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《監督・鈴木太一×主演・野辺富三》のほろ苦い人間讃歌『みんな笑え』2月公開 特報など解禁

記事写真

解禁された『みんな笑え』ティザーヴィジュアル ©2024 映画「みんな笑え」製作委員会 (※クリックで拡大します)

 鈴木太一監督と映画初主演となる俳優・野辺富三さんの出会いから生まれた、うだつのあがらない五十路落語家の物語『みんな笑え』が2025年2月8日より東京の新宿K's cinemaほか全国順次公開となることが発表され、特報映像とティザーヴィジュアル、鈴木太一監督のコメントが解禁されました。

 『みんな笑え』は、人気も人望も野心もなく恋人もいない、父親が師匠の五十路の落語家・太紋が、若手女性漫才師との出会いをきっかけに人生を見つめ直していくストーリー。
 メガホンをとるのは『くそガキの告白』(2011年)『生きててよかった』(2022年)など、不器用な人々の生き様を描いてきた鈴木太一監督。主演をつとめるのは、故・蜷川幸雄さん演出の舞台にたびたび立ちつつ下積みを重ねてきた個性派俳優の野辺富三さん。
 出会いを遂げた鈴木監督と野辺さんが、お互いの境遇を照らし合わせてオリジナルの脚本を完成させ、“最低の落語家”を主人公に、演芸の世界で生きる人々の現実や、親子・師弟関係、介護問題、歪な恋愛模様を独特の視点で描く「野辺富三主演デビュー作」にふさわしい不器用な快作が誕生しました。

 公開は2025年2月8日。公開日発表と合わせて解禁された特報映像は、黒い背景に映し出される「しょうもない俺、それこそが落語だ」の文字に続いて、高座へと向かう主人公らしき人物の後ろ姿が、寄席に関わる人々の姿を織り交ぜながら映し出されていきます。
 ティザーヴィジュアルは、高座で客席に向かう背中が大きく写る、特報、ティザーヴィジュアルとも主演俳優の顔を見せないユニークなものになっています。

【『みんな笑え』特報】

 公開決定にあたり、鈴木太一監督は下記のようにコメントを発表しています。

鈴木太一監督コメント

野辺富三という唯一無二の俳優と出会ったことからこの映画がはじまりました。
そして、鈴木太一と野辺富三にしか作れない面白い映画がある!
と信じてくれた力強い仲間たちの協力のもと、映画が完成しました。
七代目立川談志さんの言葉で、「落語とは人間の業の肯定」という言葉があります。
落語を題材にした本作は、まさにわたしと野辺富三の業を肯定し、しょうもない俺たちのような人間でも生きていれば必ずどこかに小さな光は射し込むのだという、生きる希望が込められています。
富三さん、出会ってくれてありがとう。
今度は、映画ファン、演芸ファンのみなさん、そして日本中の「しょうもない俺」のみなさんが、映画館のスクリーンでこの作品と共に野辺富三と出会ってくれたら嬉しいです。

 共演には、主人公・太紋と出会う若手漫才師の希子を主演作『凪の憂鬱』(2023年/磯部鉄平監督)で第37回高崎映画祭最優秀新進俳優賞を受賞するなど近年活躍目覚ましい女優の辻凪子さんが演じるのをはじめ、太紋の師匠でもある父親をベテランの渡辺哲さん、さらに幅広い作品に出演し存在感を発揮する片岡礼子さん、『くそガキの告白』に主演し鈴木太一監督作品には欠かせない存在である今野浩喜さんら、個性豊かな俳優陣が集結。
 プロデューサーは俳優・監督としても活躍し鈴木監督も参加した短編オムニバス『THEATERS』(2021年)では企画・監督をつとめた沖正人さん、撮影監督は『アイズ』(2015年)などの監督作を持ち『くそガキの告白』でも撮影を担当した福田陽平さんと、鈴木監督と作品づくりをともにした経験のあるスタッフが参加。
 キャスト・スタッフともに充実のメンバーが揃いました。

 「落語と漫才」そして「親と子」をめぐる熱くほろ苦い人間賛歌であり、 不器用な人間が自分らしく生きることの意味を問いかける演芸エンタテインメントでもある『みんな笑え』は、2025年2月8日土曜日より、東京の新宿K’s cinemaほか全国順次公開されます。

『みんな笑え』ストーリー

人気もない、人望もない、野心もない、恋人もずっといない、五十歳の最低な落語家、太紋(野辺富三)。
家に帰れば認知症によって引退した師匠である父(渡辺哲)の介護の毎日。
そんなある日、売れない若手漫才師・希子(辻凪子)と出会ったことで、太紋は自分の人生を見つめ直していくーー
落ちぶれた落語家の虚しい生き様を通して描く、落語と漫才、親と子をめぐる、熱くほろ苦い人間賛歌が幕をあげる。
ポスター

みんな笑え

  • 野辺富三 辻凪子
    今野浩喜 今川宇宙 和田光沙 杉本凌士
    片岡礼子 / 渡辺哲

  • 監督・脚本:鈴木太一
  • プロデューサー:沖正人/ワダシンスケ
  • 撮影監督:福田陽平
  • 音楽:倉堀正彦
  • 落語監修:桂枝太郎
  • 特別協力:公益社団法人落語芸術協会
  • 配給協力:トリプルアップ
  • 製作・配給:ナミキリズム

  • カラー/ステレオ/シネスコ/105分

2025年2月8日(土) 新宿K's cinema ほか全国順次公開

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