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『踊る大捜査線 THE MOVIE 2 レインボーブリッジを封鎖せよ!』で実写映画の興行記録を塗り替え、スピンオフ企画『交渉人 真下正義』も大ヒット、日本を代表するヒットメーカー・本広克行監督が新たに選んだ題材は、なんとタイムマシン!! 映画の企画は2003年夏、本広監督が偶然ある芝居を見たことから始まった。その芝居とは、演劇のメッカ・下北沢の劇場で上演された「サマータイムマシン・ブルース2003」という作品。京都の劇団「ヨーロッパ企画」によるこの公演は、東京進出まもない公演であるにも関わらず「オモシロすぎ!!」と多くの観客がつめかけ話題を呼んだ。もともと芝居好きの本広監督の「原点に返って大好きな演劇とのコラボをしたい!」「タイムマシンをテーマにした映画を作りたい!」との熱すぎる思いが一気に高まり、映画化が決定。今回は自ら初プロデュースを買って出るほどの気合の入りようだ。
主演を務めるのは「ウォーターボーイズ」「オレンジデイズ」などのドラマで人気急上昇中の瑛太。コミカルな演技から切なさを漂わせる表情まで見事に演じ分け、若手注目株の中でも一味違う実力を示している。ヒロイン役は『スウィングガールズ』「エンジン」と波に乗る上野樹里。今回も突飛な設定ながら、その爽やかな魅力は健在。ほかにもお笑いコンビ「ホームチーム」の与座嘉秋、『パッチギ!』などで注目の真木よう子、舞台やドラマ・CMなど幅広く活躍する佐々木蔵之介など、個性豊かすぎるキャラクター達が笑いの波状攻撃を仕掛けてくる。特に本作は「今日と昨日の往復」という「伏線張られすぎ」な状態のため、細かいキャストの動きまで見逃せない。
撮影は2004年夏、本広監督の地元・香川県でオールロケを敢行。本広組のスタッフが結集し、暑すぎる夏の空気をそのまま封じ込め、画面には「懐かしい日々」が完璧に記録されている。また画面に細かく配置された小道具や仕掛の数々が、見返すたびに新たな発見となって観る者を楽しませてくれる。全編を彩る音楽は、京都出身のDJ/トラックメーカー=HALFBY。されにエンディングテーマはthe brilliant greenのボーカル川瀬智子のソロユニットTommy heavenly6による書き下ろし。未来志向でいながら、どこか懐かしい感覚が映画の魅力をさらに引き立たせている。
スピルバーグとルーカスがSFで対決する今年の夏興行。「宇宙を駆け巡る壮大なSF」だけでなく「昨日と今日をひたすら往復する日常SF」だってこんなに面白い! 今年の夏は、いまだかつてなく斬新な作品が時空を越えて日本中を笑わせにやってくる!
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2005年夏、とある大学の「SF研究会」。部員の甲本(瑛太)たち5人はSFの研究もせずに野球を楽しむ。それを写真に収めているのはSF研部室の奥の暗室を使うカメラクラブの女性部員・伊藤(真木よう子)。もうひとりの女性部員・柴田(上野樹里)は来月のグループ展に向けて、SF研顧問の穂積(佐々木蔵之介)をモデルに撮影中。
野球を終えたSF研部員5人は行きつけの銭湯へと。ところが新見(与座嘉秋)愛用のシャンプーがなくなり一騒動。用事でみんなから遅れた甲本が部室に戻ると、新見、曽我(永野宗典)、石松(ムロツヨシ)、小泉(川岡大次郎)が大騒ぎ。伊藤と柴田も興味深げでわけが分からず唖然とする甲本。そして騒ぎの中で部室のクーラーのリモコンにコーラがかかり壊れてしまう。
翌日、猛暑の中、クーラーが使えずぐったりとする部員たち。なんとか涼しさを得ようと奔走するが無駄に終わり、部室に戻った5人の前にマッシュルームカットの見知らぬ男(本多力)が。そそくさと立ち去った男を気味悪がる5人だが、ふと見ると部室の隅に見慣れぬ物体が置いてある。ダイアルとレバーの付いたその物体はまるでタイムマシンのよう。冗談で曽我を乗せてみると、閃光とともに姿を消してしまった! そして再び閃光とともに戻ってくる。曽我に話を聞くとどうやら本物のタイムマシンらしい。「昨日に帰ってリモコンを取ってこよう!」と名案を思いつくが、そのアイディアは想像もつかないような事態を次々と引き起こす…。
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