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染谷有香さんと樫尾篤紀さんがASMRで恋する男女に 吉川鮎太監督『SOUND of LOVE』9月公開

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発表された『SOUND of LOVE』キャスト。主演の染谷有香さん(左)と、樫尾篤紀さん(※クリックで拡大します)

 期待の新鋭・吉川鮎太監督が「特別な音」から始まる恋愛を描いた『SOUND of LOVE』が完成し、9月27日に公開されることが発表されました。染谷有香さんと樫尾篤紀さんが出演し、注目のバンド・E.sceneが主題歌を担当します。

 聴覚や視覚などの刺激により脳が感じる心地よい感覚を意味する「ASMR(autonomous sensory meridian response)」は近年、若い世代の間で人気を集めており、特に聴覚を刺激するASMR配信が動画配信サイトで多くの視聴者を集め、ひとつのジャンルとして大きな盛り上がりを見せています。

 『SOUND of LOVE』は、このASMR配信から始まる、お互いの顔も知らない男女のラブストーリー。顔を出さずにASMR音声配信をしている配信者の明葉(AKIHA)と、明葉の配信を聴くのが唯一の趣味の清掃員の守屋、音で出会ったふたりの行く先にあるものを描いた完全オリジナル作品となっています。

 主演をつとめるのは、175センチの長身とグラマラスなプロポーションでグラビア界で活躍し、近年は女優としての活動も活発な染谷有香さん。
 そして、第42回ホリプロスカウトキャラバンファイナリストで、ドラマや舞台、映画で活躍中の樫尾篤紀さんが出演しています。

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『SOUND of LOVE』監督・脚本の吉川鮎太監督(※クリックで拡大します)

 メガホンをとったのは、1994年生まれの新鋭・吉川鮎太監督。京都造形芸術大学で映画を学び、同大学在学中に監督した『DRILL AND MESSY』(2016年)がPFFアワード2016でエンタテインメント賞を受賞、さらに2017年には『Groovy』が音楽×映画の祭典・MOOSIC LAB 2017で審査員特別賞などに輝き、その後はABC系「アイのない恋人たち」(2024年)などテレビドラマ演出を中心に活躍している期待の若手監督が、オリジナル脚本も手掛けて待望の商業作品初監督を飾ります。

 作品の情報解禁にあたり、作品に関しての吉川監督のQ&Aが公開。吉川監督は作品の発想のきっかけや「音」を扱う上で意識した点などを語り、作品は「体験型映画」になっていると述べています。

『SOUND of LOVE』吉川鮎太監督Q&A

Q1 本作では脚本・監督ということですが、どういった経緯でこのような作品を制作しようとなったのでしょうか?

―7年前、YouTube上で『ASMR』という、ただただ音を聴かせて、視聴者を癒そうとするジャンルの動画に出会いました。画面の向こう側にいる女性は少し妖艶で、謎めいていて、とても夢中になりました。
そんな女性の話しを映画にしてみたいと思い、すぐ企画書に起こしました。

Q2 今回、初商業映画作品の監督ということですが、どのような想いで制作~仕上げまでをしましたか?

―学生時代、自主映画を何本か撮ってきたのですが、その時と気持ちは変わっておらず、誰も見たことのない映画が作りたい、その一心で制作しました。変わった映画だと思いますが、それだけでは終わらせたくないので、何かそれ以上のモノが伝わってほしいと願って作っています。

Q3 今回は音が重要な作品かと思いますが、撮影含めて音に関しましてはどういった工夫やこだわりを持ち、制作に挑みましたか?

―現場で生まれる音をまず制作チームで共有したかったので、スタッフやキャストに音を聴いてもらい世界観を伝えながら撮影を進めました。
映像の編集が終わってからが長かったです。2ヶ月間ほど、音の制作に掛けました。録音スタッフのお宅にお邪魔して、ひたすら音の張り替えを行いました。

Q4 作品の魅力と監督の熱い想いとは?

―『SOUND of LOVE』
音に快感を得る人たちの話です。
本編上でたくさんの音の仕掛けを施していて、体験型映画になっていると思います。
皆さまが観終わった後に、今まで味わった事のない感覚が纏わりつくように願っています。
ディープな音の世界へ是非!

 また、2018年に結成され、その活動が注目を集めている3人組バンド・E.scene(イーシーン)の「vector」が主題歌となることも合わせて発表されています。

 <愛に飢えた青年>と<真の快楽を求める女>の歪んだ愛の先に待ち受けているものを描くASMRラブストーリー『SOUND of LOVE』は、9月27日金曜日より、東京の池袋シネマ・ロサほかにて全国順次公開されます。

『SOUND of LOVE』ストーリー

守屋は清掃の仕事をして生計をたてていた。唯一の趣味はASMRの配信を聴くことだった。
明葉(AKIHA)は女性の配信者。彼女は、顔を隠して、声や、食べる音、物を触る音など様々な音を動画で配信していた。守屋はこの明葉の配信にハマっていた。時間をみつけては、明葉のASMR動画を楽しみに日々を過ごしていた。
そんなある日、明葉がハイヒールを履いて公衆トイレを歩く音をLIIVE配信していた。
その配信をみていた守屋は驚きを隠せない。なぜなら、その公衆トイレは、守屋がいつも清掃をしている場所だったからだ。
音でつながる見知らぬ男女。顔も見えない、素性もわからない―。そんな彼らに待ち受ける運命とは!?。

SOUND of LOVE

  • 染谷有香 樫尾篤紀

  • 監督・脚本:吉川鮎太
  • 主題歌:E.scene「vector」
  • 企画・プロデュース:ホリプロ/MinyMixCreati部
  • 製作:ホリプロ/MinyMixCreati部
  • 配給・宣伝:MinyMixCreati部
  • 配給協力:LUDIQUE

2024年9月27日(金)より 池袋シネマ・ロサ ほか全国順次公開

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