『おっぱいバレー』羽住英一郎監督インタビュー
北九州の中学校に赴任してきた美香子先生。薦められるまま男子バレー部の顧問に就任したものの、肝心のバレー部員はまったくやる気なし。なんとかやる気を出させようと奮闘する美香子先生は、ついつい「試合に勝ったらおっぱいを見せる」という約束をしてしまう。こうしてバレー部員たちは見違えたように練習に励みだすのだが……。
大ヒットを記録した『海猿』シリーズや『逆境ナイン』『銀色のシーズン』を手がけてきた羽住英一郎監督の最新作は、その名も『おっぱいバレー』! タイトルのインパクトとそこからは想像できないような意外な内容で話題となった同名小説を映画化した本作は、1979年の北九州を舞台に、若い女性教師と6人のバレー部員の、ちょっとおバカだけど感動のストーリーが展開されていきます。
主演に話題作への出演が続く綾瀬はるかさんを迎え、この春の注目を集めること間違いなしの映画『おっぱいバレー』は、どのように誕生したのか? 映画の公開を前に、羽住監督にお話をうかがいました。
羽住英一郎(はすみ・えいいちろう)監督プロフィール
1967年生まれ、千葉県出身。「グッドラック」(1996年)、「Over Time」(1999年)、「恋人はスナイパー」(2001年)など、数多くのテレビドラマ演出を手がける。2004年に『海猿』で劇場映画監督デビュー。同作品のテレビドラマ版「海猿 EVOLUTION」(2005年)、続編となる劇場版『LIMIT OF LOVE 海猿』(2006年)でも監督をつとめ、『LIMIT OF LOVE 海猿』は同年の邦画実写作品の中で最大のヒット作となった。2008年には初のオリジナルストーリーとなる監督4作目『銀色のシーズン』が公開。劇場用作品としてほかに『逆境ナイン』(2005年)がある。ROBOT所属。
「原作のストーリーがシンプルで面白いので、余計なものを足したくなかった」
―― 『おっぱいバレー』は、羽住監督がぜひにと要望して実現したそうですね。
羽住:ええ、一昨年(2007年)の夏ごろだと思うんですけど、プロデューサーと打ち合わせをしていたら、プロデューサーのデスクの上に「おっぱいバレー」という本が置いてあったんです。ぼくからは背表紙だけが見えていたので、打ち合わせしながら「なんだろうな、あれ」ってずっと思っていたんです(笑)。それで、打ち合わせが終わったあとに「それ、なんですか」と聞いてみたら、ぼくは知らなかったんですけど、ROBOT(羽住監督の所属する会社)に映画化の話が来ていたんですが、お断りの連絡をした直後だということだったんですね。そのときにとにかく「おっぱいバレー」という題名が気になったので、どんな話なのか大まかな内容を聞かせてもらったんです。そしたら内容もインパクトがあったので「ちょっと読ませてください」という感じで一気に読んだらすごく面白かったし、ちょうど『クール・ランニング』(1993年・米/ジョン・タートルトーブ監督)という映画のような匂いがしたんですね。『クール・ランニング』は、あらすじを聞くと「きっと絶対に笑えて、バカバカしいんだけど頑張る姿に感動できるんだろうな」みたいに、劇場で映画を観てみたいと思わせる力があったと思うんです。それに近いものを感じたので、これを映画にしたらすごく面白いものができるんじゃないかと思って「ぜひやりたい」という話になったんです。
―― いろいろなアプローチができる原作だと思うのですが、映画の方向性はどのように決まっていったのでしょうか?
