篠原哲雄監督が総合プロデュースもつとめて描き出す「本」と「旅」、そして「人」が織りなすハートウォーミングストーリー『本を綴る』が、10月5日より新宿K's cinema、京成ローザ⑩ほか全国順次公開されることが発表されました。
篠原哲雄監督が描く“本、旅、人”が織りなす心温まる物語『本を綴る』10月5日公開決定
『本を綴る』は、小説を書けなくなったベストセラー作家が主人公。古書に挟まれた古い手紙を見つけた彼が、その手紙を届ける旅の中での出会いや再会を通して、書けなくなった理由と向き合っていく姿を描いたロードムービーとなっています。
『本を綴る』が生まれるきっかけとなったのは、2022年に配信されたウェブドラマ「本を贈る」。
書店の減少が続き、東京では最盛期の8割の書店が消えてしまった中、東京都書店商業組合はより多くの方々に地元の書店に足を運んでもらおうと、2021年に街の書店の魅力を伝えるYouTubeチャンネル「東京の本屋さん~街に本屋があるということ~」を開設。そのコンテンツのひとつとして、千勝一凛(せんしょう・いちか)さんが脚本を手がけ『月とキャベツ』(1996年)『花戦さ』(2018年)などの篠原哲雄監督がメガホンをとった全9話のオリジナルドラマ「本を贈る」が配信されました。
東京の書店の魅力を伝える「本を贈る」は多くの注目を集め、東京だけでなく全国には魅力あふれるユニークな書店がたくさんあるとの声も寄せられました。
その声に応えるべく、篠原監督と千勝さんが再タッグを組み、篠原監督が監督と総合プロデュース、千勝さんが企画・プロデュースと脚本を担当して映画が始動。
森の中を散策するような図書館である那須塩原市図書館みるる、海外メディアに「世界で最も素晴らしい書店10選」のひとつに選ばれた京都の恵文社、本が人々の元を訪れる香川県の移動図書館という、個性豊かな「本の居場所」と制作陣の出会いにより、主人公が各地を訪れるロードムービーのストーリーが構築されました。
出演は、主人公の書けない作家・一ノ関哲弘を「本を贈る」にも出演していた矢柴俊博さんが演じるのをはじめ、手紙をきっかけに哲弘が出会う女性・花には遠藤久美子さん、図書館職員の沙夜には宮本真希さん、哲弘の旧友で書店店長の功二には長谷川朝晴さん、漁師の源次には加藤久雅さん、さらに川岡大次郎さん、石川恋さんら、幅広いキャストが集結しています。
音楽は、近年の篠原監督作品の音楽を多く担当しているGENさんが「本を贈る」に引き続き担当。
主題歌には、数々のヒット曲で知られるシンガー・ASKAさんの「I feel so good」が使われています。
ロケ地のひとつである那須塩原で昨年12月に先行公開され、全国公開への期待が高まっていた『本を綴る』が、いよいよ全国公開決定。10月5日土曜日より、東京の新宿K's cinema、千葉の京成ローザ⑩ほか全国順次公開されます。
「本の居場所」である本屋や図書館、そして作家をも応援したいという想いから生まれた『本を綴る』の、今後の情報にも注目です。
『本を綴る』ストーリー
小説が書けなくなった作家・一ノ関哲弘(矢柴俊博)は、全国の本屋を巡りながら本の書評や本屋のコラムを書くことを生業にしている。旅に出て一期一会 の出会いや友人との再会で刺激と温かさ、厳しさを痛感しながら書けなくなった原因と向き合う。哲弘には「悲哀の廃村」というベストセラーがあるがその本が書けなくなった根源でもあった。
那須の図書館司書・沙夜(宮本真希)と森の中の本屋を訪れ、古書に挟まれていた恋文を発見する!
届かなかった宛て先人に届けるべく京都へ向かう。
同級生の・功ニ(長谷川朝晴)は、京都で有名な書店の店長で学生時代のライバル。
恋文に書かれた住所は今は無く、本人は亡くなっていたが孫の花(遠藤久美子)が後を継ぎおばんざい屋を営んでいた。花は、婚約者を事故で亡くし何処か一歩踏み出せないでいた。
香川で再会した哲弘と花。
花は、婚約者のお墓に行き婚約者が助けた女の子と母親に出会い、自分の中の後悔から解き放される。
哲弘は、まだ立ち向かうべきものがあると旅を続け、港で移動図書館のお手伝いをする結城と出会い、彼が店長のBARに行き「悲哀の廃村」が置かれているのを見つける。その本を持ってきた漁師の源次(加藤久雅)は哲弘が書いた本の舞台となった永谷集落の出身。源次を探し歩き会いに行く。
哲弘の書きたくて書けなかった思いは?
哲弘は、行き場の無くなった本を引き取り、新しく誰かの手に届ける!
哲弘なりの本屋を作りたいと那須・京都・香川…と旅をしながら考えていた。
本を綴る
- 矢柴俊博 宮本真希 長谷川朝晴 加藤久雅 遠藤久美子
川岡大次郎 宗清万里子 石川恋 歌川貴賀志 - 監督・総合プロデュース:篠原哲雄
- 脚本・キャスティング・プロデューサー:千勝一凜
- プロデューサー:櫻庭賢輝
- アソシエイトプロデューサー:山中勝己
- 音楽:GEN
- 主題歌:ASKA「I feel so good」
- 撮影:上野彰吾(JSC)/尾道幸治
- 録音:田中靖志/田辺正晴
- 照明:浅川周
- 助監督:市原大地
- 企画協力:日本書店商業組合連合会/東京都書店商業組合
- デザインイラスト:松永由美子/宮本奈々
- 企画・製作:ストラーユ
- 配給:アークエンタテインメント
- ©ストラーユ
- 2023年/カラー/DCP/ビスタ/5.1ch/107分
2024年10月5日(土)より新宿K's cinema、京成ローザ⑩ ほか全国順次公開