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6月15日公開の山﨑果倫さん主演『輝け星くず』に映画人が応援コメント 舞台あいさつ情報も解禁

 逮捕された娘とその父親、娘の恋人の3人を中心に「人生の回復」を描くヒューマンコメディ『輝け星くず』が6月15日より東京の新宿K's cinemaで上映されるのを前に、映画監督や俳優などからの新たな応援コメントが公開。また、K's cinemaでの舞台あいさつの情報が解禁されました。

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『輝け星くず』場面写真。山﨑果倫さん演じる主人公・かや乃

 『輝け星くず』は、逮捕された娘の保釈のために一緒に旅をすることになった父親と娘の恋人の珍道中を通して、社会を脱落した者たちの再チャレンジを、兵庫県明石市をメインロケ地としてコミカルな描写も交えて描いた作品。

 製作総指揮をつとめたのは『生きてるものはいないのか』(2011年)『シャニダールの花』(2012年)と石井岳龍監督作品でプロデューサーをつとめた金延宏明さん。
 『ソウル・フラワー・トレイン』(2013年)や『函館珈琲』(2016年)など、街とそこで暮らす人々の姿を情感豊かに描いてきた西尾孔志監督がメガホンをとり、西尾監督とは『函館珈琲』でもコンビを組んでいるいとう菜のはさんが西尾監督と共同で脚本を担当しています。

 キャストには実力派キャストが集結しています。
 薬物に手を出してしまう主人公・かや乃を演じるのは、主演作『夢の中』(2023年/都楳勝監督)が公開されたばかりの山﨑果倫(やまざき・かりん)さん。
 かや乃の恋人でお人好しの青年・光太郎役には『佐々木、イン、マイマイン』(2020年/内山拓郎監督)などの森優作さん。
 かや乃の父親で元マジシャンの慎介には、映画やドラマ・舞台で活躍する岩谷健司さん。
 そのほか、片岡礼子さん、中山求一郎さん、春田純一さんら、幅広い俳優陣が顔を揃えています。

 
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『輝け星くず』場面写真。山﨑果倫さん演じるかや乃

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『輝け星くず』場面写真。岩谷健司さん演じる慎介

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『輝け星くず』場面写真。森優作さん演じる光太郎

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『輝け星くず』場面写真。森優作さん演じる光太郎(左)と岩谷健司さん演じる慎介

 西尾監督の地元・大阪やロケ地に近い神戸での先行公開に続き、いよいよ東京ほか全国順次公開されるのを前に、映画監督や俳優などの映画人から新たな応援コメントが寄せられています。
 今回コメントを寄せているのは、ロングヒットとなった『リング・ワンダリング』(2021年)の監督・金子雅和さん、映画やテレビドラマで活躍し『I AM JAM ピザの惑星危機一髪!』(2022年)で監督もつとめた俳優の辻凪子さん、主演作『女の仕事』(2022年/野火明監督)などに出演する俳優で映画監督の長谷川千紗さん、カルトな人気を博した『野球どアホウ未亡人』(2023年)の監督・小野峻志さん、海外の映画祭でも評価を受けた『死後写真』(2023年)の監督で写真作家の溝井辰明さん、自身の体験を元にした『エス』(2023年)が話題となった監督・太田真博さん、修行作品のほか自主作品『眠り姫』(2007年)などでも知られる監督・七里圭(しちり・けい)さん、インディーズ映画の応援活動に精力的に取り組む映画活動家・放送作家の松崎まことさん、劇団・ヨーロッパ企画で映像を担当し『リバー、流れないでよ』(2023年)などの監督作がある山口淳太さん。

 辻凪子さんは「西尾さんの映画は人間味に溢れた人達が居て、世界が綺麗に輝いて映る。」、長谷川千紗さんは「他人に対する優しさを、自分に向けてあげてもいいんじゃないかな。」、溝井辰明さんは「他人の失敗に厳しい世の中で、そっと光る小さな星、それがこの映画『輝け星くず』ではないでしょうか。」と語るなど、各々がそれぞれの表現で映画の魅力を語っています。

