社会に鋭く迫るドキュメンタリー作品を送り出してきた森達也監督が初めて劇映画のメガホンをとった『福田村事件』(9月1日公開)の公開を1ヶ月後に控え、本ヴィジュアルと予告編が解禁されました。
関東大震災発生による混乱の中にある1923年9月、千葉県福田村で起きた、9人の行商人が村人に虐殺された事件。カルト団体に迫った『A』(1998年)『A2』(2001年)や新聞記者の姿を通して現代社会を問う『i –新聞記者ドキュメント-』(2019年)など、ドキュメンタリー作品で現代社会の光と陰の間に目を向けてきた森達也監督が、この実話を題材に初めて劇映画のメガホンをとったのが『福田村事件』です。
脚本家・映画監督として数々の作品を送り出してきた荒井晴彦さんが企画し、脚本は多くのドラマや映画で脚本を手がける佐伯俊道さんと『アジアの純真』(2009年・脚本)『戦争と一人の女』(2012年・監督)などの井上淳一さん、荒井晴彦さんの3人が担当。
音楽は、50年近いキャリアを持つロックバンド・ムーンライダーズのリーダーであり、2度の日本アカデミー賞最優秀音楽賞を受賞する鈴木慶一さんが手がけています。
キャストには、日本映画界に欠かせない井浦新さんが主人公で日本軍による虐殺を目撃した過去を持つ澤田智一を、多くの映画賞に輝く田中麗奈さんが智一の妻・静子を、それぞれ演じてダブル主演。さらに、おt永山瑛太さん、東出昌大さん、コムアイさん、向里祐香さん、カトウシンスケさん、松浦祐也さん、木竜麻生さん、杉田雷麟さん、ピエール瀧さん、水道橋博士さん、豊原功補さん、柄本明さんら、俳優、ミュージシャンなど幅広いフィールドから錚々たる面々が集結しています。
制作発表以来注目を集めてきた『福田村事件』の本ヴィジュアルと予告編が、劇場公開の1ヶ月前となる8月1日にいよいよ解禁されました。
本ヴィジュアルは、川に浮かぶ舟に乗った澤田夫妻の姿を捉えた、一見すると穏やかな風景に「いま見たことを、伝えたい」というコピーが添えられたデザイン。
このコピーは、森達也監督をはじめ、スタッフ、キャストや映画に携わった人々の想いを伝えるものとなっています。
そして予告編は、和太鼓の音色が印象的な鈴木慶一さんによる音楽に乗せ、関東大震災直後の混乱や、事件につながる当時の空気を感じさせる映像が映し出されていきます。