羽住:原作の一番面白いところって、バレー部の彼らがあくまでおっぱいを見たいから頑張るというところなんですよね(笑)。普通の映画とかドラマだったら、おっぱいのために頑張っているつもりが「やっぱり俺たちで勝ちたいじゃん」とか「どうしてもあいつに勝ちたい」とか、価値観が変わる瞬間があるはずなんです。その瞬間が登場人物の成長であったりドラマティックなところなんですけど、この原作にはそれがなくて、あくまでおっぱいが目的だというのがすごく魅力的だなと思ったんです。だからそこを一番中心にしたいし、そのためには、男の子たちがかわいく見えなくてはならないと思ったんですね。女性が観てくれる映画にしたいとも意識していたので、エッチなことばかり考えている男の子なんだけど、女性から見て引いてしまうようなものではなく、かわいく思ってもらえるように重点を置いて、パッケージとしてかわいい映画になればいいなと思っていました。
―― やはり、脚本作りの段階ではいろいろ試行錯誤も重ねられたのでしょうか?
『おっぱいバレー』より。綾瀬はるかさんが演じる美香子先生(左)と青木崇高さん演じる堀内先生
羽住:そうですね、いろいろなパターンを考えていきました。難しかったのは、きっと『おっぱいバレー』を観るときって、“おっぱいの約束”を取り付けるというのは知っていて観にくるお客さんが多いはずなんですよ。その約束を交わすまでは、あるプロセスを踏まないとあり得ない展開になるんですけど、そのプロセスをあまり丁寧に描いても飽きてしまうだろうし、そこは難しかったですね。
―― 映画の舞台を1979年に設定されていますが、その理由は?
羽住:一番の理由はですね、とにかく原作のストーリーがすごくシンプルで面白いので、余計なものを足したくなかったんです。原作の設定は現代なんですが、現代を舞台にするといろいろな障害があるんですよね。一番大きいのは、まず子供たちが簡単におっぱいを見ることができてしまう。ネットには映像があふれているし、コンビニに行くと普通にエッチな本が並んでいるじゃないですか。そうではなくて、夜中にエッチなテレビ番組をなんとかして観ないとおっぱいが見られないし、子供部屋にはテレビがない。携帯電話もなくて、情報がいまほど氾濫していない時代にしたかったんです。あとは、先生とおっぱいの約束をするというのが、現代だとPTAなども厳しいでしょうし、ネットの掲示板もあります。発覚したときに学校の中の騒ぎだけではすまない感じがしたんですね。そういうところはなるべく省きたかったんです。そして、街中で「おっぱい!」と言っても「セクハラだ」とか言われない時代にしたかったというのが大きいですね。
―― 1979年だと、監督ご自身もバレー部員の男の子たちと近い年齢ですよね。
羽住:ぼくはそのころ中学1年だったので、もちろんそういう理由もありました。ただ、気をつけたのは、あくまでストーリーをシンプルにするための時代設定なので、昔を懐かしがる映画にはしたくなかったんです。若い人たちがピンとこないものにはしたくなかったので、意識したのは『アメリカン・グラフィティ』(1973年・米/ジョージ・ルーカス監督)とまでは言いませんけど、『グローイング・アップ』(1978年・米=イスラエル/ボアズ・デヴィッドソン監督)的なものですね。あれもぼくらが中学生くらいのときの映画だと思うんですけど、50年代とか60年代を描いていても、懐古的な映画じゃなくて普通に青春映画として成立しているんですよね。そういう感じは目指していました。
「合宿生活の中で撮影をしていくと成長する。それをそのまま映し出したかった」
―― 1970年代を舞台にするというのは、実現するのはかなり難しかったのではないでしょうか?
羽住:たとえば、『ALWAYS 三丁目の夕日』(2005年・続編2007年/山崎貴監督)のような作品では、その時代を再現することがひとつのテーマですから、その時代の街を再現させられるんですよね。でも『おっぱいバレー』はそういう企画ではないので、大きな街を再現して作るとかは予算的にできないんですよ。だから、なるべく当時の面影を残しているところに行かないといけなかったんです。でも、70年代の街並みって、そういう目で見てみると意外にまだ全然残っているんですよね。
―― 撮影は完全にロケ撮影ですか?
