俳優たちが立ち上げた映像制作チーム「889FILM」による初長編となる麻美監督『ロストサマー』が10月13日より東京の新宿武蔵野館ほかにて公開されることが決定し、ポスターヴィジュアルと特報、監督・キャストのコメントが解禁されました。
『ロストサマー』は、四国・高知県を舞台に、その日暮らしを続ける青年・フユ、妻を2年前に失った老人・秋、忙しい夫とすれ違いの日々が続く女性・春の3人が偶然に出会い、関わり合っていく中で少しずつ前に進んでいく物語。ほぼ全編が高知市内で撮影されています。
作品を企画し製作した「889FILM」は、1988年生まれの俳優が集まり2018年に結成された映像制作チームで、メンバーは代表である中澤梓佐(なかざわ・あずさ)さんと、麻美(あみ)さん、関口アナンさん、椿弓里奈(つばき・ゆりな)さんの4人。当初は自分たちの演技を見せるために短編作品を製作していましたが、次第に外部のキャスト・スタッフも加わっての作品作りに取り組むようになってきました。
短編映画製作を経ての889FILM初の長編作品となる『ロストサマー』でメガホンをとるのは『あちらにいる鬼』(2022年)『月の満ち欠け』(2022年)など廣木隆一監督作品への出演が続く俳優であり、889FILMの短編『トーコの憂鬱』(2019年)で脚本・監督をつとめた麻美監督。高校生のときに書きはじめた脚本を15年以上の歳月をかけて完成させ映画化しています。
青年と老人の物語であることから、主演には889FILMメンバー外の俳優がキャスティングされており、青年・フユには『草の響き』(2021年/斎藤久志監督)でデビュー以降『間借り屋の恋』(2021年/増田嵩虎監督)『少女は卒業しない』(2023年/中川駿監督)と着実にキャリアを重ねる林裕太さん、老人の秋には文学座所属で読売演劇大賞優秀男優賞を3度受賞している名優・小林勝也さん。889FILMメンバーの尽力により、期待の若手とベテラン実力派のダブル主演が実現しました。
さらに、夫とすれ違ってばかりの女性・春を演じるのは889FILM代表で舞台である高知県出身の中澤梓佐さん。
そのほか『VIDEOPHOBIA』(2019年/宮崎大祐監督)主演の廣田朋菜さん、『Every Day』(2015年/手塚悟監督)などの土屋壮さん、『ケイコ 目を澄ませて』(2022年/三宅唱監督)などの橋野純平さん、主演作『岬の兄妹』(2019年/片山慎三監督)が話題となった松浦祐也さんらが出演。889FILMメンバーの関口アナンさん、椿弓里奈さんも出演しています。