日本アカデミー賞授賞経験を持つ脚本家・三浦有為子さんと、初の長編監督となる新鋭・相馬雄太監督が、震災復興というテーマを子どもを主人公に描く『僕のなかのブラウニー』が2025年1月3日より池袋シネマ・ロサほか全国ロードショーとなることが発表され、ポスターと予告編、場面写真が解禁となりました。
『僕のなかのブラウニー』は、震災で妹を亡くした小学5年生の少年・和樹が主人公。転校した学校に馴染めない中、妹は「ブラウニー」という妖精に連れ去られただけだと信じてブラウニーを本気で探す和樹と、そのクラスメイトや周囲の大人たちが織りなしていく人間ドラマとなっています。
脚本を担当したのは、第30回日本アカデミー賞優秀脚本賞を受賞した『明日の記憶』(2005年/堤幸彦監督)をはじめ劇場作品や「ウルトラマン」シリーズなどのテレビ作品、舞台脚本など幅広い作品を手掛ける三浦有為子(みうら・ういこ)さん。
メガホンをとったのは、俳優としての活動を経て2022年より監督として活躍する相馬雄太監督。
相馬監督はこれまで、障がいやヤングケアラー、学校におけるジェンダー問題など「子どもと社会問題」を題材にした短編作品を数作品監督しており、その1作『僕ときみの小さな勇気』(2022年)は、スターダストプロモーション主催の「STARDUST DIRECTORS film fes 2022」新人発掘コンペティションでグランプリを獲得するなど国内の複数の映画祭に入選を果たしました。
着実に評価と経験を積み重ねてきた相馬監督が、新たなステップとして長編映画制作を決意し、かねてよりファンだった三浦さんに脚本をオファー。三浦さんが東日本大震災のときからあたためていたアイディアをオリジナル脚本へと仕上げ『僕のなかのブラウニー』が生まれました。
妖精・ブラウニーの存在を信じる主人公の少年・森本和樹を演じるのは、連続テレビ小説「虎に翼」で主人公の甥役、人気シリーズ最新作「仮面ライダーガヴ」で主人公が出会う少年役と、話題作への出演が続く平野絢規(ひらの・あやき)さん。
そして、和樹のクラスメイトで和樹の妖精探しを手伝うことになる和泉東子役には相馬監督の短編『しずく』で主演をつとめた山本彩華さん、同じくクラスメイトの高田聡太役には相馬監督の短編『学校の中のシマウマたち』(2022年)主演の平野翔大さん、小田原雅人役には天海塁さんと、すでに映画やテレビドラマ、CMなどで活躍する子役たちが共演。