3月23日に開催された「パルマジャパン国際短編映画祭2024」で上映された作品からグランプリ受賞作を含む傑作選が「パルマ・セレクション」として、3月29日より1週間限定で東京のキネカ大森で上映されます。
パルマジャパン国際短編映画祭(PALMA JAPAN International Short Film Festival)は、PALMA=「PURE(純粋さ)」「AMBITIOUS(野心)」「LIVE-ACTION(実写)」「MATH-GENRE(オールジャンル)」「AGELESS(年齢無制限)」を基本軸に掲げ、プロ・アマ、年齢、言語を問わずに上映時間1分から29分の作品を広く公募する映画祭。
コロナ禍の2022年に映画祭の支援およびクリエイターと映画ファンの交流のを目的に「パルマ短編映画祭」として初開催され、今年2024年に世界三大ファンタスティック映画祭のひとつであるブリュッセル国際ファンタスティック映画祭(Brussels International Fantastic Film Festival )と業務提携をおこない、新たにパルマジャパン国際短編映画祭(PJISF)として再スタートを切りました。
3月23日に東京のキネカ大森にて全5部制で開催されたPJISFF2024は、多くの部でチケット完売となる盛況となり、オープニング・クロージング作品も含め22作品を上映。上映後のレセブションでグランプリにあたるPALMA BOLEXをはじめとする各賞の発表と樹書式がおこなわれました。
「パルマ・セレクション」は、PJISFF2024で上映された作品の中から受賞作を含む6作品をセレクト。6作品を3作品ずつふたつのプログラムに分け、1週間にわたり日替わりで上映されます。
「パルマ・セレクショI」では、各地の映画祭で受賞経験を持つ浅田若菜監督の作品でPJISFF2024ではPALMA ĒCLAIRを受賞するとともに主演の髙橋ユキノさんが最優秀俳優賞を受賞した人間ドラマ『私の愛を疑うな』と、ロサンゼルスで映画を学びPJISFF2024最優秀監督賞に輝いた鬼木幸治監督のコメディ『陰謀惑星』の2本の日本作品に加え、ブリュッセル国際ファンタスティック映画祭の推薦を受けてPJISFF2024のオープニングを飾るとともにPALMA BOLEXに輝いたアントワーヌ・ドリコット監督のファンタジー『Memories of the moon』(ベルギー)を上映。
「パルマ・セレクションII」では、PJISFFの主催であり『狂覗(きょうし)』『超擬態人間』など衝撃作を次々と送り出す藤井秀剛監督の新作で映画祭クロージングを飾ったホラー『樹海で首を吊る』、さらにPJISFF2024でCINEMA SCOPE賞を受賞したM・ティカル監督のアクション『CDD:CORPUS CRISIS』、造形作家・詩人・映像作家など多彩な活躍を見せるタレック・ラクリッシ監督の前衛的アート作品『BRIGHT HEART』と、ベルギー、フランスの気鋭の作家の2作品を上映。
“短編映画世界戦”と謳われていたPJISFFの傑作選にふさわしく、国内・国外それぞれから幅広いジャンルの作品が揃ったラインナップ。
上映日程は「パルマ・セレクションI」が3月29日、31日、4月2日、4日。「パルマ・セレクションII」が3月30日、4月1日、4月3日となっています。
上映に向けて公開された予告編は、特色ある6つの上映作品の映像が少しずつ使われ、短い時間ながらセレクションの幅の広さと上映作品の魅力を伝えるものになっています。
また、映画館での上映に留まらず、日本最大級のインディペンデント映画配信サイト・DOKUSO映画館での作品配信も決定しており、奇抜な作品に贈られるVISTA VISION賞を受賞した賀々贒三監督『母乳』などが4月より配信されます。
作品の上映・配信、そしてパルマジャパン国際短編映画祭の今後の展開に期待です。