羽住:そうです。北九州でロケをおこないまして、ほんとに70年代当時そのままの感じが残っているんです。ただ、劇中では駅前のところに映画館があるんですけど、あれだけはひとつだけ新しい建物があったので、それを隠すために美術さんに作ってもらっているんです。それ以外は、実際の街並みそのままですね。電車もそのままですし。
―― 北九州でのロケというのはどんな経緯で決まったのでしょうか?
羽住:70年代にしたかったのと、もうひとつ、合宿をしたいという理由があったんですよ。中学生役には現役の中学生を使っているので、その子供たちを親元から離して、ずっと合宿生活の中で撮影をしていくと成長していくんですよ。それをそのまま映し出したかったので「東京からは離れよう」と思っていたんです。北九州に決まったのは、北九州フィルムコミッションの熱意がすごくて、ぼくらが行く前にフィルムコミッション側でロケハンをして分厚い資料を送ってくれたり、北九州市教育委員会の全面協力も取り付けていたんです。ぼくも何回か北九州でロケをしたことはあったんですけど、70年代という目では見ていなかったので、1回そういう目でロケハンをしてみようと思って行ってみたら、70年代そのままの町並みが残っていて、北九州に行ったら全部できるなという感じだったんです。
―― 走っている車もほんとに当時見かけたような車ですね。よくあれだけ昔の車が揃ったなと思いました。
羽住:あれは、門司港レトロカーミーティングという古い車を持っている方たちのクラブが協力してくださったんです。古い車が好きな方たちですから、もちろん特殊な車、たとえばトヨタ2000GTなんかも持っているんですよ。だけど、そういう特殊な車が走っていると、ちょっとうそ臭くなっちゃうんですよね。だから事前に募集をして、なるべく当時普通に走っていたような車を集めてもらったんです。
―― そして挿入歌にも1970年代当時の曲がたくさん使われていますね。
羽住:なるべく、いまの若者が聴いてもいい曲だなって思えるクールな感じがする曲を選びましたね。いまの若者は当時ヒットした曲というのは全然知らないわけですから、いわゆる懐メロになってはいけないと思っていたんですよ。
―― 中でも、チューリップの「夢中さ君に」は、あの場面(※映画館でお確かめください)であの歌詞が流れると、思わず笑ってしまいました。
羽住:あそこは、あの歌詞のところがちゃんと合うように編集をしてます(笑)。あと、歌詞で選んだ曲というと、永井龍雲さんの「道標ない旅」ですね。あれは映画に出てくる高村光太郎の「道程」の詩と通じるものがあるので、そこでテーマが重なっていけばいいなと思ったのと、あとは当時の雰囲気を出すために使っている曲もありますよね。それからラストに流れる曲は、ぼくらの世代にとってはすごく切なくなる曲なんです。いまの若い人たちが聴くと普通にポップなイメージを受けるみたいなんですけど、でもよく聴くと別れの曲だって気がつくみたいですし、やっぱりお別れにはあの曲っていうイメージがあったんです。
―― あれだけ当時のヒット曲を使うというのはけっこう大変だったんじゃないでしょうか?
羽住:大変でしたね。純粋にお金もかかりますからね。だから、そこは撮影に入る前からプロデューサーにお願いをしていて「確実に楽曲費はかかるから、そこは確保しておいて欲しい」と話をしておいたんです。
「綾瀬はるかさんから出てきたものが、そのまま美香子というキャラクターになっていった」
―― 時代設定以上に重要だったのがキャスティングだと思うのですが、先生役の綾瀬はるかさんは、どこが決め手となったんでしょうか?
羽住:やっぱり、重要なのはあまりエッチになり過ぎないことでした(笑)。だから健康的な人がいいなというのと、おっぱいの約束を取り付けるっていうのはなかなかありえないことですから「もしかしたら頼んだら断れずに引き受けてしまうかも」みたいな雰囲気が欲しかったんです。それで、綾瀬はるかさんは若干天然みたいなところもありそうでしたし、それでいて健康的でいやらしくないし、彼女のイメージがピッタリだなというのが一番大きいですね。
―― 撮影のときには、監督から綾瀬さんにどういうものを求めたのでしょうか?