映画監督:金子雅和さんコメント

劇中で「おれ、自由じゃないと駄目なんだ」と言い続ける元マジシャンの中年男と、その娘&彼氏。
彼らの怯えるような日常と同様、様々なことに囚われすっかり自由さを失ってしまった私たちの心に、西尾孔志監督が「映画のマジック(魔法)」をかけてくれる。

俳優:辻凪子さんコメント

相手のことを否定しない優しい星くずたち。
私もだれかの特効薬でありたい。
西尾さんの映画は人間味に溢れた人達が居て、世界が綺麗に輝いて映る。

俳優・映画監督:長谷川千紗さんコメント

自分の弱さを自覚しつつ、他人に対してはどこまでも優しい登場人物たち。
過激な題材を扱ってはいるけれど、瀬戸内に流れる心地の良い穏やかな時間のような映画でした。
他人に対する優しさを、自分に向けてあげてもいいんじゃないかな。
あなたが傍にいてくれるなら、そうできるような気がする。

映画監督:小野峻志さんコメント

西尾孔志監督は普段「『野球どアホウ未亡人』を観て泣いちゃった」とかワケワカランこと言っているくせに、こんな王道の人情喜劇を撮ってしまうからホントにズルいです!私の出来る仕返しといえば、『輝け星くず』でキラキラした魅力を放つ山﨑果倫さんにバカな役を演らせてこの感動をぶち壊すことぐらいです。

映画監督・写真作家:溝井辰明さんコメント

「若いうちに失敗はしておけ」
とはよく言いますが、失敗してしまった人の受け皿は実際どれくらいあるのだろう。
他人の失敗に厳しい世の中で、そっと光る小さな星、それがこの映画『輝け星くず』ではないでしょうか。
“普通”という道から外れてしまった彼女・かや乃を支える光太郎、そんな彼が優しく握ったのは…彼女の父親の手!?
平坦ではない、近道もない、それでも人と人は繋がっている、愛情という架け橋で。

映画監督:太田真博さんコメント

絵本のような映画だ。
監督は勇気ある引き算によってリアリティや切実さを遠ざけた。ぽっかりと空いたその隙間には、甘っちょろさにも似た優しさがこれでもかと詰め込まれている。
優しすぎて誰かの背中を押す力は弱めかもしれないが、背中を押されずとも生きなくちゃ! と逆説的に力強いメッセージをくれているような気もする。
逮捕歴のある自分は、こんなことを感じた。

映画監督:七里圭さんコメント

しみる映画でした。つながりに繋がれて、ゆるやかな監視と管理を受け入れつつある世の中で、「自由でないとダメなんだよお」というオヤジのボヤキは、心に響くなあ。

映画活動家・放送作家:松崎まことさんコメント

クズはクズのままでも、
輝く術は、きっとある…。
心がぶっ壊れてしまった父と娘に、
振り回されながらも優しく寄り添う青年という構図が、
西尾孔志監督が敬愛する
亡き森崎東の”重喜劇”を彷彿とさせた。

ヨーロッパ企画・映画監督:山口淳太さんコメント

ダイナミックな風景と、ミニマムな人間模様。
パニック障害の表現の、実にリアルでありつつ可愛くて優しいところ。
対比であり白黒つけない西尾監督の演出が素敵でした。
悲しさを忘れるくらい絶望的で、未来が無くて、ほかの選択肢も無いそんな状況でも、一緒にいてくれる人がいる尊さを改めて感じます。
 
