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純愛だけじゃ、ものたりない。打算や駆け引き、そしてセックスまでも含めてオトナの恋愛は完成する。『kiss me or kill me 届かなくても愛してる』は、そんな男と女のSEX&LOVEを描いたポスト純愛ムービーだ。
本作のプロデューサーは内田春菊。テレビドラマ化もされた人気コミック「南くんの恋人」をはじめ、「ファーザーファッカー」「私たちは繁殖している」で第4回Bunkamuraドゥマゴ文学賞を受賞、マンガ家・小説家・エッセイストとしてはもちろん、女優やシンガーとしても活躍を続ける彼女が、映画のプロデュースを初めて手掛けた。脚本・監督は、大槻ケンヂ原作の映画『STACY ステーシー』やテレビドラマ「HATU 〜ヴァンパイア・シンドローム」で注目された友松直之。これまで一貫して異形の愛を描き続けてきた彼が、今回は内田春菊の代表作のひとつとして評価の高い「水物語」をモチーフに、年齢差のある男女のストレートなSEX&LOVEストーリーに挑む。
主演は男闘呼組でリーダーを務め、現在は俳優として映画・テレビ・舞台で幅広く活躍する前田耕陽。本作ではこれまでのイメージを覆して若い女性に身も心も翻弄される中年男という新境地の役柄に挑戦、イベント会社の社長・大畑をリアルに熱演する。カメラウーマン志望で奔放な性格のユリを演じるのは、これが映画デビュー作となるミスさくらんぼ出身の新人・亜紗美。大畑とのベッドシーンでは19歳の肢体を惜しげもなく披露し、本作の公開にあわせてイメージDVDや写真集も発売。2005年の話題を集めること間違いなしの大型新人女優だ。さらに個性派俳優の貴山侑哉や山本竜二、そしてデビット伊東が友情出演。
ポスター写真は、荒木経惟のアシスタントから独立して男性ヌードの撮影で注目される野村佐紀子が手掛け、装幀家としても著名なミルキイ・イソベがアート・ディレクションを担当する。
『kiss me or kill me 届かなくても愛してる』は、そんなキャスト&スタッフによる、現代を生きる女性達に向けたアーバン・セクシャルムービーだ。
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カメラウーマンを目指す瀬川ユリ(亜紗美)は、ケンジ(畠山寛)と同棲しているが、このところふたりの中は険悪になって着ている。ケンジがユリを束縛しようとするからだ。その晩も些細なことから口論となり、部屋を飛び出したユリは親友タマキ(若瀬千夏)のアパートへ転がり込んだ。
タマキから誘われて、コンパニオンのアルバイトに出向いたユリは、そこでイベント会社の社長である大畑(前田耕陽)と知り合う。大人の魅力を漂わせる大畑に興味を持ったユリは、「写真を撮らせてください」と声をかけて、妻子ある大畑がセカンド・ハウスとして使っているマンションで一夜を過ごす。大畑から抱きしめられながら、その様子をカメラで撮影するユリ。ユリの趣味は自分のセックスを撮影することだった。その晩、大畑から熟練の愛撫を受けたユリは、初めてエクスタシーに達した。
大畑からスペアキーを渡されたユリは、残してきた機材を持ち出すために、ケンジの留守を見計らって、ナンパしてきたヒロシ(柘植亮二)と自分の部屋に忍び込む。そこで、誘われるままヒロシともセックスしてしまうユリ。その様子を、ケンジが仕掛けたビデオカメラが撮影しているとも知らずに…。
カメラ機材をマンションに運び込んで、気ままな同棲生活をエンジョイする大畑とユリ。そんなふたりの関係を、大畑の部下である竹中(貴山侑哉)が知った。大畑を陥れようとたくらむ竹中は、ある計画を実行に移す。
そして、微妙なバランスの上に成立していた大畑とユリの関係は、いつしか傾きはじめるが…。
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