羽住:そのまんまを求めましたね。子供たちに対してもそうだったんですけど、なにか作られたものにするというよりは、なるべく素が出るような感じにしたいなと思っていたんです。それで、彼女と初めて会って話したときに「いま、どんなことを感じていますか?」と聞いたら、彼女は「分岐点というのを感じている」と言っていたんです。いま、綾瀬さんは23歳で、高校生くらいのときに一緒に机を並べていた友達たちと久しぶりに会ったりすると、仕事をしている人もいれば、子供を産んで主婦をやっている人もいるし、彼女自身は女優という仕事をしていて、同じところにいた友人たちが全然違うそれぞれの人生を歩みはじめているんですね。この先またどういうふうになっていくかわからないし「23歳という年齢が分岐点にいるような気がする」と言っていたんですよね。それはまさにそのまま美香子に置きかえられると思ったので、普通に23歳のひとりの女性が演じてくれれば、それがそのまま美香子という教師になるんじゃないかと思っていたんです。
―― 監督にとって初めての女性が主人公の映画となりますが、その部分で意識した点はありますか?
『おっぱいバレー』より。美香子先生が抱える教師という仕事への想いとは?
羽住:特にはなかったですね。美香子先生については、まったくキャラクターを作りこんだりしていなくて、綾瀬さんから出てきたものが、そのまま美香子というキャラクターになったんだと思います。だから、美香子自身については苦労したことはないですね。やっぱり、綾瀬さんが決まったことでヒロイン映画として決まっていったんだと思います。原作は美香子の目線と子供たちの目線と両方で描かれていて、どっちも主人公にすることはできるので、最初はどちらを主人公にするか決めずにいたんです。それが、綾瀬さんが美香子役に決まった段階で、主役は美香子という方向になったんです。
―― バレー部の子供たちのキャスティングも、あの6人でなかったらまったく違った感じになっただろうと思ったのですが、彼らを選ぶときのポイントとなったのはどういう部分ですか?
羽住:とにかく“ダメオーラ”を発している子を選ぼうと思っていたんです(笑)。現役の中学生たちにいっぱい会って、芝居がうまい子とかバレーができる子という選考基準ではなくて、ずっと学校でのエッチな話とか、エッチな本をどこに隠しているのかみたいな話ばっかりしてたんです(笑)。それで、エッチな話をしているときに自分で喋りながら笑っちゃう奴とか、なるべく「ダメだな、こいつ」って感じの子を選ぼうと(笑)。そういう選考基準だったんです。
―― 6人それぞれ個性的なキャラクターになっていますね。
羽住:ほんとにオーディションのときに会った感じをそのままをキャラクターにしていったんです。それにまだ子供ですから、芝居をつけてもそんなにうまくできるわけでもないし、それよりもなるべく伸び伸びと演じられるようにしていたので、ほんとに本人が持っているキャラクターが出ていると思います。でも、1ヶ月間、北九州で合宿して撮影していると、彼らがすごく成長していくんですよね。だから、いま会うと全然違うでしょうね。春になれば高校生になっちゃう子もいるし。
―― 実際に中学生の年頃の男の子たちでこういう内容だと、ちょっと戸惑ったりする部分とかはなかったんでしょうか?
