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栁俊太郎さんのヒロイン宣言に八村倫太郎さん困惑!? 『他人は地獄だ』公開記念舞台あいさつ

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舞台あいさつをおこなった星耕介さん、三浦健人さん、栁俊太郎(やなぎ・しゅんたろう)さん、八村倫太郎さん、岡田結実さん、鈴木武(すずき・たける)さん、児玉和土(こだま・かずと)監督(左より)
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 韓国発のウェブコミックを日本で実写映画化したサスペンスホラー『他人は地獄だ』を上映中のシネマート新宿で、11月16日にダブル主演の八村倫太郎さんと栁俊太郎さんら出演者と児玉和土監督が公開記念舞台あいさつをおこないました。

 『他人は地獄だ』は、韓国のヨンキさんが執筆し、日本を含む世界8ヶ国で配信され大ヒットを記録したウェブコミックを、舞台を日本へと置き換えて映像化。地方から上京して格安シェアハウスに入居した若者・ユウが、どこか得体のしれない男・キリシマをはじめとするシェアハウスの住人たちの異様な行動に翻弄される姿を通して、人間の心の闇の部分が描かれていきます。
 ダンス&ボーカルグループ・WATWING(ワトウィン)のメンバーでこれが映画初主演となる八村倫太郎さんがユウを、数々の作品に出演する栁俊太郎さんがキリシマを、それぞれ演じてダブル主演をつとめています。

 公開を迎えた心境を尋ねられた八村倫太郎さんは、撮影から公開までが数ヶ月と短かったこともあってあまり実感がないと話し「だから、もうちょっと時間が経ってきたら“あ、ヤバい、主演で俺やってる!”っていう実感も湧いてくると思うんですけど、いまは監督だったりキャストのみなさんに久しぶりにお会いできて嬉しいというのと、(観客の)みなさんが来てくださって嬉しいなという気持ちのほうが大きいですね」とコメント。
 同じ質問に栁俊太郎さんは「こうやってお客さんの前に立って(公開が)実感できるので、ここから、どういうお言葉をいただけるのかなと思うと楽しみでもありますし、みなさんに久々に会えて嬉しいなという感じもありながら、ここから映画が巣立っていくんだなと思うとひじょうに感慨深いです」。
 児玉和土監督は、アメリカの映画監督サミュエル・フラーの「映画は戦場だ」という言葉を引用し「その戦友であるキャストが、こうして公開2日目に集まってもらって、ほんと感無量という感じ」と話すともに「この6人が、スクリーンでどういうふうに豹変するのか、楽しみにしていただければと思います」と、劇中でキャスト陣が見せる演技への期待を高めました。

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地方から上京した主人公・ユウ役の八村倫太郎さん

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主人公でシェアハウスの住人・キリシマ役の栁俊太郎さん

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ユウの彼女であるメグミを演じた岡田結実さん

 演じた役柄について質問されると、ユウ役の八村さんが「ユウは、上京して、メグという彼女がいて、」とストーリーに沿って詳しく説明する一方で、キリシマを演じた栁さんは「キリシマという役なんですけど、メチャクチャかわいらしい……」と話し出し、壇上からも客席からも笑いが起こり、八村さんも笑いながら「ちょいちょいちょい(笑)」とツッコミを。そのあとも真面目な顔で「俺だよね? ヒロインって」と続ける栁さんに、八村さんは「違う違う、なにを言ってるんですか(笑)」と笑い、実際のヒロインであるメグミ役の岡田結実さんからは「負けました(笑)」と、栁さんにヒロインの座を譲る発言も飛び出しました。

 さらに、役作りや演技で意識した点も質問され、栁さんは衣裳合わせの段階から児玉監督と「どことなく違和感を感じさせたい」と話していたと説明し「変な違和感とか絶妙な動きとかを意識して作り上げましたけど、それが大変でした。難しかったです」と回答。
 八村さんは、強烈なキャラクターが多い中で「ユウは一番普通でいなくてはいけない」と考えていたそうですが、一方で「普通でいることの難しさはあって」と苦労もうかがわせ、児玉監督とも相談しつつ、ユウの「周りの環境だったりとか人たちにどんどん影響を受けて変わっていく」部分に素直に向き合っていったと振り返りました。

