作品情報：亡国のイージス

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初日舞台あいさつの模様

亡国のイージス
	７月30日(土) より全国拡大ロードショー
	２００５年／日本／ＤＴＳ／スコープサイズ／２時間７分

　「イージス」とはギリシャ神話に登場する最高神ゼウスが娘アテナに与えた、あらゆる邪悪を払う「無敵の盾」のこと。同時に、最新鋭のシステムを搭載し、専守防衛の象徴ともいえる海上自衛隊の護衛艦を示す名でもある。だが、語るべき未来も見えず、守るべき国家の顔さえも失った「亡国の盾」に果たして意味などあるのか。この国に生きる者すべてに関わりながら、その誰もが真剣に考えることを避けてきたテーマを第一級のエンターテイメントに昇華させた福井晴敏の１１０万部のベストセラー「亡国のイージス」。ここに待望の完全映画化が実現された。
　日本アカデミー賞最優秀主演男優賞の、まさに頂点を極める“本物”の俳優たちが一堂に集結。幹部の反乱によって奪われたイージス艦を取り戻すべく孤独な闘いを繰り広げる先任伍長・仙石には真田広之。『ラスト・サムライ』『たそがれ清兵衛』で見せたストイックな男の魅力に加え、いまや世界からも熱い注目を集めるその演技力と個性で、艦や仲間を愛する男の闘うタフネスを完璧に演じきる。‘ある出来事’をきっかけに、国家に反旗を翻す決意をかためるイージス艦副長・宮津２佐には寺尾聰。『雨あがる』『半落ち』で見せた真摯な人間味、それは、国家への復讐のために人間であることをやめ自ら鬼と化す男の激しい執念へと昇華する。溝口３等海佐には中井貴一。『壬生義士伝』では家族への愛のために義を捨て、やむを得ず人を斬る新撰組隊士を演じ、続く『陰陽師２』では一転して悪の権化を演じて新境地を開いた彼が、激しい感情を秘めた男を演じる。そして、防衛庁情報局（ＤＡＩＳ）内事本部長・渥美には佐藤浩市。『壬生義士伝』『魔界転生』で見せた陰影の深い役作りはここでも健在。事件のすべての鍵を握る役を重厚に演じながら、同時に国家的な危機に挑む男のバイタリティを骨太に表現していく。出会うはずのなかった男たちがイージス艦を舞台に、それぞれの守るべき信念のために激突する…。
　撮影は、防衛庁、海上自衛隊、航空自衛隊の全面協力のもと実物のイージス艦、戦闘機というすべてが空前のリアリティの中で敢行。最高潮の緊張と興奮の中、“本物”の俳優たちがぶつかりあう。監督は人間ドラマで高い評価を得ている阪本順治。彼のメガホンのもと、トレヴァー・ジョーンズ（音楽：『13デイズ』）やウィリアム・アンダーソン（編集：『トゥルーマン・ショー』）といった世界の第一線で活躍するハリウッド・スタッフも参加。まさに日本映画界の精鋭×ハリウッドの最高峰＝世界スケールのスペクタクルが誕生。さらに多様なカメラ・アングルを実現するため、静岡県・相良町に長さ77メートル、高さ27メートル、幅21メートルのイージス艦のオープンセットを建造。これは実際のイージス艦の全長１６６メートルのうち、全体の３分の２の大きさにあたる。総製作費12億円。「護衛艦」という未知の空間が圧倒的なリアリティとともにスクリーンに映し出される！

　東京湾上で訓練航海中の海上自衛隊のイージス艦「いそかぜ」先任伍長の仙石恒史（真田広之）は、訓練指導のために乗り込んだ溝口哲也３等海佐（中井貴一）から、某国工作員・ヨンファの部下が艦に潜入し、すでに艦長が殺害されたことを聞かされる。「いそかぜ」副長の宮津弘隆２等海佐（寺尾聰）は、幹部と共謀し乗務員を強制的に退艦させ艦を乗っ取り、日本政府に宣言する。「現在、本艦の全ミサイルの照準は東京・首都圏内に設定されている。その弾頭は通常にあらず」。彼らの手にはわずか１リットルで東京を壊滅させる特殊兵器「GUSOH（グソー）」があった。
　防衛庁情報局（ＤＡＩＳ）の渥美大輔・内事本部長（佐藤浩市）らが事態解決にあたるが、最新鋭の防空システムを持つ「いそかぜ」を前に、政府になす術はない。
　そんな中、艦の構造を誰よりも知る仙石は、「いそかぜ」を取り戻すべく、たったひとりで艦へと引き返す。謎めいた乗組員、如月１等海士（勝地涼）は何者なのか？　温厚で部下の信頼も厚かった宮津副長が反乱を起こした理由とは？　政府が特殊爆弾による「いそかぜ」の爆撃を決め、タイムリミットが迫る中、仙石はテロリストたちと死闘を繰り広げながら意外な真相へとたどり着く…。

製作：坂上直行／久松猛朗／千野毅彦／住田良能
企画：小滝洋平／遠谷信幸
エグゼグティブ・プロデューサー：伊達寛／川城和実／長瀬文男／北川淳一／佐倉寛二郎

原作：福井晴敏（講談社刊）
脚本：長谷川康夫／飯田健三郎
撮影：笠松則通
美術：原田満生
録音監督：橋本文雄
音楽：トレヴァー・ジョーンズ
編集：ウィリアム・アンダーソン

監督：阪本順治

協力：防衛庁／海上自衛隊／航空自衛隊
製作：日本ヘラルド映画／松竹／電通／バンダイビジュアル／ジェネオン　エンタテインメント／IMAGICA／TOKYO FM／産経新聞社／デスティニー
配給：日本ヘラルド映画／松竹

《いそかぜ》先任伍長・仙石恒史：真田広之

《いそかぜ》副長・宮津弘隆２等海佐：寺尾聰

《いそかぜ》１等海士・如月行：勝地涼

《いそかぜ》船務長・竹中勇３等海佐：吉田栄作
《いそかぜ》水雷士・風間雄大３等海尉：谷原章介
《いそかぜ》砲雷長・杉浦丈司３等海佐：豊原功補
《いそかぜ》掌帆長・若狭祥司：光石研
《いそかぜ》艦長・衣笠秀明１等海佐：橋爪淳

ＤＡＩＳ内事本部長：佐藤浩市

第２０４飛行隊・宗像良昭１等空尉：真木蔵人
ＤＡＩＳ局員・小林政彦：松岡俊介
ＤＡＩＳ局員・服部駿：池内万作
警官：佐川満男
《うらかぜ》艦長・阿久津徹男２等海佐：矢島健一
防衛庁長官・佐伯秀一：佐々木勝彦
統合幕僚会議議長・木島祐孝：天田俊明
海上幕僚長・湊本仁志：鹿内孝
警察庁長官・明石智司：平泉成

ＦＴＧ・山崎謙二２等海尉：安藤政信

ジョンヒ：チェ・ソンミ

内閣情報官・瀬戸和馬：岸部一徳

宮津芳恵：原田美枝子

内閣総理大臣・梶本幸一郎：原田芳雄

ＦＴＧ・溝口哲也３等海佐：中井貴一

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