羽住:そうですね、オーディションのときにセリフを読ませたりすると「おっぱい」という言葉を言うのをすごく恥ずかしがってたんですよ。でも、子供たち同士の間では絶対エッチな話をしてるはずですし、大人の前でそういうことを言うのが恥ずかしいんだろうと思ったんですよね。だから、スタッフとか大人のキャストの前で照れるとリアルな感じが出ないかなと思い、なるべく大人の前にいるんだって意識させないために、スタッフもキャストも全員、あいさつを全部「おっぱい」にしたんです(笑)。「おはようおっぱい!」とか「おつかれおっぱい!」とかを気楽に言える現場にして、さらけ出してもいいんだ思わせるような雰囲気作りは、撮影が始まる前からしていました。
―― それはむしろ、周りのスタッフとか大人のキャストのみなさんが大変そうですね(笑)。
羽住:でも、ぼくが最初にやり始めれば周りも「もういいんだ」って感じですね(笑)。綾瀬さんにも最初に「うちの組はあいさつは“おっぱい”だから。“おっぱい”は“チャオ”と同じだから」という話をしたら「わかりました」と言っていました(笑)。
「カップルで『おっぱいバレー』はハードルが高いと思うけど、ぜひ試して欲しい」
―― 美香子先生とバレー部員だけではなくて、周りの登場人物も魅力的ですね。石田卓也さんが演じたバレー部の中井先輩も、最終的に後輩たちへ向ける態度がカッコよかったですし。
羽住:あそこは、おっぱいのスケールの大きさというかロマンというか、そこを描きたいというのがあったんです(笑)。中井先輩も、美香子先生とのおっぱいの約束みたいなものがあったらもっと充実した中学生活が送れたんじゃないかなって。でも、あれも『おっぱいバレー』だから面白いんですよね。あれがおっぱいじゃなければ、ただのカッコつけたシーンになってしまうと思うんですよ。すべてがおっぱいに向かっていくというのが面白いんだと思うんです。
―― 仲村トオルさんが演じた部員のお父さんの、先生や部員たちへ向ける視線もすごくさり気ないですよね。
羽住:トオルさんは、やっぱり綾瀬さんと同じように清潔感があるんですよね。だからいやらしい感じがしないんですよ。そこはトオルさんのイメージがすごくよかったのかなって思います。
―― 『おっぱいバレー』というタイトルは、すごくインパクトがあると同時に、ちょっと抵抗も感じる方もいるのではないかと思うんですが、製作中にタイトルを変えようという意見などは出たりしなかったのでしょうか?
羽住:まず『おっぱいバレー』というタイトルがいいというところから始まっているので、それはなかったよね。ここでタイトル変えてしまうと意味がないんですよ。ただ、お客さんにとっては別の名前があったほうがチケットを買うときとかに呼びやすいのかなとは思いましたけど。でも逆に、そこが面白くなっていかないかなと思ってるんです。カップルで『おっぱいバレー』を観にいくって、すごいハードルが高いと思うんですよ、言い出すほうが(笑)。付き合って何年もしているカップルだったら全然大丈夫だと思うんですけど、付き合いはじめのときに「なに観にいく?」「『おっぱいバレー』観ない?」っていうのは、すごくセンスが問われる感じがするんです。だから、彼女がなんと言うか、彼氏がなんと言うか、ぜひ試してもらいたいですね(笑)。センスを疑われるかもしれないけど、映画を観たらちゃんとこの映画を観ようと言ったセンスを見直してくれると思います。
―― タイトルと内容がこれだけ違う映画も珍しいかもしれませんね。
羽住:でも、そんなメチャクチャ感動する話じゃないわけじゃないですか(笑)。人の命が懸かっているわけじゃないし、難病の子がいてその子のために試合に勝つとかの話じゃないわけですから。そこが好きなところですよね、『おっぱいバレー』の。
―― そういう意味では、この映画って美香子先生の抱えている事情もいろいろ描かれますけど、結局それってバレー部の子供たちにはあんまり関係ないんですよね。
羽住:そうなんですよ(笑)。そこを子供たちに背負わせても抱えきれないだろうと思っていました。もちろん、子供たちがなにかを知ってしまうという展開もあるでしょうし、そうすることもできました。でも、だからといってそこで彼らの動機が変わっていくと面白くないんですよね。
―― では最後に、先ほど「ぜひカップルで」という話もありましたけど、この映画をご覧になる方々にメッセージをお願いします。
羽住:ほんとに所詮は『おっぱいバレー』です(笑)。あまりいろいろ考えずに気楽に観てもらえれば、気持ちよく劇場を出てもらえると思います。純粋に楽しんでもらいたいですね。
(2009年2月26日/ROBOTにて収録)