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広島出身の時川英之監督が描く新しい平和の物語 曽田陵介さん主演『惑星ラブソング』完成

 広島を拠点に活動する時川英之監督が、終戦80年に向けてファンタジーに手法で「平和」というテーマを描いた『惑星ラブソング』(2025年初夏全国公開)がこのほど完成し、主演の曽田陵介さんをはじめ秋田汐梨さんらキャスト情報が解禁されました。
 情報解禁にあたり、キャストとスタッフのコメントとともに、先ごろノーベル平和賞受賞が決まった日本被団協代表委員の推薦コメントが発表されています。

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『惑星ラブソング』より。原爆ドームを見つめるモッチ、ジョン、アヤカの後ろ姿

 『惑星ラブソング』は、広島を舞台に、謎めいたアメリカ人旅行者と出会った若者や、夢の中で少女と出会う小学生の少年の、不思議な体験を通して、過去と現代が交錯する中で未来へと平和への願いを伝えていくファンタジー。

 脚本と監督をつとめたのは、故郷の広島を拠点に活動し『ラジオの恋』(2013年)『シネマの天使』(2015年)『鯉のはなシアター』(2018年)『彼女は夢と踊る』(2019年)と、広島の街から生まれる物語を送り出し国際映画祭で数多くの賞を受賞してきた時川英之監督。
 そして、アナウンサーとして中国放送に勤務しつつ『愚か者のブルース』(2022年)を監督するなど多彩な活動を見せ、主演をつとめた『ラジオの恋』以来、時川監督の作品に携わっている横山雄二さんが時川監督とともにプロデューサーをつとめているほか、広島出身で2度の日本アカデミー賞最優秀賞美術賞に輝くベテランの部谷京子(へや・きょうこ)さんが美術を担当、撮影は映画のほかドキュメンタリーやミュージックビデオも手がけ時川監督作品には『彼女は夢と踊る』に続いての参加となるアイバン・コバックさん、編集スーパーバイイザーには『罪の声』(2020年/土井裕泰監督)で 第44回日本アカデミー賞優秀編集賞を受賞した編集技師の穂垣順之助さんと、精鋭スタッフが参加しています。

 キャストにも、若手からベテランまで多彩なメンバーが揃いました。
 主人公の若者・モッチを演じるのは、映画『なのに、千輝くんが甘すぎる。』(2023年/新城毅彦監督)『交換ウソ日記』(2023年/竹村謙太郎監督)や WOWOWドラマ「アオハライド」(Season1:2023年/Season2:2024年)、テレビドラマなど出演作が続き若い世代から圧倒的な人気を集める曽田陵介さん。広島の大学を卒業している曽田さんが、学生時代を過ごした広島を舞台の作品で映画初主演をつとめます。
 モッチとともに不思議な出会いを経験するアヤカ役には、映画『惡の華』(2019年/井口昇監督)『星空のむこうの国』(2021年/小中和哉監督)『リゾートバイト』(2023年/永江二朗監督)やテレビドラマ「年下彼氏」(2024年)Netflixドラマ「恋愛バトルロイヤル」(2024年)など女優のほかモデルとしても活躍する秋田汐梨さん。
 モッチとアヤカが出会う謎めいたアメリカ人旅行者・ジョン役には、ロサンゼルスを拠点に俳優・音楽プロデューサー・作家などとして活動し本作が日本の長編映画初出演となるチェイス・ジーグラーさん。
 さらに、数々の映画やドラマ、舞台で硬軟幅広い役を演じる八嶋智人さんが出演しています。

 2025年の劇場公開が予定されている『惑星ラブソング』は、劇場公開に先駆けて11月22日より24日まで開催される広島国際映画祭2024での上映が決定。

 情報解禁に合わせて、時川監督とプロデューサーの横山さん、出演者の曽田さん、秋田さん、八嶋さん、ジーグラーさんがコメントを発表するとともに、今年2024年ノーベル平和賞受賞が決まった日本被団協の代表委員・箕牧智之さん、理事長の佐久間邦彦さんが推薦コメントを寄せています。
 時川監督は「多くの人々に伝わるように、映画ならではの<物語>という手法で、ファンタジーの要素 を組み込んで」作品を作ったと意図を語り、主演の曽田さんは「僕自身広島で学生時代を過ごしたのでどこか懐かしさを感じながら撮影期間を過ごしていました。」と初の映画主演の感想を。
 日本被団協の箕牧智之さんは「世界の平和について考えさせるこの映画を私たちはあたたかく見守りたいと思います。」と、同じく被団協の佐久間邦彦さんは「この物語はいろんな意味で考えてもらえるところが ある。大きな視点で地球全体のことも考えられる。若者たちがこの物語を観てどう受け取るのかを聞いてみたい。」と、それぞれ作品の「平和」を伝える力に期待を寄せています。

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監督・脚本・プロデューサー:時川英之監督コメント

広島には世界の誰もが知っている壮絶な歴史があります。だからこそ、この土地には沢山の愛があると思います。
それは、過去を忘れないようにしようとするこの街の人々の気持ちや、静かな平和への祈りが、平和公園はもちろん、街のいたるところに、一見気づかないところや、人々の生活の中にあります。今では多くの外国人旅行者が広島を訪れ、大きな賑わいのあるこの街を見て何かを感じてくれています。広島平和記念資料館に多くの旅行者が列をなすのは、この街が今起きている戦争と無関係ではないからだと思います。戦後80年という大きな節目に今の広島の平和について映画で描いてみたいと思いました。
しかし、平和をテーマにした映画というのは、どうしても教育的になったり、説教臭くなることがあります。
それでは作品は見てもらえないので、もっと多くの人々に伝わるように、映画ならではの<物語>という手法で、ファンタジーの要素を組み込んで作りたいと思いました。今の広島の街を反映した不思議な話が交錯する平和の物語です。
映画だからこそ、現在と過去、夢と幻が融合し、忘れていた感情が溢れ出し、宇宙からこの街を見つめることができます。
戦争を体験した人たちの、その後を継ぐ世代として、新しい時代に広島だからこそできる物語を世界へ発していきたいと思います。
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プロデューサー:横山雄二さんコメント

