12月8日より高野徹監督初長編『マリの話』が公開される東京のシモキタ - エキマエ - シネマ「K2」で、公開期間中に高野監督や成田結美さんら出演者、映画監督の濱口竜介さんらが登壇する舞台あいさつ・トークイベントが開催されます。
12月8日より「K2」で公開の高野徹監督初長編『マリの話』公開期間中トークイベント開催
『マリの話』は、濱口竜介監督作品『ハッピーアワー』(2015年)『偶然と想像』(2021年)で助監督をつとめ、監督作の短編『二十代の夏』(2017年)がフランスで開催された第32回ベルフォール国際映画祭(Film Festival Entrevues Belfort)短編部門でグランプリと観客賞の2冠に輝き国際的に高い評価を得ている高野徹監督の、待望の初長編作品。
偶然出会った若い女性・マリに心奪われたスランプ中の映画監督・杉田と、杉田に映画出演を頼まれ戸惑いつつも彼に惹かれていくマリ、杉田との恋に悩むマリの前に現れたネコを探す女性・フミコが織りなしていく、4章構成の作品となっています。
タイトルロールのマリをを演じるのは、フランスで俳優活動をスタートさせ、大ヒットした日本映画のフランス版リメイク『キャメラを止めるな!』(2022年/ミシェル・アザナヴィシウス監督)の通訳役が話題となった成田結美さん。
スランプ中の映画監督・杉田役には、電気グルーヴでの音楽活動にとどまらずいまや日本映画界に欠かせない俳優のひとりとなり『福田村事件』(2023年/森達也監督)や主演作『水平線』(2023年/小林且弥監督)など出演作の公開が続くピエール瀧さん。
そして、マリが出会うネコを探す不思議な女性・フミコを、劇団・青年団で活躍し、濱口竜介監督『ドライブ・マイ・カー』(2022年)にも出演している松田弘子さんが演じています。
東京・下北沢のシモキタ - エキマエ - シネマ「K2」で12月8日金曜日より公開される『マリの話』。公開期間中には舞台あいさつ・トークイベントの開催が決定しています。
公開初日の12月8日にはマリ役の成田結美さんとフミコ役の松田弘子さん、高野徹監督が舞台あいさつ、9日も成田さんと高野監督が舞台あいさつをおこなうほか、10日以降はゲストと高野監督によるトークイベントを開催。『偶然と想像』に出演し2023年は主演作『さいはて』(越川道夫監督)など出演作が次々に公開される俳優の中島歩さんや、芥川賞作家でフランス文学者の小野正嗣さん、高野監督と縁の深い映画監督の濱口竜介さんらがゲストとして登壇します。
『マリの話』舞台あいさつ・トークイベント登壇者(敬称略)
- 12月8日(金):成田結美(『マリの話』出演) 松田弘子(『マリの話』出演) 高野徹
- 12月9日(土) :成田結美 高野徹
- 12月10日(日) :中島歩(俳優) 高野徹
- 12月11日(月) :戎哲史(『マリの話』出演) 高野徹
- 12月12日(火) :小野正嗣(作家・フランス文学者) 高野徹
- 12月13日(水) :大美賀均(映画監督) 高野徹
- 12月14日(木) :深田隆之(映画監督) 高野徹
- 12月15日(金) :濱口竜介(映画監督) 高野徹
- 12月17日(日) :松田弘子 高野徹
4章構成で送る愛、そして映画についての物語『マリの話』は、12月8日金曜日よりシモキタ - エキマエ - シネマ「K2」で公開されるほか、全国順次公開されます。
『マリの話』ストーリー
冬がはじまったばかりの海辺の町。シナリオ執筆中の映画監督・杉田は、偶然出会 ったマリという若い女性に心奪われ、映画に出演してほしいと声をかける。その情熱 的で、にくめない杉田のキャラクターに、戸惑いながらも恋心を抱くマリ。やがて恋仲 に落ちた二人だったが、その関係に悩むマリは、愛猫を探す不思議な女性・フミコと 出会うことで「ある決心」をする。