12月7日に渋谷ユーロスペースで公開となる江本純子監督第二回監督作品『愛の茶番』に、作家・劇作家の本谷有希子さんが寄せたコメントが公開されました。12月10日の映画上映後には本谷さんと江本監督がトークをおこなうことも発表されています。
『愛の茶番』は、劇団「毛皮族」を主宰し演劇界で熱烈な支持を集め、2016年に『過激派オペラ』で映画監督デビューを果たした江本純子監督が、脚本と監督に加え原案・企画・製作もつとめて送り出す第二回監督作品。
確執のある姉妹・ルミとアキを中心に、さまざまな登場人物の恋愛関係が交錯していく、モノクロームで描かれる「ラブ・サーカス」とされており、ルミ役の遠藤留奈さん、アキ役の冨手麻妙(とみて・あみ)さんをはじめ、岩瀬亮さん、菅原雪さん、吉川純広さん、美館智範さん、藤田晃輔さん、金子清文さんら、江本監督作品を支えてきた俳優陣が集結しています。
『愛の茶番』場面写真。遠藤留奈さん演じるルミ(左)と、冨手麻妙さん演じるアキ
江本監督が主催する「毛皮族」と、本谷さんが主宰する「劇団、本谷有希子」は、いずれも2000年に旗揚げ。同時期に演劇活動を開始し、演劇を中心に意欲的に創作活動を続けてきた同世代のアーティストであるふたりによるトークセッションが、『愛の茶番』上映後トークイベントとして開催されることが決定しました。
“創造という“愛”にとり憑かれた“渇望者”たち。”による作品とされている『愛の茶番』上映に際してのトークだけに、まさに「創造という”愛”にとり憑かれた“渇望者”」であるふたりのアーティストがどんなトークを交わすのか期待されます。
トークに先立ち、本谷さんは『愛の茶番』にコメントを寄せています。
作家・劇作家:本谷有希子さんコメント
昔からこんな剥き出しな人いないと思ってたけど、
江本純子の無謀さとひたむきさが全シーンから駄々漏れていた。
この茶番が映画史に残る世界の住人に、私はなりたい。
トークイベントは、ユーロスペースで12月10日火曜日の『愛の茶番』上映後に開催。時間は決定次第ユーロスペースウェブサイトと『愛の茶番』SNS公式アカウントで告知されます。
10日のトークイベント以外にも、12月7日土曜日の公開初日には江本純子監督と出演者が舞台あいさつをおこなうのをはじめ、ゲストを招いてのトークイベントが公開期間中に多数開催される予定となっています。
初日舞台あいさつ、トークイベントも含め、チケットは開催3日前よりユーロスペース劇場窓口と公式サイトのオンラインで販売されます。
映画的とはなにか? 演劇的とはなにか? 演劇と映画を横断する江本監督が観客をも巻き込んで仕掛ける意欲作『愛の茶番』は、12月7日土曜日より、東京・渋谷のユーロスペースで公開。ほか、全国順次公開されます。