俳優・水村美咲さんが原案・企画・プロデュース・主演をつとめた長篇映画『在りのままで進め』(松本動監督)が。12月1日より1週間にわたり東京のMorc阿佐ヶ谷で公開されることが決定し、予告編と著名人コメントが解禁されました。
水村美咲さんプロデュース・主演『在りのままで進め』12月1日よりMorc阿佐ヶ谷で劇場公開
『在りのままで進め』は、育児をしながら女優を目指す和泉京華、結婚や出産を諦めて女優を続けている中村マコ、映画監督を目指す助監督の浅井美奈、女性特有の生きづらさを抱えながら夢を叶えるため奮闘する3人が出会い、自分たちの道を切り拓いていく姿を描いた作品。
10代から俳優として活動し映画やドラマ、CMやバラエティ番組など幅広く活躍する水村美咲さんが、自身の活動や周囲の仲間たちの姿から感じてきた「夢を叶えることの難しさ」「理想の人生を実現させていくことの難しさ」をテーマに「夢を持つすべての人に“ありのままの自分”で突き進んでいく勇気と希望を感じられる作品を届けたい」と、自ら企画・原案・プロデュース・主演をつとめて製作されました。
京華を水村美咲さん自身が演じ、マコを短編「夏が枯れる」主演や劇場公開作『生理ちゃん』(2020年/品田俊介監督)出演の八木橋聡美さん、美奈を演劇ユニットPreludeやクリエイターズ集団ミルズズのメンバー・鄭玲美(ちょん・れみ)さんがそれぞれ演じてトリプル主演。
そのほか『佐々木、イン、マイマイン』(2020年/内山拓也監督)などに出演する遊屋慎太郎(ゆうや・しんたろう)さん、スーパー戦隊シリーズ「暴太郎戦隊ドンブラザーズ」で注目を集めた鈴木浩文さんらが共演しています。
メガホンをとったのは、助監督として大林宣彦監督、石井隆監督らの作品を支えてきた松本動(まつもと・ゆるぐ)監督。近年は監督として短篇映画を精力的に発表し、国内外の映画祭でグランプリを含む77の受賞歴を持つ気鋭の監督が、監督作『初色』(2021年)に出演した縁のある水村美咲さんの想いに応え、監督をつとめました。
これまで自主配給での上映会などをおこなってきた『在りのままで進め』が、東京のMorc(モーク)阿佐ヶ谷で劇場公開されることが決定しました。
上映期間は12月1日より1週間。上映期間は連日舞台あいさつがおこなわれ、来場者へのオリジナルポストカードプレゼント、パンフレットやオリジナルグッズが当たる抽選会もおこなわれます。
またMorc阿佐ヶ谷は『在りのままで進め』でロケ地として使われており、劇中に登場する場所で映画を鑑賞するというユニークな体験ができる上映となっています。
劇場公開に向け解禁された予告編は、京香、マコ、美奈の3人の主人公の運命的な出会いとそれぞれが抱える葛藤が描かれながら、彼女たちの前向きな選択を感じさせる映像となっています。
公開に向け、応援コメントも解禁されました。
『同窓会』(2008年)など映画のメガホンもとる俳優・演出家の宅間孝行さん、『非・バランス』(2001年)などで知られる映画監督の冨樫森さん、『Love Will Tear Us Apart』『愚鈍の微笑み』と監督作公開が続く映画監督の宇賀那健一さん、短編作品で多くの受賞歴を持ち長編『かわし』の完成が待たれる映画監督の坂部敬史さんと、映画・俳優をよく知る4人の著名人がコメントを寄せています。
俳優・演出家:宅間孝行さんコメント
何より一つの作品に昇華させた水村美咲さんの女優という職業に対する愛に敬服します。
女優であること、映画製作者であることの苦悩が、そして、この職業に関われば誰しもが持つであろう葛藤が、美しい映像の中に詰まってます。
