今年『7WAYS』が公開され話題となった神威杏次監督率いるTEAM KAMUIの前作『ムーンライト・ダイナー』が11月1日にセル・レンタルDVDリリースされるとともに、主要動画配信プラットフォームでの配信が始まりました。また、前々作『スモーキー・アンド・ビター』も配信開始となっています。
TEAM KAMUI=神威組は、俳優として活動していた神威杏次監督が映画製作の夢を実現させるべく2018年に結成。短編製作を経て年1本のペースで長編映画を製作し劇場公開しており、今年2023年にはサスペンス・ハードボイルド『7WAYS』が東京を皮切りに大阪・横浜で公開され各地で盛況を記録しました。
これまで「DVDはクラウド ファンディングでご支援頂いた方の特権に」という意向から、TEAM KAMUI作品のDVDは製作支援クラウドファンディングのリターンとして提供されるのみで一般販売・レンタルはおこなわれず、また動画配信もされていませんでしたが、最新作『7WAYS』で初めてTEAM KAMUI作品に触れた方々からのもっと神威監督作品を観たいという声に応えるべく“過去作解禁”となりました。
“解禁”にあたり、神威監督は次のようにコメントを発表しています。
神威杏次監督コメント
経緯はいろいろあるが、結果としてビデオグラム化がこの時期になった。映画館であれ、自宅であれ、ひとりでも多くの皆様に映画を観て欲しい気持ちは最初から同じ。ただ、新作『7WAYS』も含めて、複数の作品をまとめて観てもらうことで、より、僕らが「何をしようとしているのか?」の答えに近づいてもらえる気もします。私の映画は、万人受けを狙った作り方をしていないので好みが分かれるでしょうが、より多くの人の眼に触れることで、賛も否も今と同じ割合で増えていってくれたら嬉しいです。
2022年公開の『ムーンライト・ダイナー』は、女性がひとりで営むダイナーを家で娘が訪れるところから始まる群像劇で、オムニバス風に進行する4つのエピソードがひとつに収束していく“ハートウォーミング・ハードボイルド”。
主演作『公衆電話』(2018年/松本動監督)が多くの映画賞に輝いた菅井玲さんがダイナーを営む女性・レイを、『7WAYS』で主演をつとめた中川ミコさんが家出娘の亜衣を、それぞれ演じてダブル主演をつとめています。
DVDはAmazonなど通販サイトで販売され、全国のTSUTAYA、GEOなどでレンタルされます(販売:JIGGYFILM)。
配信はU-NEXT、AmazonPrimevideo、DMM.com、hu-ru、 Googleplayなど、11の主要な動画配信サービスで一斉スタートしています。
2021年公開の『スモーキー・アンド・ビター』は、記憶喪失の殺し屋と街のボスや美貌の人妻と出会うことで運命が変わっていくストーリー。アナログレコードのようにSide-AとSide-Bのテイストの異なるふたつのエピソードで構成された無国籍ハードボイルドとなっています。
記憶喪失の殺し屋・諸星を工藤俊作さん、街のボス・安藤を坂本三成さん、美貌の人妻・サトミを平塚千瑛さんがそれぞれ演じています。
AmazonPrimevideoでの配信がスタートしています。
より多くの観客がTEAM KAMUIの作品を鑑賞できるようになった今回のDVDリリースと配信開始。チームの名にふさわしく、最新作『7WAYS』も含め複数の作品に出演しているキャストが多いTEAM KAMUI作品だけdに、それぞれのキャストが異なる作品でどんな役柄を演じているかに注目するのもひとつの楽しみ方となるでしょう。
独特の世界を確立しているTEAM KAMUI作品が、今回の過去作解禁を経てどう発展していくかも期待です。