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ユウの先輩・カンジを演じた三浦健人さん

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シェアハウスの住人・マルを演じた鈴木武さん

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シェアハウスの住人・ゴローを演じた星耕介さん

 同じく役作りについての質問に、ユウの彼女・メグミを演じた岡田結実さんは「メグとユウが出たときに、少しでも癒やしの時間になればいいなと思いながら」演じ、児玉監督の「母性をいっぱい出して」という言葉を意識して「一生懸命演じました」とコメント。
 ユウの先輩で会社を経営するカンジを演じた三浦健人さんは「あるシーンで気持ち悪く見られたいなというところがありまして、そのシーンのために、がんばって10キロくらいウェイトアップしたんですけど」と明かし「ジムで鍛えているときが一番がんばっていましたね」と、撮影前からの役作りを告白。
 シェアハウスの住人・マルを演じた鈴木武さんは、マルが「けっこう特徴あるキャラクター」のため「架空の人物ではなく、物語に存在する人間にしなきゃいけないということで“どう見えるのか?”という見え方みたいなものは、すごくこだわってやりましたね」と話しました。
 同じくシェアハウスの住人・ゴローを演じた星耕介さんは、ゴローを含めたシェアハウスの住人のバランスを意識して「そのバランスがいい感じにいけばいいのかな」と考えていたそう。「みなさん素晴らしかったので、私は特になんか、“そうなんだな”と思ってやってました(笑)。みなさん暴走しちゃってるから、すごいなって思って(笑)」と話す星さんに、ほかの登壇者から「一番、暴走してますよね(笑)」との声も上がりました。

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メガホンをとった児玉和土監督

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客席の笑いを誘うやりとりも見せた八村倫太郎さん(右)と栁俊太郎さん

 舞台あいさつは、ダブル主演の八村倫太郎さん、栁俊太郎さんのコメントで締めくくられました。

栁俊太郎さん「さっき役柄のところでふざけたりして、いろいろ言いましたけど、本気でみんな力を合わせて、みなさんにほんとに“怖い”と思っていただけるような作品を熱意を持って1ヶ月突っ走ってがんばってきました。それがやっとこのようなかたちでみなさまにお見せすることができて、心から嬉しく思います。ここからは、みなさまの力もお借りして、この映画がもっともっと大きくなっていくように、ご協力ください」

八村倫太郎さん「たぶん、いまからご覧になっていただけると思うんですけど、びっくりすると思います。全然(舞台あいさつの様子と)違うから(笑)。自分も、初めて主演をつとめさせていただいて、懐の大きなみなさんに支えられて乗り切れたと思っています。ほんとに、この作品が自分の初主演の作品でよかったなと心から思っていますし、怖いし、なによりも物語が最後に行くにつれてどんどんどんどん面白くなっていくと思うので、描写に激しいところはあると思うんですけど、ぜひ最後までゆっくり楽しんでいってくれればなと思いますし、公開したばかりで、いま俊さん(栁さん)がおっしゃったように、これからみなさんのお力を存分に貸していただくことにはなると思うんですけれども、これから、より『他人は地獄だ』をよろしくお願いします」

 舞台あいさつ登壇者のほか、青木さやかさん、大倉空人(おおくら・たかと)さん、濱津隆之さん、萩原聖人さんらが出演し「人間の怖さ」を露わにしていく『他人は地獄だ』は、11月15日金曜日より、グランドシネマサンシャイン 池袋、イオンシネマほか全国公開されています。

作品ポスター

他人は地獄だ

  • 監督・脚本:児玉和土
  • 出演:八村倫太郎 栁俊太郎/岡田結実 三浦健人 青木さやか 大倉空人/鈴木武 星耕介 濱津隆之 日比美思 松角洋平 大野泰広/萩原聖人 ほか
  • 配給:イオンエンターテイメント
  • ©ヨンキ/LINE Digital Frontier・2024 映画「他人は地獄だ」製作委員会

2024年11月15日(金)より グランドシネマサンシャイン池袋、イオンシネマほか 全国公開

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