井口昇監督が自らプロデューサーもつとめて送る究極の純愛映画『異端の純愛』が、5月27日より東京・新宿K's cinemaほか全国順次公開されることが決定しました。ポスターヴィジュアルと予告編、場面写真も解禁されています。
海外でもカルトな人気を博し「井口昇」の名を世界に轟かせた『片腕マシンガール』(2007年)をはじめ、奇想天外な発想と過激な描写を盛り込んだ衝撃作を次々と送り出し、近年は人気マンガ家・押見修造さんの代表作を実写化した『惡の華』(2019年)で思春期の少年少女の心理を見事に描き出し高い評価を得た異才・井口昇監督。
オリジナル作品、原作物、ジャンルを問わず、その作品には高いエンターテイメント性と同時に、愛の在り方を見つめる視点がつねに存在しています。
幅広い愛の形が認められるようになったいまでもなお“世間から理解されずに苦しんでいる様々な愛の形がある”という想いから、井口監督が自らプロデューサーを兼任し、あえてインディーズのフィールドで永年あたためた構想を実現させた作品が『異端の純愛』です。
『異端の純愛』は、3話のエピソードで構成されるオムニバス形式の作品となっています。
パワハラ男に苦しめられる女性が主人公の第一話「うずく影」。
片腕の女性に出会って惹かれる高校生を描く第二話「片腕の花」。
秘密を抱えた潔癖なカップルの物語、第三話「バタイユの食卓」。
井口監督自身の経験をヒントに生み出された3つの悲恋は、妄想と現実が交錯するスタイリッシュな映像で綴られ、やがて3つのエピソードは絡み合い予測不能なクライマックスへと至ります。
この意欲作に、かつての井口作品に主演したキャストたちが、監督の真摯な想いに賛同して集結しています。
『片腕マシンガール』主演で鮮烈な印象を残した八代みなせさんが第二話「片腕の花」に出演し、16年ぶりに「片腕のヒロイン」アミを演じています。
『楳図かずお恐怖劇場 まだらの少女』(2005年)『ゾンビアス』(2011年)と二度にわたり井口作品で主演をつとめた中村有沙さんが第三話「バタイユの食卓」にヒロイン・珠子役で出演。
『ライヴ』(2014年)で井口作品初出演以降『キネマ純情』(2016年)『惡の華』に出演してきた山本愛莉さんは、第一話「うずく影」のヒロイン・由美に加え、第二話「片腕の花」にも出演。
『スレイブメン』(2017年)で主演をつとめた中村優一さんも、第二話「片腕の花」に出演。
さらに、13歳のときに『惡の華』に出演した新鋭・岡田佳大さんが「片腕の花」に、テレビドラマ「スポットライト」井口監督演出回に出演した九羽紅緒(ここのは・べにお)さんが「バタイユの食卓」に、自ら主演もつとめた『ウルフなシッシー』(2017年)『辻占恋慕』(2021年)で注目を集めた映画監督の大野大輔さんが「うずく影」に、井口監督ワークショップ卒業生の井上智春さんが「片腕の花」に、アイドルグループ・せのしすたぁのメンバーで井口監督『IDOL NEVER DIES』(2022年)に出演のまおさんが「片腕の花」に、それぞれ出演しています。
『異端の純愛』第二話「片腕の花」より、八代みなせさん演じるアミ
『異端の純愛』第三話「バタイユの食卓」より、中村有沙さん演じる珠子
『異端の純愛』第一話「うずく影」より、山本愛莉さん演じる由美
『異端の純愛』第二話「片腕の花」より、中村優一さん
井口監督は、公開決定にあたり次のようにコメントを発表しています。
井口昇監督コメント
僕は幼少の頃から、惹かれる物事が世間とずれてしまう違和感に苦しんできました。生き詰まって身動きとれなくなった時に、過去の自分が感じてきた憧れや怖れをこの映画で表現して昇華する事にしました。常識の狭間で生き辛い人達がめぐり逢う箱庭のような映画として観て頂けたら嬉しいです。
3つのエピソードそれぞれが紹介される予告編やポスターヴィジュアルが作品への期待を高める『異端の純愛』は、より多くの方々に届けるための費用を支援するクラウドファンディングを現在実施中。
支援のリターンには、サイン入り台本やメイキングDVD、福田裕彦さんによる本編BGMのサウンドトラックCDなどのほか、井口監督本人が制作する「アナタソックリフィギュア」や、井口監督の過去作『キネマ純情』『ゴーストスクワッド』(2017年)で主演のノーメイクスが着用した衣裳など、貴重なものが用意されています。
→『異端の純愛』宣伝応援プロジェクト(※Motion Gallery内)
数々の傑作を世に放ってきた井口監督の想いが結晶した『異端の純愛』は、5月27日土曜日に東京の新宿K's cinemaで公開されるのを皮切りに、6月9日金曜日より京都のアップリンク京都、6月10日土曜日より名古屋のシネマスコーレと大阪のシアターセブンと、全国順次公開されます。