ベテラン・小野武彦さんが芸能生活57年目で初の映画主演をつとめる『シェアの法則』(久万真路監督)の公開日が10月14日に決定し、予告編とポスターヴィジュアルが解禁。また、俳優、映画監督など多くの著名人が絶賛のコメントを寄せています。
『シェアの法則』は、劇団青年座による同名舞台の映画化で、新たな共同生活のかたちとして近年注目を集めているシェアハウスを舞台とした物語。入院した妻に代わってシェアハウスの切り盛りをすることになった主人公・春山秀夫がシェアハウスの十雨人たちと接する中で変わってく姿をとおして、人と人のつながりや多様性を認める社会の大切さが描かれていきます。
数多くの映画やドラマ、舞台で幅広い役柄を演じる小野武彦さんが主人公の春山秀夫を演じ、芸能生活57年目・80歳を越えて初の映画主演。
さらに、シェアハウスの住人でキャバクラで働く美穂役には10代からキャリアを重ねる貫地谷しほりさん、秀夫の息子・隆志役に゙出演作の公開が続き人気上昇中の浅香航大さん、シェアハウスのおせっかいな隣人役に゙名脇役の鷲尾真知子さん、そして秀夫の妻・喜代子役には女優としてのデビュー作・ドラマ「元気です!」で小野さんと共演した縁を持つ宮崎美子さんと、多彩な実力派キャストが顔を揃えています。
脚本は舞台版の脚本を手掛けた岩瀬顕子さんが引き続き担当し俳優としても出演。助監督として廣木隆一監督、西川美和監督ら多くの監督の作品を支え自らも監督・テレビドラマ演出などを手がける久万真路(くま・しんじ)監督がメガホンをとっています。
解禁されたポスターヴィジュアルは、秀夫と喜代子の春山夫妻を個性豊かなシェアハウスの住人たちが囲んだ写真がシェアハウスの窓から覗いているようなデザインで、優しくポップな色使いも印象的。
予告編は喜代子の入院により秀夫がシェアハウスの切り盛りをすることになる経緯が映し出され、シェアハウスや秀夫の周辺で起こる騒動を予感させる構成となっており、予告編後半ではヒット曲「会いたい」で知られるシンガー・澤田知可子(旧名・沢田知可子)さんが歌うエンディング主題歌「花の記憶」が映像を彩ります。
公開に向け、久万監督が助監督をつとめたことのある映画監督の廣木隆一さんや林海象さん、美穂役の貫地谷しほりさんと共演経験があり久万監督作品への出演経験もある俳優の内田慈(うちだ・ちか)さん、主題歌を担当する澤田知可子さん、数々の作品に出演する俳優の八嶋智人さんら、多くの著名人から作品を絶賛するコメントを寄せています。
掲載した以外にも多くのコメントが寄せられており、作品公式サイトに掲載されています。
映画監督:廣木隆一さんコメント
他人と生きることはこの世界では当たり前である。
ということをこの映画は教えてくれる。ベテランと呼ばれる役者さんたちの息のあった現場の雰囲気が伝わってくるのも久万映画である。
小野武彦さんの後ろ姿や宮崎さんの笑顔に泣かされる。
映画監督:林海象さんコメント
久万真路監督「シェアの法則」は、家族と擬似家族の物語である。
心が少し離れた本物の家族と、本物の家族ではないが心が通い合うシェアハウスの人々が織りなす陰影が映画に深みを与えている。そしてその陰影が混ざり合い「家族とは何か?」を浮かび上がらせていく。
そういう重いテーマを持ちながらも、この映画が完璧にできた娯楽映画であることが秀逸である。俳優陣もとても素晴らしい。
俳優:内田慈さんコメント
シェアハウスでの生活シーンで、昔、風呂無しアパートで一人暮らしをしていた時のことを思い出した。
共同トイレで、各自トイレットペーパーを持ち込むスタイル。他の人に使われないように印をつけてる人もいた(笑)。
壁が激薄で、ちょっと咳をしたら隣の人が心配して「風邪?」とグレープフルーツを持ってきてくれたけど、あの頃の私はその距離感の難しさに少し煩わしさも感じてた。
時を経て一人では生きていけないことを痛感し、いかに自立しながら他者と「シェア」して生きていけるか?の大切さを実感している今。「ああ、あの時に戻ってお隣さんにちゃんとありがとうと伝えたい」と感じる鑑賞後。
この映画との出逢いをくれた貫地谷しほりちゃんと久万監督はじめ、制作に関わられたすべての皆さまの優しさとピュアさを感じる作品。
歌手・主題歌「花の記憶」担当:澤田知可子さんコメント
「シェアの法則」のラストシーンから流れる「花の記憶」と温かい涙。
登場人物を包み込む母性の如く、この作品に関わらせて頂いて心からの至福を噛み締めております。
「思いやり」のシェアをありがとうございました♪
俳優:八嶋智人さんコメント
人生は儘ならない。いつだって。だから、いつだって新鮮。世の堅物達よ。変化する幸せを楽しもう。いつだってキッカケはある。それを見つけるヒントをこの映画は教えてくれるでしょう。
充実の俳優陣とスタッフがシェアハウスでの人間模様を通していまの世の中に大切なものを描き出していく『シェアの法則』は、10月14日土曜日より東京・新宿K's cinemaにて、21日土曜日より神奈川の横浜シネマ・ジャック&ベティ、ほか全国順次公開されます。
『シェアの法則』ストーリー
東京の一軒家で暮らす春山夫妻。自宅を改装して始めたシェアハウスには、年齢も職業も国籍もバラバラの個性的な面々がおり、彼らは互いに協力し合い、時には衝突しながらも、共同生活を営んでいる。
管理人である妻の喜代子は食事会を開いたり相談に乗るなど、住人たちの母親のような存在だったが、ふとした事故をきっかけに入院することとなった。そこで、しばらくの間、夫の秀夫が妻の代わりを務めることになる。社交的な喜代子とは対照的に、人づきあいが嫌いで誰とも打ち解けようとしない秀夫は、住民からも疎まれ、息子の隆志に対しても厳しく接している。
そんな中、キャバクラで働いている美穂が勤務先でトラブルを起こし呼び出されることになった。
自分の価値観でのみ物事を見てきた男が、様々な境遇の人たちと関わる事によって、少しずつ相手を『思いやる』ことを学んでいく物語。