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古の儀式と現代の事件が交錯する遠藤雄弥さん主演のファンタジーホラー『男神』2025年秋公開

 愛知県日進市で撮影される遠藤雄弥さん主演のファンタジーホラー『男神』(おとこがみ)が、2025年秋公開されることが発表されました。愛知出身の須田亜香里さんや、カトウシンスケさん、彩凪翔さんらが出演します。

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『男神』で主演をつとめる遠藤雄弥さん(左)と、共演の須田亜香里さん

 『男神』は、数々の映像コンテンツなどを制作する株式会社平成プロジェクトが2020年に開催した「日本(美濃・飛騨)から世界へ!映像企画募集」の入選作品を映画化するもので、縄文の時代から続く儀式と現代の新興住宅地で起こる事件が関わっていくストーリー。息子が神隠しに遭った男性を主人公にした、深い恐怖心と体験、普遍的な家族愛を描くファンタジーホラーとなっています。
 作家・八木商店さんによる原作は、怪談朗読YouTuberとして人気の136(イサム)さんにより朗読され、45万再生(2024年5月現在)を記録するなど、大きな話題となりました。
 原作者の八木商店さんは惜しくも2024年1月に逝去されましたが、原作者も期待を寄せていた映画化が、市制30周年を迎えた愛知県日進市の協力のもと、いよいよ実現します。

 主人公の建設会社社員・和田勇輝を演じるのは、6ヶ国共同製作作品『ONODA 一万夜を越えて』(2021年/アルチュール・アラリ監督)に主演し国際的な注目を集め、その後も『ゴジラ-1.0』(2023年/山崎貴監督)『辰巳』(2023年/小路紘史監督)『朽ちないサクラ』(2024年/原廣利 監督)など出演作が続々と公開される遠藤雄弥さん。
 そして、アイドルグループ・SKE48の元メンバーでグループ卒業後は多彩な活躍を見せる愛知県出身の須田亜香里さんが工務店の社長令嬢役で出演。
 さらに、主演作『ケンとカズ』(2016年/小路紘史監督)で注目を集め多くの作品に出演するカトウシンスケさん、宝塚歌劇団出身の彩凪翔(あやなぎ・しょう)さん、長いキャリアを持つ沢田亜矢子さん、子役の塚尾桜雅(つかお・おうが)さんらが出演します。

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『男神』で木曽田浩司を演じるカトウシンスケさん

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『男神』で梓巫女を演じる彩凪翔さん

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『男神』でククリヒメを演じる沢田亜矢子さん

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『男神』で和田守を演じる塚尾桜雅さん

 脚本と監督は、石井岳龍監督作品の編集やロシア映画『太陽』(2005年/アレクサンドル・ソクーロフ監督)メイキング監督をつとめ、監督として『レミニセンティア』(2016年)『ソローキンの見た桜』(2019年)を手がけてきた井上雅貴監督がつとめます。

 情報解禁にあたり、主演の遠藤さんと共演の須田さん、井上監督、益田祐美子プロデューサー、ロケ地である日進市の市長である近藤裕貴さんがコメントを発表、須田さんは出演を機に日進市が出生地であることを公表しています。

主人公・和田勇輝役:遠藤雄弥さんコメント

記事写真 この度、映画『男神』で和田勇輝役を演じさせていただきます、遠藤雄弥です。
僕自身、ファンタジーホラーというジャンルの映画に携わるのは、初めてで、井上監督や共演者、スタッフの皆様と一緒に、どんな映画が出来上がるのか、今からワクワクしています。
普遍的な家族愛というテーマも今作の注目すべき点だと思いますので、ファンタジックな世界観も相まって、見たことのない、皆様が楽しんでいただける映画が出来るのではないかと思っています。
日進市での撮影も楽しみで、味噌煮込みうどん、味噌カツ、きしめん…と共に、撮影に励みたい所存でございます。笑
皆様、映画『男神』是非ご期待下さい!
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山下工務店の社長令嬢役:須田亜香里さんコメント

