PFFスカラシップ最新作で岡田詩歌監督の初実写・初長編となる祷キララさん主演『恋脳(れんのう)Experiment』が、9月に開催される第45回ぴあフィルムフェスティバル2023でお披露目上映されることが発表されました。
PFFスカラシップ最新作の岡田詩歌監督『恋脳Experiment』9月開催の第45回PFFで上映
映画監督への登竜門として長い歴史を持つぴあフィルムフェスティバル(PFF)では、企画・製作・公開までをトータルでPFFがプロデュースして若手監督の長編映画製作を支援するPFFスカラシップを1984年にスタートさせ、これまでに橋口亮輔監督『二十歳の微熱』(第6回スカラシップ作品・1992年)、矢口史靖監督『裸足のピクニック』(第7回・1992年)、古厩智之監督『この窓は君のもの』(第8回・1993年)、李相日監督『BORDER LINE』(第12回・2002年)、荻上直子監督『バーバー吉野』(第13回・2004年)、石井裕也監督『川の底からこんにちは』(第19回・2009年)など、現在も日本映画の一線で活躍する監督たちの劇場デビュー作を送り出してきました。
その最新作となる、第29回PFFスカラシップ作品が『恋脳Experiment』。「恋をすれば可愛くなれる」という中学生のときに聞いた噂に大人になっても翻弄されている女性を主人公に“「恋愛にまつわる呪い」からの解放はあるのか?”を描いた作品となっています。
メガホンをとった岡田詩歌(おかだ・しいか)監督は東京藝術大学大学院映像研究科アニメーション専攻で学び、同大学院修了作品として制作した短編アニメーション『Journey to the 母性の目覚め』(2021年)がPFFアワード2021で審査員特別賞を受賞。スカラシップ権を獲得し、初の実写作品、初の長編作品として『恋脳Experiment』を制作しました。
主演は、小学生のときに主演した『Dressing Up』(2012年/安川有果監督)で鮮烈な印象を残し、その後も『左様なら』(2018年/石橋夕帆監督)『ファンファーレが鳴り響く』(2020年/森田和樹監督)などに主演する祷キララ(いのり・きらら)さん。
さらに、主演作『Moon and GOLDFISH』(2022年/飯塚冬酒監督)『きみとまた』(2023年/葉名恒星監督)をはじめ出演作が続々公開されている平井亜門さん、2014年度テレビ小説「花子とアン」で注目を集め映画やドラマで活躍する中島歩さんが出演しています。
この『恋脳Experiment』が、9月9日より23日まで東京・京橋の国立映画アーカイブで開催される「第45回ぴあフィルムフェスティバル2023」でお披露目上映されることが決定しました。
上映は9月15日金曜日夜に予定されており、当日は岡田監督と出演者の祷キララさん、平井亜門さん、中島歩さんが来場予定となっています。
なお「第45回ぴあフィルムフェスティバル2023」は、京都でも10月14日より22日まで京都文化博物館で開催されます。
第45回ぴあフィルムフェスティバル2023
- 東京:2023年9月9日(土)より23日(土)まで 国立映画アーカイブで開催(月曜休館)
- 京都:2023年10月14日(土)より22日(日)まで 京都文化博物館にて開催(月曜休館)
- 公式サイト:https://pff.jp/jp/ ※第45回特設サイトは準備中。上映ラインナップは8月9日発表予定
俳優による身体表現と監督自身によるアニメーションが融合した新しいタイプの映画となっている『恋脳Experiment』。PFFアワード入選作『Journey to the 母性の目覚め』では「母性」をユニークなかたちで表現した1996年生まれの新たな才能・岡田監督が「恋愛の呪い」をどのように表現したのか、作品の今後の展開も含め期待です。
恋脳Experiment
- 祷キララ 平井亜門 中島歩
- 監督:岡田詩歌
- 2023年/カラー/110分予定
2023年9月15日(金) 第45回ぴあフィルムフェスティバルにて上映