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『輝け星くず』場面写真

 また、新宿K's cinemaでの舞台あいさつ・トークイベントの登壇者情報も解禁されました。
 公開初日の6月15日と翌16日に山﨑果倫さん、森優作さんのメインキャスト2人と製作総指揮の金延宏明さん、西尾孔志監督が舞台あいさつをおこなうのをはじめ、キャスト・スタッフやゲストを招いてのトークイベントが上映後に連日おこなわれます。
 ゲストには、『光の指す方へ』(2022年)などの今西祐子さん、『よだかの片想い』(2021年)などの安川有果さんら映画監督のほか、幅広い執筆活動で知られる佐々木敦さんや、音楽ユニット・Wyolica(ワイヨリカ)のボーカルで西尾監督の過去作『函館珈琲』に出演していたAzumiさんも。
 今回は6月23日までのスケジュールが解禁されており、以降のスケジュールは後日発表される予定となっています。

新宿K's cinema『輝け星くず』舞台あいさつ・トークイベント登壇者

  • 6月15日(土):山﨑果倫(かや乃役) 森優作(光太郎役) 金延宏明(製作総指揮) 西尾孔志(監督)
  • 6月16日(日):山﨑果倫 森優作 金延宏明 西尾孔志
  • 6月17日(月):いとう菜のは(脚本) 西尾孔志 《ゲスト》今西祐子(映画監督・脚本家)
  • 6月18日(火):西尾孔志 《ゲスト》佐々木敦(思考家・批評家・文筆家)
  • 6月19日(水):中山求一郎(三島役) 西尾孔志 《ゲスト》七里圭(映画監督) 
  • 6月20日(木):西尾孔志 《ゲスト》小野峻志(映画監督)
  • 6月21日(金):西尾孔志 《ゲスト》Azumi(Wyolica)(シンガー)
  • 6月22日(土):西尾孔志 《ゲスト》安川有果(映画監督)
  • 6月23日(日):片岡礼子(友代役) 西尾孔志
  • ※6月15日~21日は18時45分の回上映後、22日・23日は18時30分の回上映後に開催
  • ※登壇者・ゲストの都合による変更や中止の可能性があります

 「人生の再チャレンジ」が難しい時代に送る“人生回復ムービー”『輝け星くず』は、6月15日土曜日より、東京の新宿K's cinema ほか全国順次公開されます。

【『輝け星くず』東京公開版予告編】

『輝け星くず』あらすじ

ある日突然、かや乃が逮捕される。恋人の光太郎は状況が飲み込めない。呆然とした日々を過ごしていると、かや乃の父・慎介から呼び出される。
「かや乃が勾留されてる海の向こうまで一緒に連れて行ってくれないか?」と慎介の頼みを引き受けた光太郎。だが慎介は、自称パニック障害の持ち主で電車はおろか、高速道路でさえ移動ができない。
初対面の恋人の父とギクシャクした心の距離を感じながらも、愛する人が囚われている地・四国へ向けて、海を渡る旅を決行する光太郎。だが旅の途中──慎介がこの世にいないことになっている人物であると発覚する。
社会を脱落した者たちが再び自分の道にチャレンジする姿を描いたヒューマン・コメディ。
ポスター

輝け星くず

  • 山﨑果倫 森優作 岩谷健司 片岡礼子
    春田純一 滝裕二郎 中山求一郎 湯浅崇 松尾百華 三原悠里 芳野桃花 木下菜穂子 池畑暢平
    保志まゆき 小泉研心 国海伸彦 佐保歩実 金延宏明 小川夏果 宮崎柚樹 円籐さや 奥村静耶 川瀬乃絵

  • 監督:西尾孔志
  • 原作:小谷忠典
  • 脚本:いとう菜のは/西尾孔志
  • 製作総指揮:金延宏明
  • プロデューサー:前田和紀/金延宏明
  • 撮影監督:牧野裕也
  • 録音:大澤竜/西村由香
  • 助監督:山田元生/小川泰寛 / 永井和男/有友由紀
  • 編集:西尾孔志/小川泰寛
  • 整音:中村崇志
  • 音楽:クスミヒデオ
  • エンディング曲:森絢音「覆水不返」
  • 宣伝:Cinemago
  • 宣伝協力:とこしえ
  • 製作・配給:ノブ・ピクチャーズ

  • 2023年/90分

2024年6月15日(土)より新宿K's cinema ほか全国順次公開

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