初監督作『その神の名は嫉妬』で注目を集めた芦原健介監督の新作コメディ『寛太と、じいちゃんの世直しチャンネル』が東京の池袋シネマ・ロサで10月7日より2週間上映されることが発表されました。ベテラン・外波山文明さんと『サバカン SABAKAN』主演の番家一路さんが63歳差のダブル主演をつとめます。
祖父と孫の交流を描く芦原健介監督新作 『寛太と、じいちゃんの世直しチャンネル』10月7日公開
『寛太と、じいちゃんの世直しチャンネル』は、不器用に自分の正しさを貫こうとする71歳の偏屈な老人・耕三と、耕三の孫で家庭環境に振り回されている12歳の少年・寛太が主人公。田舎でひとり暮らしをしながら動画配信で世の中を正そうとしている耕三と、耕三のもとに「彼女」とふたりで逃げてきた寛太の交流を、シニカルな視点で描いたコメディとなっています。
耕三を演じるのは外波山文明(とばやま・ぶんめい)さん。「劇団椿組」主宰者であり『テルマエ・ロマエ』(2012年/武内英樹監督)や『凶悪』(2013年/白石和彌監督)などメジャーからインディーズまで数多くの映画に出演するほかテレビドラマ、アニメ声優など幅広く活躍するベテランが、長いキャリアの中で初の映画主演。
そして寛太を演じるのは『サバカン SABAKAN』(2022年/金沢知樹監督)で主演をつとめ撮影時11歳の若さで第46回日本アカデミー賞新人俳優賞を受賞した番家一路(ばんか・いちろ)さん。
1947年生まれの外波山さんと2010年生まれの番家さん、ベテラン俳優と期待の若手俳優のダブル主演は注目です。
さらに、寛太の彼女を演じる子役の中村怜愛(なかむら・れいな)さん、谷崎文学の映画化『卍』(2023年/井土紀州監督)や脚本もつとめた『いずれあなたが知る話』(2022年/古澤健監督)と主演作公開が続く小原徳子(こはら・のりこ)さんら、映画やテレビドラマ、舞台などで活躍する個性あふれる俳優陣が集結しています。
メガホンをとった芦原健介監督は、大学在学中より俳優として活動し、自ら主演もつとめた『その神の名は嫉妬』(2018年)で監督デビュー、同作は2020年に池袋シネマ・ロサほか各地で上映され話題となり、2022年にはフランス・ニースで開催されたニース国際映画祭2022(Nice International Film Festival 2022)で外国語長編映画最優秀脚本賞を受賞しました。。2022年に初の短編特集上映もおこなわれるなど映画ファンの注目が高まる中、現代ならではの設定で時代を映すコメディを完成させました。
公開決定にあたり、芦原監督は次のようにコメントを発表しています。
芦原健介監督コメント
こんにちは。芦原健介と申します。この度、新作映画『寛太と、じいちゃんの世直しチャンネル』を池袋シネマ・ロサにて上映させて頂く運びとなりました。
コロナ感染の拡大やロシアのウクライナ侵攻などによる不安が尽きない社会情勢において、他人に対する寛容な心が失われつつあるように感じます。それ故にネットやテレビなどで飛び交い続ける根拠のない情報や悪意の数々。そんな世界に神経をすり減らした大人たちの心の闇に触れてしまった子供たちが、それでもなお自分たちの純粋な感情を守るために戦う姿を描きたい。そしてその姿が現代を生きる多くの人に共感してもらえるよう、ユーモアを交えて届けたい。そんな映画を作りたいと思って企画いたしました。何卒よろしくお願いいたします。
個性的な登場人物が次々と登場する予告編や、映画のさまざまな面を表現するような場面写真も解禁。
“SNS時代を問うコメディ”『寛太と、じいちゃんの世直しチャンネル』は、10月7日土曜日より東京の池袋シネマ・ロサで2週間上映されます。
『寛太と、じいちゃんの世直しチャンネル』あらすじ
田舎で一人静かに暮らしている桜井耕三(71)には、一つの生きがいがあった。それは動画配信を通じて、乱れた世の中を正していくこと。日々感じる社会の悪に対して、カメラの前で彼なりの戦いを挑み続ける耕三であったが、視聴者数が全く伸びずに悶々としていた。だがそんな生活を続けていた耕三のもとに突如、東京で暮らしているはずの孫の寛太(12)が彼女と一緒にやってきた。幼い二人の勢いに押されて困惑する耕三であったが、彼らの話を聞いていくうちに、やがて親の都合に振り回されてしまった寛太の境遇が透けて見えてきて……。