両腕が触手に変化する女子高生の血みどろの闘いを描いたＳＦスプラッタアクション『キラークイーン/Beyond School』（高橋佑輔監督）が、11月９日より東京の池袋シネマ・ロサで１週間限定レイトショー上映されることが発表されました。

　『キラークイーン/Beyond School』は、高校３年生の業力（ごうりき）レイナが、補習のために訪れた夏休みの学校で、異常な言動を見せる教師たちに襲われる中で「両腕が触手になる」能力を発動させ、友人たちを助けるため血みどろの闘いを繰り広げていくストーリー。

　監督は、監督作『白獣』（２０２１年）が日本芸術センター第13回映像グランプリでグランプリを獲得し２０２３年に劇場公開を果たした高橋佑輔監督。『キラークイーン/Beyond School』では、監督・脚本（共同）・撮影・照明・ＶＦＸ・編集に加え、共同で特殊造形も担当。アナログ技術による特撮も用いて“笑っていいのか、怖がっていいのか、どちらともいえない不思議な感覚に陥る”と評された映像体験を創出。20世紀最大の怪奇作家、Ｈ・Ｐ・ラヴクラフトが生み出したクトゥルフ神話的なオカルト要素を持ちつつ、主人公が高校最後の夏休みに自分の進む道を見出していく青春ストーリーでもある作品を生み出しました。

　主人公の業力レイナを、アイドルグループでの活動経験を持ちモデルなど多彩な活躍を見せるサラハさんが演じるのをはじめ、レイナの親友・三河アンズ役にはInstagramやTikTokで10万人以上のフォロワーを持つ愛子さん、実験好きの優等生・御薗アカネ役に俳優・被写体モデルなどとして活動する梨菜子（りなこ）さん、弱小動画配信者の城島桃子役に演技や創作活動をおこなう深崎ゆづきさんと、今後の活躍も期待される女性キャストが集結しています。

　公開決定に合わせて解禁された予告編は、高校最後の夏休みを過ごすレイナたちが、次第に異常な状況に陥っていくさまが映し出されるスリリングな内容。

　また、映画評論家の松崎健夫さんがコメントを寄せています。

映画評論家：松崎健夫さんコメント

高橋佑輔監督は自主映画『白獣』で氷点下の極寒地で自然光による撮影を敢行したが、今作では特殊造形にこだわり、極力CGに依らない特撮を実践。商業作品に対するアンチテーゼを掲げながら、愚直な映画製作に挑む孤高の姿勢に日本映画の未来を嘱望させる。

　シネマ・ロサでの公開にあたっては、前日譚にあたりサラハさん、愛子さんが出演する13分の短編『キラークイーン/BEGINS』も併映されます。

　10月に開催されるゆうばり国際ファンタスティック映画祭２０２４でゆうばりセレクション長編部門にノミネートしている『キラークイーン/Beyond School』は、11月９日土曜日より15日金曜日まで、池袋シネマ・ロサでレイトショー上映されます。

『キラークイーン/Beyond School』あらすじ

高校3年の夏休み。補習のため登校した業力レイナは、異常な言動を繰り返す教師たちと遭遇する。ただ事ではない状況に動揺しながらも、学校からの脱出を試みるレイナ。しかし異常者の魔の手はすぐそこまで迫っていた。
窮地に立たされるレイナだったが、突如、腕が「触手」化することで異常者を撃退。いったいこの触手は何なのか？自分が自分ではない恐怖にとらわれながらも、行方不明になった友人を探すため、レイナは狂気の運命と対峙する。信じられるのは己の度胸だけ。青春の終わりを真っ赤に染め上げる、SF×スプラッター×アクションムービー。