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高橋健介さん、5年前の撮影は「無我夢中に全力で」 『岡野教授の高校協奏譚』初日舞台あいさつ

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舞台あいさつをおこなった高橋健介さん、田村心(たむら・しん)さん、今野恭成(こんの・やすまさ)監督(左より)
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 高橋健介さんと田村心さんが主演をつとめる高校が舞台のミュージカルコメディ『岡野教授の高校協奏譚』が6月28日に初日を迎え、東京のTOHOシネマズ池袋で主演のふたりと今野恭成監督が舞台あいさつをおこないました。

 『岡野教授の高校協奏譚』は『岡野教授の千年花草譚』(2018年)『岡野教授の南極生物譚』(2019年)に続く「岡野教授」シリーズの第3弾。高校を舞台に、高橋健介さんが演じる転校生の森田三郎と、田村心さん演じる人気の優等生・榎木堀亜斗六(えのきぼり・あとむ)の、学校のマドンナをめぐる闘いをミュージカル仕立てで描いた作品となっています。

 実は撮影がおこなわれたのは2019年の夏で、撮影から5年を経ての劇場公開。高橋さんは「正直ぼくも忘れていたんですけれども(笑)、作ったのにみなさまに観てもらわないと意味がないと思うので、ちゃんと届くかたちになって、よかったなと思っています」と、田村さんは「5年前はまさかTOHOシネマズさんで公開なんて思っていなかったんで、TOHOシネマズさんはぼくよく来る映画館なんで、そこでこんな機会がいただけるなんてひじょうに嬉しいです」と、今野恭成監督は「撮り終わって1、2年くらいは“いつ(劇場で)やるのかな?”ってよくツイッターとか調べていたんですけど、段々調べなくなったころに“あ、やるんだ”って(笑)。最近で一番驚きましたね」と、それぞれに懐かしさと喜びを感じさせつつ劇場公開を迎えた心境を語りました。

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「赤シャツ」と呼ばれる転校生・森田三郎を演じた高橋健介さん

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完全無欠の優等生・榎木堀亜斗六を演じた田村心さん

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ミュージカルシーンの作詞も手がけたという今野恭成監督

 ミュージカルコメディのため劇中では歌唱シーンも多く、高橋さんは「意外と歌詞は覚えづらかったかもしれない」と撮影時の苦労を回想。田村さんも「ラップはもう、一夜漬けでしたね」と、ラップの歌詞ができたのが撮影前日だったことを明かし、ふたりで「あれヤバかったよね(笑)」(高橋さん)、「ヤバかったですよね(笑)」(田村さん)と笑い合いました。

 旅館に出演者全員で泊まっての撮影は、風呂場にカエルがたくさんいたりと大変なこともあったそうですが、高橋さんは「映画を撮るのってすごい大変なんですけど、今回は(設定が)高校ということもあって、部活みたいな感じで撮っていたよね」と撮影の楽しさを振り返り「いまやれって言われたらいろいろなことを考えちゃうと思うんですよ。5年前だからこそ、無邪気に無我夢中に全力で臨めたなって言うのはすごい思いますね」と5年経ったからこそ思う感想を。
 田村さんは、もともと共演経験がある高橋さんと「これでけっこう仲が深まったから」と、この作品の撮影が親交をより深める機会になったと振り返りました。

 また高橋さんは、今野監督が撮影当時には現在の高橋さんと同じ29歳だったことを紹介し「ぼくがいま映画監督として映画を撮ろうと思ったらたぶん無理なんで」と、若くして現場をまとめていた今野監督に感心した様子。
 今野監督は「あのころは全然余裕がなかったんで」と当時を語りつつ、劇中に出てくる小道具なども監督自身がスタッフに手伝ってもらいながら作ったものが多く「おふたりがラップを覚えている間に、ぼくらは美術を一生懸命」と、撮影を振り返りました。
 そして今野監督は、高橋さんについて「ほんとに裏表がなくて、カメラが回っていてもいなくてもいい意味で高橋くんのままでいてくれるので、みんな安心するし、スタッフも安心するし、いてくれてよかったと思っています」、田村さんについて「真面目で、いい意味で緊張感を持ってやってくれるので、現場もそれで引き締まるというか、田村くんが真剣にやってくれるからいいものにしようって思ってがんばれた」と、それぞれの印象を語り「対照的かなって感じはしましたね」とふたりを評しました。

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トーク中の高橋健介さんと田村心さん

 映画の見どころを質問されると、今野監督は劇中に何度かある高橋さんと田村さんのふたりが「もみくちゃになる」シーンが「ふたりが相談してふたりが組み立ててくれたので、そういうところが見どころかな」と回答。
 同じ質問に田村さんは「初ラップですね。あんまり経験できるものではないですし、映画でラップって今後することないと思うので」と、覚えるのが大変だったというラップシーンを。
 高橋さんはその質問に、あくまで作る側のこだわりなので観客のみなさんは意識しないで観てもらって構わないと断った上で、サイコロをコロコロと転がす1秒くらいの何気ないカットが実は数十回テイクを重ねていることを紹介し「この1秒にどれだけ時間をかけたかっていうのを、少しでも感じてもらえたらなとは思いますね」と、細かな部分へのこだわりを挙げました。

 舞台あいさつは、登壇者3人がそれぞれメッセージを述べて締めくくられました。

今野恭成監督「すすきのやら東京やら大阪やら、いろいろなところでやるので、ぜひ広めていただけると嬉しいです。よろしく願いします」

田村心さん「(撮影が昔なので)記憶がないながら、ひとつすごく覚えている監督の言葉があって、撮影しているときに“子どもから大人まで楽しめる映画にしたいんだ”と言っていて、まさにそんな映画になればいいなと、今日子どもも来てくださっていて、それがすごく嬉しかったなと思います。だからいろいろな方に観ていただきたいと思います。本日はありがとうございました」

高橋健介さん「ちょうどいま別で映画を撮っていまして、その助監督の方が映画を観に行ったときに予告でこれが流れて“高橋くん、まだ高校生役行けるじゃん!”って言われて“5年前なんです~(泣)”ってあったんですけど(笑)、でもこうやって5年経ってね、みなさんに観てもらえるというのは嬉しいことですし、先ほど監督もおっしゃいましたけど、全国で観られると思うので、心とかぼくらは舞台が多いので、遠いところへは行けないことも多いので、こういうときにぜひ遠いみなさまにも観てもらえたらなと思うので、引き続き、みなさま応援していただだけると嬉しいです。本当に今日はありがとうございました」

 高橋健介さん、田村心さんに加え、川上将大さん、三山凌輝さん、橘りょうさん、松波優輝さんら、舞台作品で歌とダンスに定評のある俳優陣や、マドンナ役の東亜優さん、シリーズ全作に「岡野教授」役で出演するお笑い芸人の岡野陽一さんらバラエティに富んだキャストが集まったミュージカルコメディ『岡野教授の高校協奏譚』は、6月28日金曜日よりTOHOシネマズ池袋ほか全国順次公開されます。

作品ポスター

岡野教授の高校協奏譚

  • 監督・脚本:今野恭成
  • 出演:高橋健介 田村心 / 川上将大 三山凌輝 橘りょう 松波優輝 / 岡野陽一 東亜優 小宮孝泰 ほか
  • 配給:MinyMixCreati部
  • 配給協力:LUDIQUE
  • ©2022「岡野教授の高校協奏譚」製作委員会

2024年6月28日(金)より TOHOシネマズ池袋 ほか全国順次公開

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