日進市、市制30周年を記念した映画制作に携われること、とても嬉しく思います。大好きな地元愛知県の中でも日進市は実は私の出生地。一度も公表していなかったのですが、今回お話をいただき、なんと運命的なご縁なのだろうと感激しました。愛知県日進市の魅力や可能性を発信できるよう、全力を尽くします。楽しみにしていてくださいね。
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井上雅貴監督コメント

映画『男神』は幻想的な映像美と情感豊かな物語が古代の神話の世界へと誘います。
しかし、神話には忘れ去られた恐怖も存在します。
真に実力のある俳優陣が神話の深淵に潜む恐怖と対峙し、現代と異世界を交錯する物語が登場人物の複雑な心情を紡ぎます。
映画館の暗闇で感じる美しい日本の神秘と恐怖の共鳴。
映画に身を委ね、幻想と現実の狭間で心揺さぶられる感覚を味わってください。
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益田祐美子プロデューサーコメント

世界市場も視野に入れたホラー映画の企画募集をしたところ、「男神」が準グランプリに選ばれました。残念ながら、原案者の八木商店さんは今年の2月に病気で他界。亡くなる直前の遺言は「古戦場の跡が宿る新興住宅地で、縄文時代以前の男神をテーマに必ず映画化してほしい」でした。小牧・長久手の古戦場城跡、愛知牧場、愛知池、五色園、市内5大学が魅力的で、日進市をメインロケ地に決めました。
学生さんや多くの市民団体の皆様に協力してもらいながら、遊び心豊かに映画製作し、日進市を世界にPRしたい。
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ロケ地・愛知県日進市の近藤裕貴市長コメント

日進市が市制30周年を迎えるタイミングで、映画『男神』のロケ地に選ばれたことを大変嬉しく思い、心より歓迎申し上げます。快適な住環境都市と自然美が融合した日進の良さが、どのような作品となってスクリーンに映し出されるのか、完成がとても楽しみです。映像を学ぶ学生や、市民の皆様にとってもロケ撮影に触れることができる素晴らしい機会になり、これから日進のまちを挙げて盛り上げてまいります。

 日本の伝統美や文化をファンタジーホラーというジャンルで世界に発信する『男神』は、日進市、下呂市縄文遺跡、飛騨高山の雄大な自然を背景に撮影され、海外映画祭への出品も見据えつつ2025年秋に東京のヒューマントラストシネマ渋谷、ロケ地・愛知県日進市のTOHOシネマズ赤池ほか全国公開されます。

『男神』ストーリー

縄文から続く荒ぶる神。年少の男子を生贄として捧げた事から、「男神」と呼ばれ、その実態は誰も知らず、伝説の神として言い伝えられていた。
新興住宅地の日星市、建設会社で働く和田(遠藤雄弥)は建設途中で埋蔵文化財を見つける。その数日後、不思議なことが起こった。工事現場に深い穴が出来、街の少年、和田の息子も神隠しのようにいなくなってしまった。その穴の先は不思議な森に繋がり、そこでは美しい女性達が着物や巫女の姿で男神を鎮めるための怪しげな儀式をしていた。
息子がその森に迷い込んだ事を知った和田は、連れ戻すためにその穴に入ることを決意する。
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発表された『男神』キャスト。上段左より、カトウシンスケさん、遠藤雄弥さん(主演)、須田亜香里さん。下段左より、塚尾桜雅さん、彩凪翔さん、沢田亜矢子さん

男神

  • 遠藤雄弥 須田亜香里 カトウシンスケ 彩凪翔 沢田亜矢子 塚尾桜雅

  • 監督・脚本:井上雅貴
  • 原案:八木商店「男神」
  • 配給:平成プロジェクト
  • 配給協力:東京テアトル
  • ©2025『男神』製作委員会

2025年秋 ヒューマントラストシネマ渋谷、TOHOシネマズ赤池 ほか全国公開

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