山口祥行さん、崔哲浩さん、福士誠治さんがトリプル主演をつとめるヒューマンバイオレンス『ぴっぱらん!!』が11月1日より公開されることが発表され、ポスターヴィジュアルと主演のひとりでもある崔哲浩監督のコメントが解禁されました。
『ぴっぱらん!!』は、組を束ねる極道を父に持つ百鬼(なぎり)3兄弟・峻、要、湊が主人公。父が暗殺されてから散り散りとなっていても固い絆で結ばれた3兄弟の物語が、アクションやバイオレンスとともに描かれていきます。
監督は、俳優として数々の作品に出演し、自らの体験をもとにした主演作『北風アウトサイダー』(2021年)で監督デビューを果たした崔哲浩(さい・てつひろ)監督。3年の準備期間をかけ、監督・脚本・プロデューサーをつとめて監督第2作に挑みました。
3兄弟の長男・峻を演じるのは、人気シリーズ「日本統一」でダブル主演のひとりをつとめるなどビデオ作品や劇場用映画、テレビドラマなど多くの作品に出演し、巧みなアクションでも知られる山口祥行さん。次男の要を演じるのは、崔哲浩監督自身。三男の湊には、やはり映画やテレビドラマなど幅広く活躍し、新世代アクション映画の旗手・阪元裕吾監督の『ある用務員』(2020年)主演で激しいアクションを見せた福士誠治さん。
以前より共演を通して親交がある3人が、3兄弟を演じてトリプル主演をつとめます。
そして、兄弟の父の組の元組員で選挙を控える政治家・福沢正志役に三浦浩一さん、謎の老人役で渡辺哲さん、アロハシャツの男役で津田寛治さん、兄弟の父で25年前の暗殺された百鬼剛役に新宿梁山泊代表の金守珍(キム・スジン)さんと、3兄弟を取り巻く役には豪華な俳優陣が顔を揃えました。
さらに、謎の老人の側近に並樹史朗さん、刑事の堂島武夫に丈(旧名・小野寺丈)さん、丹波組若頭の目黒薫に趙博さん、次男・要の義母・綾に西原亜希さん、堂島の部下の刑事・若井賢介に木ノ本嶺浩さん、25年前の事件のキーマン・京極崇に西田聖志郎さん、丹羽組の伝説の組長で刑期を終えた丹羽毅に永倉大輔さんら、実力派俳優陣が共演しています。
このエネルギッシュな映画が11月1日金曜日より、テアトル新宿、アップリンク吉祥寺ほか全国順次公開。
公開日発表に合わせて解禁されたポスターヴィジュアルは、3兄弟をはじめ登場人物たちの顔写真が組み合わされ「百鬼3兄弟 ナメたらどうなるか 思い知らせてやる」という言葉が添えられた、迫力あふれるものになっています。
また、公開日発表にあたり崔哲浩監督はコメントを発表しており、ともに3兄弟を演じた山口祥行さんを「日本で最も演技が上手い役者さん」、福士誠治さんを「カリスマ性とチャーミングさを兼ね備えた稀有な役者さん」と、それぞれ評するとともに「家族の絆とは?人生の厳しさとは?アイデンティティとは?生きる喜びとは?そのようなことを考えてもらえたら幸いです」と作品に込めた想いを語っています。
監督・脚本・プロデューサー・主演(百鬼要役):崔哲浩監督コメント
この作品が全国で公開されるのを嬉しく思います。自分が表現したいこと、伝えたいことをふんだんに詰め込んだ作品ではありますが、観て頂いたお客様に少しでも、家族の絆とは?人生の厳しさとは?アイデンティティとは?生きる喜びとは?そのようなことを考えてもらえたら幸いです。この作品は、僕にとっても生きるとは何なのかということを考える機会になりました。脚本を執筆していく中で、いろいろなキャラクター、生き様、在り方、様々な世界観が頭に浮かんできました。そして、個々の力ではどうしても抗えない運命であったり、宿命であったり…。
今回、山口祥行さんと福士誠治さんと3兄弟を演じさせて頂きました。
山口さんは、圧倒的なアクションに目が行きがちですが、日本で最も演技が上手い役者さんだと思っています。空間把握能力、相手を引き上げつつ自分の個性をぶつける。細部における芝居神経はもはやどこの神の領域か検討もつかない位です。山口さん演じる百鬼峻の存在感にご期待頂ければと思います!
ドラマ、映画で活躍する福士さんは、カリスマ性とチャーミングさを兼ね備えた稀有な役者さんです。大阪で名を揚げているという設定の百鬼湊にピッタリと思い、出演して頂きました。
また、その演技の実力はさることながら、役者としての在り方そのものが憧れで、当て書きさせて頂いた三浦浩一さん、「役者はこうあるべきだ」という常識を覆し、常に「表現とは何か?」を追求し、感動と触発を与えて下さる渡辺哲さん、独特の世界観をお持ちで、主演、脇役に関わらず映画にいつも最高の華を添える津田寛治さん、そして、師匠であり、時には父親でもあり、「こんな人間になりたい」と常に目標にしてきた大先輩である金守珍さんらにも出演して頂き、身に余る光栄です。
映画はフィクションではありますが、僕の中では僕の人生と表裏一体です。どうぞお楽しみ下さい。
タイトル『ぴっぱらん!!』の「ぴっ」は韓国語で「雨(비)」、「ぱらん」は韓国語で「風(바람)」の意味。また「ぴっ」には発音の近い「血(피)」の意味も込められており、このタイトルは「血と雨と風」という、正しく百鬼の歴史を切り開こうとする3兄弟の人生を象徴するものになっています。
崔哲浩監督が、自らの人生経験で培ったものを注ぎ込んだ、圧倒的な暴力の中に「人間」を見せていく『ぴっぱらん!!』は、11月1日金曜日より東京のテアトル新宿、アップリンク吉祥寺ほか全国順次公開されます。
※オフィシャル作品資料の訂正に伴い、記述の一部とあらすじを修正しています。(8月29日修正)