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ヒッチハイク 溺れる箱舟
ユーロスペースにて6月ロードショー
2004年/日本映画/カラー/ビスタサイズ/ステレオ/83分
イントロダクション
明日はどんな人に出会うのか? 明日どんな事件に遭遇するのか? 人は誰でも近い未来さえ知らずに今この瞬間を生きている。人生とはたとえばそんな不確かなロードムービーなのかもしれない。
いくら欲しいと強く願っても、物を買うように手に入れることができないのが人の心である。ならば、強硬手段に出てしまおう…。
近年、多発している“連れ回し事件”や“監禁事件”。閉塞した現代社会ではいつその被害者になっても不思議ではないし、また加害者と化してしまう可能性をも秘めている。
北海道に単身赴任し、不倫中の夫。そんな夫への不信感を持つ妻。心に距離のある夫婦が久し振りに再会し、悲劇は訪れる。夫がほんの親切心で見知らぬ男を車に乗せたとき、運命の歯車が狂い出した。 『ヒッチハイク 溺れる箱舟』は美しい中にもどこか寂寥感を感じさせる北海道を舞台に繰り広げられるスリリングな物語。
ヒッチハイカーに脅され、予期せぬ危険に身を晒すことになる主人公には今や日本映画を牽引する存在となった寺島進。北野映画の常連にして、最近では『空の穴』『幸福の鐘』と単館系ヒット作に次々主演している彼が、一見平凡で実は自己中心的、本質的な弱さを持つ主人公を確かな演技力で演じている。
狂気的なヒッチハイカーに扮するのは『飼育の部屋』の女性拉致監禁犯人役も記憶に新しい小沢和義。狂気の中にも時折見せるピュアな表情が見逃せない。さらに、本作ではKAZUのペンネームで脚本も手掛けている。
また『ばかのハコ舟』『リアリズムの宿』の出演の山本浩司が自然体で圧倒的な存在感を残している。主人公の妻にはCMで活躍中の竹内ゆう紀。体当たりの演技で映画初出演を果たした。
メガホンを取ったのは『HEAT−灼熱』『飼育の部屋 終のすみか』の俊英・横井健司。オール北海道ロケを敢行、雄大な美しい自然をバックに、登場人物のこまやかな心理描写を描きこみ、珠玉のサスペンスドラマを完成させている。
ストーリー
空港のベンチに座り、ノートパソコンを広げてチャットを楽しむ中年男。保険会社に勤務する姿俊夫は東京を離れ、支店長としてこの北海道に単身赴任している。彼が半年ぶりに東京からやってくる妻の到着を待つ彼がチャットで会話を楽しむ相手は不倫関係にある会社の部下だった。俊夫の妻・麗子はすらりとした長身の若く美しい女性である。だが、久し振りに再会した二人の表情に懐かしさや喜びはなかった…。
広々としたアスファルトの道をぐんぐん進んでいく俊夫の車。突然ひとりの男が道路に飛び出し、車は急ブレーキで止まる。男は「車が故障してしまったが誰も止まってくれず、つい飛び出してしまった」と困り果てた口調で話す。反対する麗子を尻目に、俊夫はこの男を車に乗せるのだった。 黒田と名乗ったその男は陽気で礼儀正しく、俊夫はすぐに心を許すのだった。だがあたりが暗くなった頃、黒田の態度が一変する。麗子に対し異常な興味を示す黒田は、いきなり彼女の体に触れようとする。激怒した俊夫が強引に黒田を車から降ろした瞬間、彼はトランクからショットガンを取り出し、二人を脅して「このままどこまでも走りつづけろ!」と強要するのだった…。
スタッフ
キャスト
製作:関正博/山本正/松井建始
原案・プロデューサー:永森裕二
プロデューサー:太田裕輝
脚本:KAZU/永森裕二
撮影監督:下元哲
録音:岩本恒
美術:西村徹
音楽:遠藤浩二
編集:山本浩二
制作担当:雉雅威
助監督:広田幹夫

監督:横井健司

製作:フルメディア/クリエイティブアクザ/バイオタイド
配給:バイオタイド
姿俊夫:寺島進
麗子:竹内ゆう紀
坂田:山本浩司
黒田:小沢和義

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