映画監督:冨樫森さんコメント
子供抱えた女優の生き辛さの話かと思って見ていたら、映画を愛することについて語られていた。みんな、映画が好きなんだよなあ。劇中の女優たちも、助監督も、監督も、登場人物全員がね。実は企画、主演した水村さん本人が一番なわけで。今時、人生賭けて自主映画作ろうだなんてさ。
映画と言う「麻薬」についてもいつしか考えさせられた。しかし、だ。 前に長いモリ一本で巨大カジキを釣り上げる台湾人夫婦を何年も追いかけている女性ドキュメンタリー監督と話したことがあるけど、爽やかに明るくて素敵で、今回も同じ感覚を覚えた。それは中毒者が絶対に持ち得ない向日性の愛としか名付けようの無い感覚だ。
映画監督:宇賀那健一さんコメント
映画を撮れば撮るほど、様々なことがうまくなっていくけれど、それと同時に何かが失われていく気もしていて、でも本作には失われてしまった瑞々しさが満ち溢れていてなんだか嬉しくなってしまいました。とても真っ直ぐな映画で気持ちよかったです。
映画監督:坂部敬史さんコメント
よく役者さんに「どうしたら売れますか?」と聞かれ、「自分が主演の映画をつくるのが一番早いかも」と伝えるのですが、実際につくる人はほとんどいません。そんな中、一本の映画を完成させたということがどれほど大変なことか。
主人公たちを中心に、いろいろな人がそれぞれの事情で一生懸命生きている様子が丁寧に描かれている、同時に、この業界ゆえの勝ち負けができてしまうことの残酷さと厳しさを感じる映画でもあります。「でも映画ってそういうもの。だったらあなたは何のためにやっているの?」と問われているようでした。その厳しさを通り抜けるからこそ、その先の温かい気持ちにも触れられる素敵な作品です。何かを目指している、目指していた全ての人へ。
『在りのままで進め』は、公式サイトやX(旧ツイッター)の公式アカウントが開設されており最新情報を発信中。劇場公開にあたり舞台あいさつの情報などは、公式Xアカウントで随時更新されます。
水村美咲さんが俳優として活動する中での想いから生まれた『在りのままで進め』は、12月1日金曜日より1週間、Morc阿佐ヶ谷で公開されます。
『在りのままで進め』ストーリー
子育てをしながら女優を目指す京華。子育てと夢を両立させることの難しさを感じながらもなんとかしがみついて頑張っている。
結婚や出産を諦めてでも女優を続けるマコ。色んなものを犠牲にして頑張ってきたが、ふと一人でいることに寂しさを感じる時もある。
映画監督になる夢をもつ、助監督の美奈。 女性監督として自分の作品を撮ることを目標に奮闘中。
そんな三人が引き寄せ合うようにして出会い、自分たちの力で新しい道を切り拓いていく。
在りのままで進め
- 水村美咲 八木橋聡美 鄭玲美 遊屋慎太郎 鈴木浩文
岩永光祐 飛香まい 笈川健太 木下瑛太 内山由香莉 清成月恵
倉橋うみ 吉田シンイチ 川連廣明 今谷フトシ ジャン・裕一 - 監督:松本動
- 原案・企画・プロデュース:水村美咲
- 脚本:桑江良佳
- 撮影:江部公美
- 照明:小田巻実
- 録音:宋晋瑞
- スチール:松井綾音
- 音楽:佐藤リオ
- 主題歌:猿丸詩摩子
- ヘアメイク:原早織
- スタイリスト:中田晃弘
- 車輌:近藤健二
- 演出部:杉本等
- 制作:山元隆弘/原田就/末次真子/鈴木海琴
- タイトル文字:ユイ
- 製作:水村美咲映画製作委員会
- 2022年/カラー/DCP/5.1ch/シネマスコープ/92分
2023年12月1日(金)より1週間 Morc阿佐ヶ谷にて上映