1本の映画に集った俳優たちを追ったドキュメンタリー『私が私である場所』が、11月に先行上映、12月8日よりアップリンク吉祥寺で公開されることが発表されました。伊礼姫奈さん、伊藤由紀さんらが出演。公開決定に合わせてポスターヴィジュアルと今尾偲監督のコメントが解禁されました。
『私が私である場所』は、劇映画『シンデレラガール』(11月18日公開/緒方貴臣監督)を取材し、同作に集まった俳優たちに迫り「俳優」という仕事を選んだ若者たちの現在を描いていくドキュメンタリー。
劇中には、次の俳優たちが登場します。
撮影当時16歳ながらすでに10年以上の俳優歴を持ち『推しが武道館いってくれたら死ぬ』(2023年/大谷健太郎監督)のアイドル役も話題となった伊礼姫奈(いれい・ひめな)さん。
群像劇『イエローマーガリン』(2023年/朱池亮人監督)のメインキャストのひとりをつとめた伊藤由紀さん。
第23回TAMA NEW WAVEある視点部門ノミネート作品『たまつきの夢』(2022年/田口敬太監督)主演の辻千恵さん。
芸能事務所スターダストプロモーション主催「第2回スター☆オーディション」ファイナリストの佐月絵美さん。
『緑のざわめき』(2023年/夏都愛未監督)などプロデューサーとしても映画に携わる杉山晴香さん。
SKIPシティ国際Dシネマ映画祭2023国内コンペティション長編部門でSKIPシティアワードと優秀賞を受賞した『地球星人(エイリアン)は空想する』(2023年/松本佳樹監督)のアライジンさん。
『いつくしみふかき』(2018年/大山晃一郎監督)などで出演に加えプロデューサーもつとめる榎本桜さん。
『シンデレラガール』で伊礼姫奈さんは主演、辻千恵さん、佐月絵美さんはメインの役どころを演じ、伊藤由紀さん、杉山晴香さん、アライジンさんはスタッフ兼任のかたちで参加、榎本桜さんはプロデューサーに専念。
それぞれ異なるかたちで作品に関わっていく俳優たちを、カメラは追っていきます。
撮影も兼任して俳優たちを追ったのは、ショートフィルム『猫、かえる Cat's Home』(2019年)や、テレビドキュメンタリー番組など、幅広く映像ディレクターとして活躍する今尾偲(いまお・しのぶ)監督。今尾監督は次のようにコメントを発表しています。
監督・撮影・編集:今尾偲監督コメント
「役者とはどういう人間なのだろう?」今まで少し映画と関わってきた中で、そうした思いはずっとあった。
そんな時、偶然にも一本の映画に出演する俳優たちの姿を追う、という機会を頂いた。彼らを撮影する中で、俳優たちのことが少しは分かったか?というとそんなことはない。人は他人のことを全て知ることは出来ないし、謎は深まるばかりである。でも、その中で少しだけ見えてきたのは、彼らの努力、ひたむきさ、喜び、そして嫉妬…という誰もが抱えている人間臭い「生き様」だった。そうした思いは正しいとか正しくない、という二項対立では語り尽くせない何かであり、そうした「何か」こそが彼らの原動力でもあるのだ。
この映画を観て、息苦しさを感じる人もいるかもしれないし、なかには頭に来る人もいるかもしれない。だが逆に、少しでも勇気づけられた、と感じる人がいるなら、僕は少し嬉しい。というのも、この作品を作りながら彼らの姿は僕自身の姿でもある、とも感じていたからだ。若い時僕も感じていたことを、彼らはリアルタイムに生きている。そして、彼らの中にあなた自身を発見するかもしれない。
そんな彼らの「生き様」を、ぜひ劇場で観てほしい。
1本の映画を取材対象として、もう1本の映画を作るというユニークな作品となっていいる『私が私である場所』が、取材対象である『シンデレラガール』の公開と前後して、一般上映を迎えます。
11月13日月曜日と18日土曜日の2日間、東京・新宿のマイクロシアター・at THEATRE にて特別先行上映。12月8日金曜日よりアップリンク吉祥寺にて公開されます。
at THEATREでの特別先行上映は、先着での予約制となっており、ウェブで予約が受け付けられています。