広島の尾道を舞台に「時をかける少女」や「転校生」といった 数々の名作を作り上げた故・大林宣彦監督の言葉が好きだ。 映画とは『嘘から出た実(まこと)』 そんな作品を、今の広島で作りたいと思った。 「青春映画」だけど「ファンタジー」そして「SF映画」の 要素まで散りばめた「幸せ」にまつわる幕の内弁当のような作品。 映画という作り話が、いつの間にか現実になり、 時をかけて未来へバトンを渡す。 そんな映画を広島に住む自分自身が観たいと思った。 笑って、泣いて、劇場を出るとき、ちょっとだけ背筋が伸びている。 『惑星ラブソング』は、これまでにない間違いなく新しい映画です。
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主人公・モッチ役:曽田陵介さんコメント

僕が演じるモッチという役は、まだ自分の殻を破れず、将来に焦りを感じている中、様々な出会いがあり成長していきます。
大学生役ということもあり、僕自身広島で学生時代を過ごしたのでどこか懐かしさを感じながら撮影期間を過ごしていました。
そして今回は平和がテーマということでモッチを通して皆様に何か少しでも伝わるものがあれば嬉しいです。
お楽しみに。
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アヤカ役:秋田汐梨さんコメント

私が演じたアヤカは、怖いもの知らずでやりたいと思ったことにはとことん突き進む元気な女の子です!
私自身初めての英語・広島弁のセリフにも挑戦しました。歴史の授業などでしか学んでこなかった原爆について撮影を通して深く知り、平和について考えるきっかけになったとても貴重な撮影期間でした。
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UFO博士役:八嶋智人さんコメント

この映画はファンタジーです。平和を願い、模索するファンタジーです。
でもそこには、広島という土地の記憶が事実として含まれています。
だから語り継ぐ神話だと思って劇場から自分の世界に持ち帰って下さい。
劇場で待っています。

ジョン役:チェイス・ジーグラーさんコメント

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ジョン役:チェイス・ジーグラーさんコメント

この映画に出演するチャンスをいただけたことへの感謝の気持ちは本当に言葉では言い表せません。 最初にジョン役の概要を読み、アメリカからズームでオーディションを受けた時、この役は自分がやるべきだと感じました。 今回、初めて日本を訪れ、広島で長い時間を過ごせたことは、私の心の中で特別なものになりました。 広島で歴史の中を歩き、永遠の平和への祈りと精神を感じることができました。

日本原水爆被害者団体協議会・代表委員:箕牧智之さんコメント

今、世界で戦争していることが本当に痛ましい。 それはかつての広島の痛みと同じである。 核戦争の危機は迫っている。
この星の運命はこの星に住む人たちが握っている。 本当にそう思います。 世界は平和でなければいけない。
そのために自分たちに何ができるのか? もっと多くの若者に感じてもらいたい。 世界の平和について考えさせるこの映画を私たちはあたたかく見守りたいと思います。

広島県原爆被害者団体協議会・理事長:佐久間邦彦さんコメント

どう展開するのかを興味を持って観させていただきました。
我々が今までやってきた平和活動はストレートな方法で、被爆被害の現実を訴えて平和が大事だと伝えてきた。
でも、この映画は全く新しい方法で平和を訴えている。もっと広く市民社会の中で平和を訴えるために、今後新しい世代にどう伝えていくか?ということを考える時に、こういう映画は非常に大事だと思いました。この物語はいろんな意味で考えてもらえるところがある。大きな視点で地球全体のことも考えられる。若者たちがこの物語を観てどう受け取るのかを聞いてみたい。
なんとかしなくちゃいけない、これからは自分たちがやるんだということを感じてほしい。平和に向けて粘り強く進んでほしい。

 終戦80年の年に綴られる新しい平和の物語『惑星ラブソング』は、広島国際映画祭2024での上映ののち、2025年ゴールデンウィーク明けに広島先行公開、2025年初夏全国公開されます。

『惑星ラブソング』あらすじ

ある日、広島の若者モッチとアヤカは、謎めいたアメリカ人旅行者、ジョンに出会い、広島の街を案内することになる。ジョンには不思議な力があり、広島の街に何かを見つけていく。一方、小学校で広島の歴史を聞いて怖くなった少年ユウヤは不思議な夢を見る。夢の中の少女はユウヤを戦前の広島へと案内する。
広島の街に起こる不思議な物語が交錯し、やがて一つの大きな渦になる。広島の過去と現代が交錯し、現実と幻が融合し始める。やがて街の人々は未だ体験したことのないある出来事に遭遇し、忘れていたあの平和の歌が街に響く。
広島から放つ、愛と平和のファンタジー。

惑星ラブソング

  • 曽田陵介 秋田汐梨
    チェイス・ジーグラー 八嶋智人

  • 監督:時川英之
  • プロデューサー:時川英之/横山雄二
  • ©2025『惑星ラブソング』製作委員会

2025年ゴールデンウィーク明け広島先行公開 初夏全国公開

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