ジャンルを超えて日本音楽界をリードし続けた音楽家・加藤和彦さんの活動の軌跡を追う音楽ドキュメンタリー『トノバン 音楽家 加藤和彦とその時代』が5月よりTOHOシネマズ シャンテほか全国順次公開されることが発表され、ティザーヴィジュアルが解禁されました。ドキュメンタリー『音響ハウス Melody-Go-Round』の相原裕美監督がメガホンをとっています。
1947年生まれの加藤和彦さんは、大学時代に結成したフォークグループ、フォーク・クルセイダーズで1967年にプロデビュー。以降、日本のロックバンドが海外で高い評価を得る先駆けとなったサディスティック・ミカ・バンドや、日本ポップス史に残る名盤として知られるアルバム・ヨーロッパ三部作の制作など、グループやソロなどその活動形態を変えつつ、常に時代の先を行く革新性で、ジャンルを超えて日本の音楽界に大きな足跡を残しました。
イギリスのミュージシャン・ドノヴァンに由来する加藤さんの愛称「トノバン」をタイトルに冠した音楽ドキュメンタリー『トノバン 音楽家 加藤和彦とその時代』は、サディスティック・ミカ・バンドで活動をともにし、公私にわたり交流の深かったミュージシャン・高橋幸宏さんの加藤さんへの想いから企画が立ち上がったもの。
日本初のミリオンヒットとなった「帰って来たヨッパライ」を生み出したザ・フォーク・クルセダーズの結成秘話、サディスティック・ミカ・バンドの海外公演やレコーディング風景なども交えた貴重な映像、1979年から81年にかけて発表された「パパ・ヘミングウェイ」「うたかたのオペラ」「ベル・エキセントリック」の「ヨーロッパ三部作」に隠された逸話などに加え、加藤さんが生み出した不朽の名作「あの素晴しい愛をもう一度」の再レコーディングなどを通して、不出生の偉大な音楽家の軌跡を追います。