新鋭・武田かりん監督の初長編となる中学生の少女ふたりの青春ファンタジー『ブルーを笑えるその日まで』が12月8日アップリンク吉祥寺で公開されるのを前に、予告編が完成、また新たな場面写真も公開されました。
『ブルーを笑えるその日まで』は、クラスに馴染めずひとりぼっちの中学生が、古い万華鏡を手に入れたのをきっかけに、どこか不思議な同級生と出会い、ふたりで夏休みを過ごす中で起こる出来事を描いていくストーリー。
大学卒業制作の短編『そして私はパンダやシマウマに色を塗るのだ。』(2020年)が各地の映画祭にノミネート・受賞し注目を集めた武田かりん監督が、自身の10代のころの不登校や自殺未遂の経験をもとに、かつての自分のようなひとりぼっちの10代に届けたいという想いを込めて制作したひと夏の青春ファンタジーとなっています。
『ブルーを笑えるその日まで』より。渡邉心結(わたなべ・みゆ)さん演じるアン(右)と、角心菜(すみ・ここな)さん演じるアイナ
主人公のひとりぼっちの中学2年生・アンこと安藤絢子を演じるのは、芸能事務所スターダストプロモーション主催「第1回スターオーディション」でグランプリを受賞した渡邉心結(わたなべ・みゆ)さん。
もうひとりの主人公でアンと友だちになる同級生・アイナこと佐田愛菜を演じるのは「ミスセブンティーン2021」ファイナリストの角心菜(すみ・ここな)さん。
今後の活躍が期待されるふたりの新星がダブル主演をつとめるほか、クラスメイト役に丸本凛さん、成宮しずくさん、佐藤ひなたさん、図書館の職員役に夏目志乃さんらが出演しています。
今年7月に開催されたSKIPシティ国際Dシネマ映画祭2023国内コンペティション長編部門、11月に開催される第24回TAMA NEW WAVEコンペディションと、新たな才能の発掘に定評のある映画祭へのノミネートが続き、すでに注目を集めている『ブルーを笑えるその日まで』が、いよいよ12月8日より東京のアップリンク吉祥寺で公開。それを前に、待望の予告編が完成しました。
予告編は、万華鏡を覗き「きらきら くるくる」と唱えるアンの姿で幕を開け、アンとアイナの出会い、そしてアンが抱くひとつの疑念を描きつつ、後半は主題歌になっているRCサクセションの名曲「君が僕を知ってる」に乗せて、夏休み終わりにアンとアイナが起こす行動が描かれていきます。
また、新たに解禁された場面写真は、学校の屋上などでふたりの時間を過ごすアンとアイナの姿や、アンのクラスメイトたち、雑貨屋・鶴亀商店を訪れるアンの姿などのカットが揃っています。
1997年生まれの新鋭・武田かりん監督が、悩める10代に「生きる術」をファンタジーのかたちで届ける『ブルーを笑えるその日まで』は、12月8日金曜日より東京のアップリンク吉祥寺ほか全国順次公開。また、第24回TAMA NEW WAVEコンペティションノミネート作品として11月18日土曜日に東京・多摩市のヴィータホールで上映されます。
『ブルーを笑えるその日まで』ストーリー
逃げよう ここではないどこかへ
安藤絢子(アン)はひとりぼっちの女の子。唯一の居場所は薄暗い立ち入り禁止の階段。不思議な商店で、魔法の万華鏡を貰ったアンは、同じ万華鏡を持った生徒、佐田愛菜(アイナ)と出会う。二人はすぐに仲良くなり夢のような夏休みを送るのだが、屋上には昔飛び降り自殺した生徒の幽霊が出るという噂があり...アイナはその幽霊なのではないかという疑念を抱きながらも、お互いにとってかけがえのない存在になっていく二人。そんな楽しかった夏休みも終わりに差し掛かるのだった―。