現代美術家として活動する繪畑彩子監督の短編3作品が「繪畑彩子監督―三部作特集―」と題して8月3日より1週間にわたり東京の池袋シネマ・ロサで上映されることが発表され、ポスターヴィジュアルと予告編が解禁されました。
繪畑彩子(えばた・あやこ)監督は、東京藝術大学で絵画を学び、2009年に卒業後は絵画の個展を開催するなどアート作家として活動。2022年より自主制作で映画の監督を始め、現在はCGデザイナーの仕事をしながら映画監督・現代美術家として活動しています。
「繪畑彩子監督―三部作特集―」では、2022年から2024年にかけて制作された『透明なかさぶた』『悲願の花』『あなたはわたしですか』の短編3作品が上映されます。
『透明なかさぶた』は、あるきっかけから「目に見えないもの」を透明な瓶に入れて集めるようになった女性が主人公の物語。
『悲願ノ花』は、失踪した三文作家の父を持つ主人公の家の隣に、不気味な親子が引っ越してくるという、衝撃的なラストの待ち受ける作品。
『あなたはわたしですか』は、ネットで「願いの叶うてるてる坊主」の販売サイトを見つけ興味本位で購入した主人公が「3つの禁断のルール」の中で後戻りできなくなっていく、今回の上映作品の中ではもっとも長尺となる35分の短編。
繪畑監督は、自身の映画制作のコンセプトを「実際では起こりそうで起こらない世にも不思議な物語」と表現しており、いずれもホラー的な表現も用いたシュールな作品となっています。
解禁されたポスターヴィジュアルは、3作品の写真に「死んでも叶えたい願いはありますか」という文字が赤い色で添えられ、鮮烈な印象を残すデザイン。
予告編は、3作品の映像が次々と映し出され、約1分半の短い映像ながら、観るものを作品の持つ世界へと引き込んでいくような映像となっています。