループ・原因は自分にある。の大倉空人さんが初の映画主演をつとめます。
2000年代、インターネットの巨大匿名掲示板のオカルトの話題専門の板に立てられたスレッド「死ぬ程洒落にならない怖い話を集めてみない?」=略称「洒落怖」が、ネットユーザーを中心に多くの人々を惹きつけました。
タイトルにふさわしく、体験談や伝聞、創作が入り交じる幅広いジャンルの「怖い話」が続々と投稿され、まとめサイトに転載されるなどして拡散を続け、現代の怪談として広く知られるようになった話も少なくありません。
『洒落怖」の代表的な話を映画化した『きさらぎ駅』(2022年/永江二朗監督)や、やはり「洒落怖」発祥の話を取り入れた『樹海村』(2021年/清水崇監督)の公開などで「洒落怖」が再度注目を集めている中、また1本「洒落怖」から映画が誕生!
友人とともにヒッチハイクの旅をしていた「俺」がキャンピングカーに乗った異様な一家と出会い追い詰められていく、「洒落怖」最恐とも称される想像を絶する恐怖体験談が『ヒッチハイク』として映画化を果たし、7月7日に公開を迎えます。
メガホンをとるのは、人気ホラーゲームを映画化した『コープスパーティー』シリーズなどホラー作品を数多く手がける山田雅史監督。脚本は『きさらぎ駅』の脚本を手がけた宮本武史さん。これまでも『ひとりかくれんぼ 新劇場版』(2010年)などたびたびタッグを組んでいるふたりが、最恐エピソードの映画化に挑みます。
主演をつとめる大倉空人(おおくら・たかと)さんは2002年生まれ。ダンス&ボーカルグループ・原因は自分にある。のメンバーとして音楽活動をおこなうのに加え、映画『レッドブリッジ』『レッドブリッジ ビギニング』(2022年/山嵜晋平監督)やドラマ「ひともんちゃくなら喜んで!」に出演するなど、俳優としての個人での活動も活発におこなっており、今回『ヒッチハイク』で待望の映画初主演をつとめます。
『ヒッチハイク』主演にあたり、大倉さんは次のようにコメントを発表しています。
『ヒッチハイク』主演:大倉空人さんコメント
映画『ヒッチハイク』で山崎健役を演じさせて頂きます、大倉空人です。
今回のお話を頂いた時は本当に衝撃的で、主演を務めさせて頂くということがしばらくの間信じられませんでした。
山田監督をはじめ、スタッフの皆さん、そしてキャストの皆さんと一緒に必死に取り組んだ作品です。
“ヒッチハイク”から始まったある男との出会いから物語は始まります。それぞれのキャラクターの背景にも注目してこのホラー映画を楽しんで頂けたら嬉しいです。公開まで楽しみに待っていてください!
『ひとりかくれんぼ 新劇場版』で当時AKB48の増田有華さん、『コープスパーティー』(2015年)では当時乃木坂46の生駒里奈さんなど、人気キャストの初主演作を何作も手がけている山田監督の演出のもと、大倉さんがホラーというフィールドでどんな魅力を発揮するのか楽しみです。
また、もととなった話に新たな要素が加えられているような映画の内容にも気になるところ。開設された公式サイトや公式ツイッターアカウントでの今後の情報をチェックしましょう。
映画『ヒッチハイク』は、7月7日金曜日より、全国公開されます。
『ヒッチハイク』ストーリー
異次元の山奥で繰り広げられる惨劇の一夜。
その車には、絶対に乗ってはいけない―。
大学生の涼子と茜は、ハイキングの帰りに山道で迷ってしまう。やっとバス停に辿り着いたものの、バスが来る気配は全く無かった。さらに、涼子は足を怪我しており、茜の彼氏も飲み会で迎えに来られないらしい。ふたりは、意を決してヒッチハイクをすることに。こんな山奥で無謀にも思えたが、運良く一台のキャンピングカーが停まる。運転席から降りて来たのは、時代錯誤のカウボーイの格好をしたジョージと名乗る男。ジョージは快くふたりを受け入れ、車内へと誘う。そこには、ジョージの家族も同乗していたが、どこか異様な雰囲気が漂っていた―。
一方、過保護な親にウンザリしている健は、悪友の和也を誘い同じ山でヒッチハイクの旅をしていた―。
※記事初出時、公開日表記に誤りがありました。お詫びして訂正いたします。