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ゴーヤーちゃんぷるー

2006年6月24日(土)より東京都写真美術館ホールにてロードショー

日本/2005年/ビスタ/DTS/101分
イントロダクション
 個が尊重される現代、他者とのコミュニケーションのあり方は非常に難しい。特に都会では物騒な社会への警戒心、過剰な防御心から、それはより困難なものになっている。そして不登校、ひきこもり、イジメなどが多発している現状は、他者との関わりあいに傷つき、恐れ、怯えている大勢の若者がいることを示している。
 この映画の主人公・ひろみは誰も信じられなくなり、不登校を続ける中学生の少女。表に出せない叫びを胸に抱え、ひとり悩み、もがく日々を送る彼女が、メールで会話する青年の励ましにより、東京から離れ美しい自然の島へ旅する。島の人々との出会いや関わりあいの中で、やがてひろみは人の温かさに気付き、生きる意味を感じる。  主人公・ひろみに『HINOKIO] (05)や『夜のピクニック』など話題作に出演し、眼の強さが印象的な多部未華子。悩みを抱えつつ、次第に心を開いていく微妙な感情の動きを見事に演じている。離れ離れでも強く生きているひろみの母親に風吹ジュン。島のダイビングショップで働き、ひろみとメールで会話する青年“ケンムン”に武田航平。美木良介、下条アトム、新海百合子、大城美佐子などベテラン俳優陣が脇を固め、森田健作が企画・出演している。
 安心して子供に見せられて、大人が見ても面白く、親子で話し合える映画があったら…。そんな想いが原作「まぶらいの島」に辿り着いた。舞台を原作の鹿児島から沖縄に移し、沖縄では「まぶらう」という言葉を使わないため、『ゴーヤーちゃんぷるー』にタイトルを変更した。料理のゴーヤーちゃんぷるーは、苦いものも辛いものも甘いものも混ざり合うことで美味しくなる。「人間もひとりで生きるより、みんなで助け合って人間らしく生きる」という想いがこのタイトルには込められている。
ストーリー
 真っ暗な気持ちで歩いていく学校までの道のり。クラスメイトが完全に自分を無視して通り過ぎていく。鈴木ひろみ(多部未華子)は、シカトのターゲットになっていた。学校では皆がストレスを抱え、次のターゲットを探していた。
 ひろみは祖父の泰造(北村和夫)と祖母のヨリ子(長内美那子)との3人暮らし。ふたりともいじめのことはまったく知らない。写真家だった父・暁宏(田中隆三)は、海にクジラを撮りに行って事故で亡くなり、母・喜美子(風吹ジュン)は、ひろみが2歳のときに家を出て行った。学校にも家にも味方のいないひろみは、いつしか自分の部屋に引きこもるようになっていた。ドアにはふたつの鍵がかかり、窓にはカーテンが引かれ、外の光はない。ほのかなパソコンの光だけのひろみの世界。そんなひろみが唯一心を打ち明けられるのは、ネットの掲示板で知り合ったメル友のケンムン(武田航平)だった。ケンムンは西表島のダイバーズショップでインストラクターをしているという。その島は、偶然にもひろみを置いて出て行った母・喜美子が住む場所でもあった。ケンムンに会うため、そして喜美子に会うため、ひろみは祖父母に黙ってひとり部屋を飛び出した――。
スタッフ
キャスト
監督:松島哲也
原作:竹内紘子「まぶらいの島」(くもん出版刊)
企画:森田健作/福山龍次
脚本:松島哲也/宇山圭子
統括プロデューサー:山田朋子
プロデューサー:角田昇/竹山昌利/伊東雅子
音楽プロデューサー:石川光
音楽:吉川忠英
主題歌:「ティンジャーラ」唄・神谷千尋
撮影:佐々木原保志
照明:安河内央之
録音:福田伸
美術:沖村国男
編集:石島一秀
記録:宮下こずゑ
助監督:宮村敏正
後援:沖縄県
製作協力:ジャパンアート/アクロスザユニバース
協力:石垣市/竹富町/沖縄観光コンベンションビューロー沖縄フィルムオフィス/くもん出版/森田事務所
制作:アウル21
製作:『ゴーヤーちゃんぷるー』製作委員会
配給:アウル21
鈴木ひろみ:多部未華子
ケン:武田航平
吉田サヨ:大城美佐子
シン:美木良介
稲江:下条アトム
稲江良子:新海百合子
康:土平ドンペイ
美香:石坂みき
洋子:谷貝里緒菜
よし婆:藤村幸子
沢村卓郎:玉城満

教師:森田健作(特別出演)

鈴木暁宏:田中隆三
鈴木ヨリ子:長内美那子
鈴木泰造:北村和夫
村岡喜美子:風吹ジュン

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