「ショートフィルム世界対決」をテーマに国内外の短編作品を上映する「パルマジャパン国際短編映画祭2025」が3月29日に東京のキネカ大森で開催されるのを前に、上映作品を紹介する予告編が解禁されました。
「パルマジャパン国際短編映画祭(PJISFF=PALMA JAPAN International Short Film Festival)」は、『狂覗』(2017年)『超擬態人間』(2018年)『怨泊』(2022年)など、衝撃作を次々と送り出す藤井秀剛監督が発起人となり、コロナ禍の2022年に「パルマ短編映画祭」として初開催。2024年に世界三大ファンタスティック映画祭のひとつであるブリュッセル国際ファンタスティック映画祭(Brussels International Fantastic Film Festival )と提携し、現在の名称に改称して国際映画祭としてのスタートを切りました。
初開催時より、PALMA=「PURE(純粋さ)」「AMBITIOUS(野心)」「LIVE-ACTION(実写)」「MATH-GENRE(オールジャンル)」「AGELESS(年齢無制限)」の5つが基本軸として掲げられており、スマートフォン撮影の作品から本格的な作品まで、上映時間30分以内であればあらゆるタイプの作品を受け入れ、観客に日本代表作品と世界代表作品の「味比べ」をしてもらうことにより映画芸術を通した国際交流を図る映画祭となっています。
2025年のPJISFFは、「ホラー」「サスペンス」「ラブ」「コメディ」「ドラマ」そしてPJISFFの特色であるシークレット上映「裏パルマ」、さらに配信のみで上映の「ストーム」の、7つのセレクションで構成。
全世界から寄せられた4000本近い応募作から選ばれた作品群がそれぞれのセレクションに分けられ、3月29日に東京のキネカ大森で上映されます。(※ストームセレクションはU-NEXTでの配信のみ)
日本作品は、映画祭の発起人である藤井秀剛監督の作品でDVD&配信で展開している人気ホラーシリーズ「新解釈番町皿屋敷 お菊寺」最新作である『秋吉さん』が一般公開に先駆けて招待作品として映画祭オープニング作品として「ホラーセレクション」でワールドプレミア上映されるなど、各セレクションで3~5本の気鋭の監督たちの作品が上映されます。
海外作品は、韓国、オーストラリア、ベルギー、スウェーデン、アメリカなど、多彩な作品が各セレクションに2本ずつ上映。「ドラマセレクション」では、戦闘状態にあるウクライナで空襲警報が響く中スマートフォンで撮影された『手の平の3日間』(カテナ・スタテンコ監督)と、ロシアの隣国・ラトビアの若者たちの心の叫びが伝わる『クリムゾン・サイレンス』(セルジオ・デラレンティス監督)の、紛争の現実を映し出す2作品がラインナップしており、まさにPJISFFだから上映できる、PJISFFの存在意義を示すとともに映画というメディアの意味を問うようなラインナップとなっています。