傳谷英里香さんが長編映画初主演をつとめるコメディ『満天の星の下で』(2025年公開予定)から、撮影現場のオフショット画像と主演の傳谷さんと日向寺雅人監督のコメントが公開されました。
日常の中で周囲の人々が突然ダンスや歌などのパフォーマンスを始める「フラッシュモブ」は、プロポーズなど人生の重要な場面でのサプライズ演出として日本でも定着してきていますが、一方でサプライズが苦手な人も多いためトラブルの原因となることもしばしば。
『満天の星の下で』は、このフラッシュモブが生む気持ちのズレを題材としたコメディ作品です。
主人公は、27歳の会社員・愛美。半同棲中の恋人からフラッシュモブでプロポーズされ心を痛めた愛美は、同じようにフラッシュモブに苦い思い出のある青年と出会い次第に惹かれていく。その一方で、愛美との関係を修復したい恋人はある人物に相談し……。
『満天の星の下で』ティザーキーヴィジュアル ©2024 映画「満天の星の下で」製作チーム
主人公の佐々木愛美を演じるのは、アイドルグループ・ベイビーレイズJAPANで活動後、女優としてテレビドラマや映画などで活躍する傳谷英里香(でんや・えりか)さん。これが長編映画初主演となります。
そして、愛美の恋人でフラッシュモブを仕掛ける工藤紀夫役にはドラマや舞台などで演技もこなすお笑いコンビ・スクールゾーンの俵山峻さん、フラッシュモブを嫌い愛美と接近していく青年・陣内隼人役には「仮面ライダーエクゼイド」(2016年)の天才外科医・鏡飛彩(かがみ・ひいろ)=仮面ライダーブレイブ役などで知られる瀬戸利樹さん、さらにアサヌマ理紗さん、財木琢磨さん、川久保拓司さんらに加え、紀夫のかつての師・ブラトップ和尚役で実際にスクールゾーンとも親交のあるベテラン俳優・映画監督の竹中直人さんが出演しています。
メガホンをとったのは、俳優として『フレフレ少女』(2008年/渡辺謙作監督)でデビューし『軽蔑』(2011年/廣木隆一監督)『怒り』(2016年/李相日監督)などに出演しキャリアを重ね、監督・脚本にも活動の幅を広げてきた日向寺雅人(ひゅうがじ・まさと)監督。もともとコメディ俳優になりたくて芸能界に入ったという日向寺監督は「ただただ劇場で笑ってほしい」との想いで、キャストたちの従来のイメージを覆るような妥協のないコメディとして本作『満天の星の下で』を仕上げています。
短編映画として制作がスタートした『満天の星の下で』は、脚本の面白さから「短編で終わらすのはもったいない」と長編化が決定、クラウドファンディングでの製作費支援などを経て2023年12月に撮影がおこなわれ完成が近づいていましたが、2023年に都合により撮影できなかったシーンを実現させたいとの想いから、2024年11月12日に都内で追加撮影がおこなわれました。
その、1年ぶりの追加撮影のオフショットと、追加撮影を経ての傳谷さん、日向寺監督のコメントが公開されました。
傳谷さんは「私のお気に入りのシーンがまた一つ増えました。」と追加撮影されたシーンについて語り日向寺監督は「真面目にトコトンふざけました」と作品全体について語っています。
主演・傳谷英里香さん&日向寺雅人監督コメント
・1年振りの追加撮影ですが、撮影現場はいかがでしたか?
傳谷:監督やスタッフ、キャストのみなさんと再会できた事と、そしてまた愛美を演じられる事ができて純粋に嬉しかったです。今回追加となったシーンもクスクス笑ってしまう内容なので、私のお気に入りのシーンがまた一つ増えました。
・フラッシュモブでプロポーズはされてみたいですか?
傳谷:もし、されたとしたら「頑張ったんだね…!ありがとう…!」と感謝しますが、、、やっぱりシンプル・イズ・ベストですね(笑)
・なぜフラッシュモブを題材にしたのですか?
日向寺監督:理由なく嫌われていることに焦点を当てたかったんです。今回はたまたまフラッシュモブ。善意の行いがなぜ忌み嫌われないといけないのか、偏見だけで良し悪しを決めてないか、人から嫌われているモノ・コトにコメディは潜んでいるんです。だから真面目にトコトンふざけました。
・撮影中のエピソードや見どころは?
傳谷:撮影が面白く、カットがかかる度にみんな笑っていたのは思い出です。個性豊かなクセのある登場人物たちの会話のラリーと、後半のとあるバトルシーンは見どころだと思います。
日向寺監督:コメディだったので、撮影がはじまればみんな笑っていました。傳谷さんのえなりかずきさんのモノマネシーンは好きなので見どころです(笑)
『満天の星の下で』追加撮影のオフショット。撮影前に演技の打ち合わせをする傳谷英里香さん(左)と、日向寺雅人監督
『満天の星の下で』追加撮影のオフショット。八代桃子役のアサヌマ理紗さん、佐々木愛美役の傳谷英里香さん、菊池花音役の雪見みとさん(左より)のオフィスでの撮影で傳谷さんはおどけたポーズ
追加撮影もおこない完成が期待される『満天の星の下で』は、2025年の公開勝ち予定されています。
『満天の星の下で』ストーリー
佐々木愛美(傳谷英里香)は物流系の企業で働く27歳の会社員。
ある夜、半同棲中の工藤紀夫(俵山峻)との交際記念日を祝う為、2人は都内のレストランへ行く。何気ないひと時を楽しむ2人だったが、愛美は紀夫からプロポーズを兼ねたフラッシュモブをされてしまう。
突然のフラッシュモブに心を痛めた愛美は同じくフラッシュモブの影響で心に傷を負ってしまった青年、陣内隼人(瀬戸利樹)と出会うのであった。心の扉を固く閉ざしていた隼人は愛美と出会い次第に心を開いていく、愛美もそんな隼人に惹かれていくのだった...。
一方、紀夫は愛美の気持ちを取り戻す為に旧師(竹中直人)に知恵を借りようとするが、事態は思わぬ展開へ...。